すべてのおすすめ
満ちては落ちる
満ちては落ちる
何も何も
示さぬいかずち
此処ではない
何処でもない
歩き歩く
踏めるものをゆく
蝶の寄り付かない花々を
蜘蛛を殺 ....
波を追う波
何も無い青
影は淡く
砂を蝕して
艶の失い赤
光なぞる黄
高い葉が冷え
雨になる
雫の層が
睦み合う
空は順に
姿を捨てる
....
板のような
霧のなかの
岩をめぐる
冬のまぼろし
応えは応えつづけている
応えられぬものはないかのように
ひとつひとつこぼれゆく
ひとつひとつ消えてゆく
....
意味さえ知らず
触れては消える
水のなかへ
音のなかへ
一滴一滴
光は変わりつづけている
抄うともなく抄う指先
常に既に異なるふちどり
鉱の音が響い ....
星をちりばめた蛇の肌
太く巡り
雑に巡り
生まれに生まれを撒いてゆく
道を吐き 道を吐き
肌は蒼に 空を空を
けして光のせいにすることなく
逆円錐に持ち上げる
....
うなじの寒さ
ひとつはばたき
去るものひとつ
来るものは無く
風が
糸のようにわずらわしい
抄い 抄いつづけても
言葉は砕け 言葉は消える
さまよい ....
葉桜のむこうの
三つの波
つながれていたものは放たれて
水辺をめぐり 戻り来る
青に灰に
くりかえす
ひび割れ倒れる間際の硝子に
まだ名のないものが映っては
光 ....
幾つかのまことを受け入れて
小さく分かれてゆく夜の
蒼を生む声
語らない声
水の階段
つくりかけの舟
川のはざまの
つくりかけの街
砂の上の螺旋
描き ....
夜を脱ぎ 夜を着
近づいてくる光を聴く
触れるようで触れずにいる
熱のかたちの指先を見る
道に雨があり
曲がり角で消えてゆく
緑のひとつ向こうの緑を
雨はふたたび歩い ....
声は途切れ まぎれる
指のように
熱を背に描きながら
髪の水を見あげる
まわる響き 枝のはざま
しなり したたり
森を燃す羽
ひとつまたひとつ 飛び去る
....
光のにおいを
燃やすにおい
雪のにおい
水のにおい
空の青を掻く
音だけの吹雪
足もとにすがる
片羽の群れ
かがやきのない
氷の雲から
落ちてくる虹 ....
木琴が鳴る
放つことなく
受けとめるまま
木琴は鳴る 木琴は鳴る
明けてゆく夜
蒼つなぐ蒼
明ける色の手
見えない手
隅に集まる
光の渦
紙に染み込み
....
佐々木妖精さんの木立 悟さんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
めぐり_きざし
-
木立 悟
自由詩
3
10-8-10
冬と冬_Ⅱ
-
木立 悟
自由詩
4
10-4-6
夜の山
-
木立 悟
自由詩
3
09-1-24
すぎるあそび
-
木立 悟
自由詩
4
08-8-4
降り来る言葉_XXXVII
-
木立 悟
自由詩
4
08-7-21
川と姫
-
木立 悟
自由詩
3
08-7-2
夜と唱
-
木立 悟
自由詩
3
08-6-1
終わりにあらず
-
木立 悟
自由詩
2
08-3-27
へだたりにあらず
-
木立 悟
自由詩
7
08-3-25
境音
-
木立 悟
自由詩
3
08-2-10
ノート(火音)
-
木立 悟
自由詩
6
08-1-1
ノート(打音)
-
木立 悟
自由詩
7
07-11-16
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する