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俺は相変わらず墓標を背負いながら歩きながら歩いている
お前らにとっては久しぶりだろうが
俺にとってはまあ昨日の今日みたいなもんだ
で、気がついたら
いつも俺の詩みたいな文章みたいなもの ....
俺は砂丘をぼんやりと眠りながら歩きながら
墓標を背負って歩いている
この足の下にある砂丘
砂の一粒一粒
これって一体何だろうな
とぼんやりと考えていたら
小さな紙切れが落ちていた
....
俺は驚くってことは滅多にないんだが
たまたま飛んできた紙切れを捕まえて、驚いた
読んでみると
{引用=
「驚愕」(批判詩の習作)
あはは、驚愕した
あんな、人生訓みたいな行わけ ....
すげー久しぶりな気がするが元気だったか
ところで人間ってやつはくくるのが大好きだよな
シロガネーゼと大阪のおばちゃんとかな
どっちもおばちゃんには変わりないんだが
ケータイ小説と純文学 ....
現代詩フォーラムというところに
詩みたいなのを投稿しているが
まあ、その、あれだ
ポイントシステムのことだ
始めは何だろうと思ったが
今でもよく分からん
自分が読んでいいと思ったや ....
気がついたら
目の前に森があった
そうとうぼんやり歩いていたらしいが
もしかしたら忽然と姿を現したってやつかもな
とにかく入ってみる
ほとんど光の入ってこない
真っ暗な森だった
....
ところで俺はだてに墓標を背負ってるわけじゃない
今日も墓標に風で飛ばされた紙切れがうまく引っかかった
細かい字で何か書いてある
読んでみた
{引用=
「君に宛てて」(恋愛詩の習作)
や ....
夢かうつつかって言うが
俺にとってはどっちでもいい
夢の中はまるで現実みたいだからな
たまに
変態に追いかけられて必死で逃げたり
タコ星人と友達になったり
子どもを見失ってオロオロ ....
俺は墓標を背負って歩いていて
いつもそうだから当たり前だと思うかもしれないが
背負うってのはそう簡単なことじゃない
例えば仕事だ
この仕事の成功は俺の肩にかかってると言うが
それはつまり ....
眠りながら歩きながら墓標を背負って歩いていると
ぼんやりしたまぶたにぴしぴし当たるものがある
目を開けると
細かい氷かガラスに似たものが降っている
冷たくはないが地面に落ちるとやがて消える ....
長らくこんなところを歩いていると
色々と妙なことがある
向こうからやってきたそいつは
確かに一人の男に見えた
だが喋ってみると
「あなたたちは、どこから来たのかと私達は疑問に思うかもしれ ....
重たい例のあれを背負って歩いていると
エレベーターがあった
金属の扉だった
すらっと扉が開いて
ぴっちりした詰襟のエレベーターボーイが
真っ直ぐ立って
「上へまいりまあす」だと
....
まあ俺が言えた義理じゃねえが
詩を書きなぐっていい奴と
だめな奴がいる
書きなぐっていい奴
そいつは小物しか釣りあげられないが
次々にかかるやつをどんどん捕まえて
当然小物だが生きがい ....
もう墓標を背負う男は飽きただと
俺はちっとも飽きてない
まだまだ言いたいことは沢山あるし
第一墓標が立ってねえ
だが女たちに言わせたら
俺の言葉遣いはいかにも男を演出してるっぽくてムカム ....
なんか久しぶりに目が覚めた
眠ったって疲れるだけだ
しかし体ってのは
動かさねえとなあ
そういや
動かねえ奴がいたな
体は何ともねえのにベッドから起き上がれないんだと
何か用事が ....
今日はずっと雨だ
だから歩かない
雨が降るとこのへん一帯
泥沼みたいになって
すげえ時は渦を巻いてその奥へ引き込まれる
墓標の上に座っていれば引き込まれることはない
さあさあ降り続 ....
実を言うと俺は男の身体も好きだ
前も言ったっけ
そう言うとゲイやバイの奴らが集まってきそうだが
残念ながらその気はねえ
天国に連れてってやると色々誘われたりもしてたんだが
ツボをよく分か ....
俺らがヌード写真てやつを
舐めるように見てるからって
勘違いすんなよ
お前ら女だって男になってみれば分かる
ヌード写真を見たら
すげえ綺麗だよなあと言うだろう
なんだよこのなめらかな曲 ....
そういや桜の季節ってあったな
夜中でもぼーっと光ってるあれ
雨だとざーっと流れるあれ
そういや
ずっと昔じいさんに会った
俺の墓標を見て桜の樹だと言いやがった
ちょっと待てじいさん ....
どうもさっきから耳鳴りがするんだが
耳の中を覗いてみてくれ
おいおい
俺が墓標を背負っている男だからって
こんなもん期待すんなよ例えば
サーカスのブランコ乗りが
星屑の中で行ったり ....
犬を飼ってた
猫に出会うまでは俺は犬派で
朝っぱらからクーンクーン鳴きやがるから
うるせえなこんちくしょう
やめろやめろ顔をべたべた舐めまわすな
こいつめ
うわはは
書いてて気色 ....
現代詩フォーラムというところに
詩みたいなものを投稿しているが
ほんとすげえ時代になったよなあ
チャットやメール
言葉だけで繋がるって奇跡に近い
一人一人微妙にとらえ方が違う言葉ってもの ....
耳たぶは感じるというが
神経が集中してるってことで
おっさんに齧られたらめちゃくちゃぞっとするだろう
耳の神経がおっさんに集中だもんな
猫の甘噛みって知ってるか
猫がじゃれてきて耳たぶを ....
賢明な読者も賢明でない読者もご存知だろうが
俺の書いているのは詩じゃない
むしろ散文に近いが
別にどうだっていい
特にすんばらしくもなく
とりたててすげえいいことも言ってねえし
ヘンな ....
向こうからすげえでかいものが歩いて来やがった
そのすげえでかいものが
どう見たって
図書館だ
ツタの生えた陰気くさい外壁
入り口はまあまあきれいだ
ずらっと並んだ棚には本がぎっしり ....
プリリアンナなんて妙な名前の女がいた
お前その顔でプリリアンナかよっていうそんな女だ
そいつが言う人の悪口と言ったら天才的で
どんなにご立派な善人様でもプリリアンナにかかったら踏んづけられた ....
女の身体でいいと思うところは
俺の墓標を立ててくれそうなところだ
胸があるとかないとか
やわらかいとかかたいとか
匂いがいいとか悪いとか
産めるとか産めないとか
俺にとっては関係ない
....
俺は今も砂丘みたいなところを
眠りながら歩きながら墓標を背負って歩いている
どこまでも続くようだ
本当は終わらせたくない
墓標を立てたら
歩くのも眠るのも背負うのも終わる
つまらないな ....
レイジという友人がいた
友人って何だ?
友人というより恩人か
恩人というより変人か
変わった奴だった
集団の中で良くも悪くも浮いてしまう人種だ
クソつまんねえ朝礼で
つまんな過ぎてぶ ....
椅子の形の墓標だったらいい
二人がけ
いや
ベッドみたいな
そこに俺は眠っているか
掘ってみなけりゃ分からない
だが
椅子の下を掘る奴なんていない
俺の墓標に愛し合う二人が座り ....
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