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+落葉の日には
赤い色、青い色
残りの空を数えている
穏やかな日々、頬は
青く紅葉として
時間は等しく流れていく
境目に乗って遊ぶ
あなたの身体に耳を置く
....
赤い屋根まで のびるものが蔦葉であり
方解しないように 白い壁に這わせたのだ
おとうさんの書いた 詩を
おかあさんの書いた 詩を
小さな僕は
理解できないでいました
船旅は航海 ....
鏡面に 旗をたてる
ここから さきでは
ことばが 失効する
わたしを きれいさっぱり
拭いとってから 前進する
清涼なる川面に素足を浸し
そろりそろりと踏みゆき
冷やかな感触を足裏に楽しむ
風の音や遠く聞こゆる鳥の囀りは
せせらぎに紛れ
やがて胎内に居るかのような
懐かしい静寂の音に包ま ....
金曜日の青ピーマン
尖らない鉛筆の先っちょで
膨らんだ水風船の腹を押す
明日からはお休みで
学校は眠りについて
笑い声の記憶にまどろんでいく
廊下の本棚の辞書が流す涙は ....
手作りの街並みは
連続的な曲率を忘れてしまっている
その中に欲しいものはなく
わたしは
資格参考書と
一握りの雨粒と
友人にお裾分けしてもらった溜め息の入った
鞄を提げて
求めたい ....
11
ジャングルジムの上で
傘の脱皮を手伝う
またやってくる
次、のために
海水浴の帰り道
人の肌が一様に湿っている
12
ピアノを弾くと
鍵盤がしっとり ....
(愛、
愛っていうんだね)
もしもわたしが
翼のない鳥に
生まれていたら
いろんな悲しみを
もっと上手に
愛せたかしら
....
どぶねずみ、みたいに
美しく、なれない
写真にも、写らない
美しさ、が欲しくて。
リンダ
リンダ
ロイド
ライチ
ラバーソール
チキンハート
コーヒーアンドシガレット
外は春の雨 ....
あずき色に染まり
落ちてくる空を
二日酔いの電信棒たちが
支えている
昨年を引きずった神さまに
ぼくの肋骨を
あずけることはできない
だからといって
飛び去った鳥たちを
埋め戻すこと ....
ぼくは げんき
きげんがいい ぼく
きみは べんき
べんぴにならない べんき
ぼくは てをふって
だれかを よんでいる
きみは おしりをふいて
だーれだと よんでいる
ぼくが ....
言葉は、時々、海に似ている。ひとのそれへの扱い方が。
何でもかんでも投げ込んだり引っ張り出してみたりした挙句
何かあるや否や「言葉って難しいですね。」
ひとよ、それは言葉のせいなのか。
....
濡れた羽が陽に群がり
熱と風をついばんでいる
粒にこぼれ 分かれる光
陽のかたちをひろげゆく
わずかな空と多くの地があり
様々な花に覆われている
重なりとはざまのひとつ ....
季節をいつも読み違えるものだから
あの人は憎めないとか可愛いとか
言われ続けても
当の本人は必死でもがいている
一粒の種だった
それがあなた
今ようやく根を張るところ ....
一、蝉しぐれ
白い病の影がおりて
夏の命、際立つ
すり硝子の花瓶に
溢れていたはずの笑顔
シーツに残された
僅かな起伏は
生きていた
あなたの
散らばった
レモン色 ....
もし、80歳ぐらいで、先に僕が死んだら
「やっと死んでくれて、せいせいしたよ」と笑ってください
君が死ぬときは 僕が迎えに行きます
君は
「爺さんのお迎えが来たよ 、、、まだ、早 ....
闇
から病んで臥せっていたはずの姉さんが這い出てきた
北の海はすっごく寒かったんだから
カラカラと寂しい音が喉からして
手で青を掴んできたわあんた青が好きだったでしょう
ショウの途中で姉さん ....
身体中の夏を零しながら、
どこまで君とあたしは行かれるだろうね、
理解と時間との途方もない距離を思うときプリティ・ヴェイカントは場違いなノイズでしかない。
イヤフォンを片方、君に
ほら ....
俺は驚くってことは滅多にないんだが
たまたま飛んできた紙切れを捕まえて、驚いた
読んでみると
{引用=
「驚愕」(批判詩の習作)
あはは、驚愕した
あんな、人生訓みたいな行わけ ....
2007/07/18
崖の縁に腰掛けて下を覗く
50m下には波頭が砕けて
落ちてきた生き物を飲み込んで
粉々に砕く気配を見せては
あっさりと引いてゆ ....
その日の空は
限りなく紫なオーラを帯ていて
隣の青山さんが
酷く赤っぽく見えていた
学校では
校長がメッシュを入れていて
それが限りなく絵の具っぽくて
生徒全員含み笑い ....
水を描こうとすると
モチーフがうまくつかめない
ただただ手を濡らすだけで
画用紙は白いままだった
だから僕は画用紙を水に浸して
水を描いた
コップの中の水の
揺らめき
覗いてみたら ....
「序詞」
ゆりかごの中で
小さな戦があった
理不尽な理由とプラントが
長い海岸線を覆いつくした
けたたましくサイレンが鳴り響き
その海から人は
眠りにつくだろう
....
兄弟達が助けを呼んでいる
僕は駆け出す
金持ちのようなダンスを踊る
止めて欲しい
この街でいつも孤独なアゲハチョウは風を浴びて天使を待つ僕の懐にいつも突然に
飛び込んでくるような錯覚 ....
なにも伝えられない
こんな夜は
静かにあなたの詩でも読んでいよう
なにも言えない
こんな夜は
静かにあなたの歌声でも聴いていよう
今夜だけは
あなた
ひとりでい ....
まあるい泡を
ぷくりと吐いて
そっと寝床を抜け出す
水の流れは
暗いぶん少し冷たい
おびれとむなびれ
ぷるぷる舞わし
水草の間から
夜の空を見上げた
真昼の水面を
きらきら照ら ....
玄関のチャイムが鳴ったので
仕方なく立ち上がろうとしたら
背中の上に
重たい鳥が
止まっていた
「どいてくれますか?」
黄色の羽根を
ぱたり、と閉じて
ずん、と居座る
「私は止ま ....
胸騒ぎがするので
メリークリスマスと
小さな声でつぶやいてみた
すると
それが合図だったかのように
リンゴが枝から落ちる
落ちたら
すぐに
腐ってしまう
それはいつものこと
....
1 + 1 = I Love You
2 - 1 = I Miss You
《人たらん》
人たらん人になりたいと 男は思いました
道程などと つぶやきながら
人がたらん人がたらんと 別の男がいいました
道には人が あふれかえっているの ....
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