すべてのおすすめ
手が届かないというから
かわりに蛍光灯を換えてあげた

堅くて開かないというから
かわりにフタを開けてあげた

重くて動かないというから
かわりにソファーを運んであげた

うまく出来 ....
ここでは稜線をつよくなぞるようにして吹きつける風が、けし
て浅くはない爪跡を至るところに残している。砂混じりのかわ
いた大気に、あれた山肌に、つつましい色を放つ丈の低い植生
群に、かるくひび ....
まっすぐにそそり立った夜から
はねあがるようにおきた明け方
まだ覚めきっていない体の白身を残して
黄身だけが流れだし
キッチンの冷蔵庫におさまってしまう

白身は悠長に時間をかけ ....
はつ夏は今年も空から降りてきた
すこし遅参だった
寄り迎える雨と

春の安らぎは訣せられ
季節の溜りから
そっとこぼたれ

そぼ濡れる外火のふるえながら吐息する
犬も女もさみだれ ....
長い列車に乗る
弟が先に座って待ってる
向かい合わせになり
二人でハムを食べる
好きだったケチャップ味が
どこまでも続く
入浴もあったが
傷が目立つので
やはり列車でよかった
せめて ....
それは 全てを飲みこむようで
満ちては 引いていった
どうして あそこまで残酷なのか
わからなくて 怖い
まっくらな中に ぽつんと
赤い星が 浮かぶ
私は その名前を知っていても
なぜか ....
波打ち際にゆきちゃんがひっそりと立っています。
おまえ誰やねん。
ゆきちゃんです。

ゆきちゃんがそう、答えました。

///

25世紀の春、消滅寸前の太陽のもと、
ゆきちゃんは草 ....
天文学の本には
その距離が
記されている

地球上で
彼女に向かって
全速力で
走ってみても
その距離は
縮むこともなく
遠ざかることさえない

38万km
 ....
床屋で散髪中マスターに
『あ!』って言われる事ってあるよね?
僕はあるんだ。


基本的にじゃんけんでパーを出す事を見抜かれ
パーマンと名づけらる事ってあるよね?
僕はあるんだ。

 ....
溢れでるものが 涙だけならば
錆びたナイフで故意に 傷つけたりしない

優しい感触で こぼれ落ちるなら
汚れた手を翳して 罪を重ねたりしない

ときどきは 昔のように あなたを想ってる
 ....
なぜそこに居るのか分からなかった
気が合う仲間たちから離れて
早く一人になりたかった
そう思えば思うほど
一人になることが怖かった
通いなれた八王子の雀荘に
喪服姿の若者が四人

「最 ....
光と影の悪戯な満ち引きに操られるように
僕の足は急いだり止まったり

そして派手に曲がった{ルビ歪=いびつ}な足跡が
僕のたましい

美しい汚れと汚れた美しさの
どちらにも触れながら首を ....
おとうさんはきっと

こうやってきょうもかいしゃで

ひとをきずつけてきたんだろうな


帰宅しておそい飯を食う

おいしいからこれあげるよ

息子がこんにゃくゼリー青りんご味を ....
ねえねえ。
イヌよりもネコ系が好きだよね?

うん。
あなたってイヌ系だね。

はは。
手強いなあ君は。



ねえねえ。
映画好きだよね?

うん。
一人で観に行くのが ....
のぼる陽に、いつからか
乾いて乾いて、
ぼくの精いっぱいは灰のようになっていた


ビートニクにとりつかれた黒人の青年が、
若者が、
口々にさけぶ、

「 光が 今、必要なんだ
 ....
   半熟卵の茹で時間
   花ふきんの縫い方 
   幽霊は鉄塔を登るということ
   君に教えられたいくつかのこと
   学校でも新聞でも初めて体内を往来した光も
   教えてくれなかっ ....
虹色の服を着た少年が 
壁をよじ登る 

若い母は 
きゅっ と眉をしかめ 
平手で幼い尻を 
幾度も叩く 

( 次男坊は、黙って菓子を、食べていた ) 

母の隣に座らされた少 ....
流れるるは
時か
場所か
心か
私か

大いなるわがままで
じいちゃんを困らせたあの日から
もういく年

父親の給料日に家族六人で
お気に入りのレストランへ
出掛けていた
あ ....
小さな一本のカーネーションをあげたころから

私はずいぶん大きくなりました

おこづかいが増えたり

バイトを始めたりで

年々プレゼントも 豪華になりました


でも 一番嬉し ....
とおい記憶の
ちいさな電車
だいすきな
祖母といっしょに
がたんごとん
たんぼと空
いい空気
おひさまの光
まぶしさに
目をつむる
みっつかぞえて
目をひら ....
ミッキーマウスが好きだっていうから、とりあえずネズミさんの格好をしてみたんだよ。

でも、これじゃぁ ミッキーマウスじゃなくて、”ねずみ男”じゃないかい?

うん。知ってる。
君が大泉洋を好 ....
胸の中の灰色の重たるい空に
気怠く浮かぶとりどりの飴玉のような
飛行船の数を数える
数えたそばから何度でも忘れるために
大雨が降ると川は決まって氾濫した
田畑や家はその度に浸水した
人々は土嚢を積みポンプで水を汲み上げたりしたが
結局は自然に水が引くのを待つしかなかった
ある年、河川管理者である県によって
大 ....
ブルース聴かせて
友達がそう言ったのはいつだったろう
その夜に僕たちは並んで写真を撮った

この町を出ていくと聞いてから
僕は戸棚を漁って古いアルバムを捜しているのだが

少し ....
  5

ささやきとゆめとで満たされている

乳白色の匂いが駆け巡り
スカートの裾と共に影がゆれる

したたかに群れるとりどりの手足に
手招かれるのは
おなじ匂いをさせる 少女

 ....
窓際で
君の寝息を背中に聴きながら

どう仕様も無く渇いた空を
見つめていた

形にならない雲と
伏せ目がちな太陽と

遠く飛ぶ鳥がすっかりと
吸い込まれてしまうまで

いつか ....
そこはまるで
ひとつの街であり
ひとつの物語でした

私はもう誰も居ない
公園のブランコに

キーコキーコ
と揺れていて

さようならの練習ばかりを
しています

あなたには ....
 いい子ねえ、って
 大人からいつも
 あたまをなでられていたから
 ぼくはおおきくなれなかったんだ


と、いって
そらちゃんは笑う


海のみえるブランコが
そらちゃんのなき ....
地獄の沙汰どころか
こうやって生きているときから

あの人は言った

ひとと獣の違い
それは
困ったときに
頼れるものがあるかないか

思いとか信じるとかのことなの

そう尋 ....
若草色のスカートの金具が
押さえられた背中に擦れて
小さな傷をつくる
心地良く冷たい 磨かれた床は
父だったのに

眠ったふりをして
扉に向けた工作鋏を
両手できつく握り直した
桜色 ....
藤丘 香子さんの自由詩おすすめリスト(1644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
心から祈る。- もののあ ...自由詩16*07-5-16
山岳地帯(マリーノ超特急)- 角田寿星自由詩7*07-5-16
たまごを溶く- なまねこ自由詩10*07-5-16
あゆみ- soft_machine自由詩14*07-5-16
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夜の海- 麻生ゆり自由詩3*07-5-16
ゆきちゃん- ひろっち自由詩11*07-5-16
片思いの距離- 小川 葉自由詩5*07-5-16
僕はあるんだ。- もののあ ...自由詩9*07-5-15
錆びたナイフ- 北大路京 ...自由詩16*07-5-15
麻雀- Tsu-Yo自由詩2007-5-14
首をかしげて- 松本 涼自由詩1007-5-14
かじかむこころ- 吉岡ペペ ...自由詩407-5-14
ねえねえ。- もののあ ...自由詩5*07-5-14
もしも、だれかに愛されたなら未来は変わっていたかもしれない- わら自由詩19*07-5-14
鉄塔を登る幽霊- 錯春自由詩607-5-14
虹色の少年_- 服部 剛自由詩11*07-5-14
流れゆく- 小太郎自由詩107-5-13
5月_第2日曜日- ななこ自由詩707-5-13
電車- 小川 葉自由詩5*07-5-13
みっきーまうす- 北大路京 ...自由詩13*07-5-13
春の消閑- 塔野夏子自由詩17*07-5-13
やわらかい肩- たもつ自由詩1107-5-13
ブルース聴かせて- 黒田人柱自由詩2207-5-13
スライド(抄)_5- 自由詩11*07-5-13
渇く空- 松本 涼自由詩1007-5-12
ブランコ- 松本 涼自由詩707-5-12
そらちゃんのそら- まほし自由詩26*07-5-12
- 恋月 ぴ ...自由詩29*07-5-11
- かや自由詩8*07-5-11

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