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                 2007/12/15




白々と初夏の短い夜が明けて
東の空にも
シロナガスクジラを思わす雲が
ゆっくりと背中を持ち上げる
美しく光ったりして ....
                  071114


月平線に地球が近づいたので
夜なのか
朝なのか
分からなくなって
月の兎に電話をしたら
声が届く前に
地球は見えなくなっていて
 ....
                 2007/07/18


崖の縁に腰掛けて下を覗く
50m下には波頭が砕けて
落ちてきた生き物を飲み込んで
粉々に砕く気配を見せては
あっさりと引いてゆ ....
            2007/06/05

かりんとうを
長万部で買う
駅の待合室には
仕事にあぶれた人たちが
冷えた弁当をストーブに載せて
暖めている
ヤカンから湯気が出てい ....
         2007/05/16


キンモクセイ
ギンモクセイ
火星の顔した
みどりいろの
緑の花の下の
地球にはない
美しすぎる色
きんもくせい
ぎんもくせい
春に咲 ....
          2007/05/09

彼処に
白い雲が一つ見えます
窓の外を指さして
所感を述べる
君は表現が正確だねと
ニコニコしながら
先生は相づちを打つが
求人に来た社長 ....
           2000/09/17


だれか来た
お化けか
美人か
期待を込めた

少々お待ちください
すぐ参ります

自信を持って降りてった
ドア開けてみたら

 ....
        2007/04/29


            
郊外電車の
つりかわが
ぶらぶらと
ぶらさがる

丸い土俵に
手を下ろし
はっけよい
相撲力士は
たちあが ....
          2000/05/31

17歳の桜の木
満開の花を咲かせる

ほんとにやつら
好きなこと言ってやがる
いったいおれたちの
基本的人権も労働者の権利も
そんなものど ....
                作 2003年8月17日(日)

階下で
かさかさと
カーテンを引っぱる
音がする

うるさくて
眠れないから
降りてって
カーテンを引っぱって
 ....
                    2007/04/19

集団面接で気力体力此処の街が好きですと言ってのける街灯の下には
おびただしい数の虫の死骸や吸い殻やガムや蹲った人たちの影が黒く
 ....
          2007/04/13


じょうとうかへい
じょうとうのかへいで
みたらしだんごをあがなう

富士の見える宿に泊まり
夜になって
風が止んだら
星も見える ....
             2007/04/12

21世紀にもなって
バカでかいハーレーに
オンボロのハーレーに
偉そうに乗るなんて
なにか違和感を抱きます

環八に
オンボロのハー ....
                     2007/04/03

同人に
駄作と言われ
項垂れて
今晩寝ないで書き直そうと
とぼとぼと帰宅する
明日の朝
早く起きて書き直しても良いのだ ....
             2007/04/02


椎の木林のすぐ傍に
小さな小山がありまして
小さな杉の子育ってた
育って育って大きくなって
美しい御国のためになりますと
 ....
              2002/02/05
だめだ!だめだ、だめた!
絶対にダメだ!
どんなに懇願しようが許さねえ
たとえ明日地球が無くなるとしても
娘はやれねえ。

だめだ! ....
お天気がよいから
ぼんやりと
窓の外を眺めていたら
あれが伊豆の大島だと
若い人が
得意そうに教えてくれた。

太ったサツマイモを
横に置いた
そんなのっぺりした形が
遠く ....
ジンジャーエイルでいいです
知ったかぶりして注文したら
それはどんな味がするのかな
一杯回してくれないかね

亡くなったお祖父さんに冷やかされた

お祖父さんは
お酒が好き ....
     
百年間に一人も生まれなかった
小さい色したかえるの子

百年間は長くて短い
言葉の留まる時間もない
小さな木の葉が地面に落ちる間に
過ぎてしまった

緑色の葉が褐色に変じ ....
なぜだろう、風が吹くたびに
バイオリンの旋律が聞こえる
左目に映る昨日の後悔と朝ごはん

学校に行かなくてはと
駅に向かう道は
白く大きく横たわり
僕の方に押し寄せてきた

歩いてい ....
春の空は水色にあかるい
真綿のような白い雲が
浮かんでいるぞ
白い雲はなぜ白い
無彩色透明の問いかけに
毅然として答えてやる

私の宇宙のまんなかに
悠々とお日さま耀いて
今日も朝が ....
みもふたもないはなしである

漱石の夢十夜の第一話
おんなはあっさりと死んで行く
おとこは大きな真珠貝を手にとって
庭に穴を掘り埋葬する
死亡診断書は何処にある
埋葬許可書はもらったか
 ....
私は一度も死んだことがありません
だから、よく解らないのですが
静かに息を吸いながら
あなたの詩をゆっくりと読みました
ゆっくりと

もう一度と言う声にうながされ
残照の黄色の花に気 ....
藤丘 香子さんのあおばさんおすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
機関車とくじら- あおば自由詩7*07-12-19
小春日和- あおば自由詩10*07-11-14
朝だけ- あおば自由詩10*07-7-18
東京パック- あおば自由詩28*07-6-5
花の星- あおば自由詩7*07-5-16
広角- あおば自由詩13*07-5-9
こんな夜更けに- あおば自由詩3*07-5-3
トランポリン(改稿)- あおば自由詩4*07-4-29
17歳- あおば自由詩4*07-4-26
カーテン- あおば自由詩9*07-4-23
油断- あおば自由詩16*07-4-20
春に過ごす- あおば自由詩12*07-4-16
ナックルヘッド- あおば自由詩10*07-4-13
駄作- あおば自由詩13*07-4-3
噛みつく童話- あおば自由詩14*07-4-2
ワールズエンド・スーパーノヴァ- あおば自由詩15*07-3-5
大島- あおば未詩・独白6*06-10-7
雨にさらわれたあしたへ- あおば未詩・独白18*06-6-8
とげ- あおば自由詩5*06-2-21
眠り- あおば自由詩3*06-2-3
無彩色透明- あおば未詩・独白1*05-12-12
この馬鹿野郎!- あおば未詩・独白7*05-10-24
日時計- あおば自由詩5*05-8-22

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