すべてのおすすめ
息をすって
息をはいて
それを一緒に
森の中で

雨にぬれて
森の中で
息をすって
息をはいて

おまえのこころ
いばらのとげに
息をすって
息をはいて

 ....
レイジという友人がいた
友人って何だ?
友人というより恩人か
恩人というより変人か

変わった奴だった
集団の中で良くも悪くも浮いてしまう人種だ
クソつまんねえ朝礼で
つまんな過ぎてぶ ....
椅子の形の墓標だったらいい
二人がけ
いや
ベッドみたいな

そこに俺は眠っているか
掘ってみなけりゃ分からない
だが
椅子の下を掘る奴なんていない

俺の墓標に愛し合う二人が座り ....
墓標マニアと言われているが
そんなに詳しいわけじゃない

なんか、比喩に満ち溢れた
素敵なものを書こうと思うが
だんだんどうでもよくなってきた

伝えるために言葉はあるっていうが
百回 ....
わたしは幼女になって
あなたに誘拐されたい
ひらひらと
垢ずんでいく赤いスカート


ひとこともはなさない
あなたは
それに気付くことも
ない


わたしたちは
いつか家 ....
唯一確かなことは
俺は墓標を背負っていて歩いている
あとは全部嘘だろうと言われても
反論できない
反論ったって嘘っぽい

でも嘘と真実とで分けるのって頭おかしいんじゃねえかと思う
水を水 ....
バーには墓標が売っていた
バーテンダーがシェイクすると
たちまち出来上がる

ドライジンと
ブルーキュラソー
レモン
あと何か

優雅に注ぐと
ちょうど一杯分だ

バーテンダー ....
夜中にラーメンが食いたくなるってことは
生きてることなのか

どんぶりに残った千切れたラーメンを
蛆虫と思うのは
生きてることなのか

痛み、痛みは反応で
生の確認にはならない
どん ....
とうとう俺の墓標が立ち
女たちは涙なんてダサイものを落としに来る

いい思い出にして
忘れたことにして

ダサイまま生きる

臨月の腹をなでながら
男かしら女かしらなんて

今か ....
眠りながら歩きながら眠っている
墓標を背負っている

曲がりくねった黒い道だ
まっすぐ続く赤い道だ
途切れ途切れの

滑らかなカーブそこへ続く道を

眠りながら墓標を背負いながら歩い ....
今夜は 君の部屋にあがれないんだ
意気地がないワケじゃないんだ

今夜は 君の部屋にあがれないんだ
君が嫌いなワケじゃないんだ

靴下に穴が開いていて 靴を脱げない
ただ 今日は靴下に穴 ....
そうじゃないんです

気持ちはうれしいんですが

そうじゃないんです

うなずいてはいますが

そうじゃないんです

ずばりと解決策をしめしてくれますが

そうじゃ ....


君は 泣いて




戸を閉めて
二人はもう一度夜を創造する
血 を ながして




ひ か り
二人が生んだ夜を
野蛮な 夜を 漂白する  ....
ひまわりが枯れて
バラが枯れて
チューリップがこぼれて
シベリアだけがまだ 
咲き誇っている

切られた花の優しさしか
あげられません
あげたくても
あげられません
 ....
白く硬い肌を持つ
針葉樹林に囲まれて
上を見上げれば
満天の星空
一つ一つの星から放たれる光線が
私の体を貫通する
体は八つ裂きにされて
はらはらと宙を舞い
落ち葉と同化する
静けさ ....
さようなら
冬の中では決心も幾分
凛としている

さようならを投函しようと思うのでした
さようならを投函しようと思うのでしたが
ポストの投函口は
市の条例とかで封鎖されてしまい
更には ....
複雑な感情を うまく説明できないんだ
名前のない衝動や 感覚が幾つも絡み合って 

本当は自分でも まったく解ってないんだ
難解なコトバ並べて それらしく それらしく

  う ....
◇暮れ

年が暮れる
暗い時代の予兆は
そのままに

初日は
それらを
もろに背負つて
出てくるだらう


◇木にぶつかれば

蝸牛は彼なりの歩みを
何昼夜もつづけて
 ....
ちいさい頃

秋になっても淋しさなんて感じなかったのにね


歳をとる度

切ない気持ちが濃くなってきているようです


ちいさい頃

大人は強いと思ってたのにね
 ....
足首も弱り
立てなくなって
車椅子のベランダから
シーツの海を漂っていた
頭を動かすと
風が吹きぬけ
取り留めの無いことを
空に飛ばしていく
脳に残った歌詞が
震えとなって体を暖 ....
逃げたいけれど逃げない。
叫びたいけれど叫ばない。
怒りたいけれど怒らない。
悔しいけれど悔しがらない。
悲しいけれど悲しがらない。
泣きたいけれど泣いたりしない。
涙が零れそうだけれど零 ....
あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った

あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで

子供の頃によ ....
波にかき消され
あるく音も聞こえない
アヴェ・マリアもかき消され
カモメの白い羽音もかき消され
太陽をまっすぐに浴びて
誇らし気に弧をえがく

かすんでゆくまま波にかまれ
風船はつなが ....
白い石畳
その一マスの上で
青い猫は欠伸をする
昼の残月が
揺れる水面を撫でながら
水平線に沈んでいく
足音を拾いながら歩き
日陰のヴェールをかぶりながら
潮風の衣を纏う
影が靴 ....
 虎になった
 黄色と黒で 都会のようで
 {ルビ四本=しほん}の足が 致命的で
 
 神秘と静寂のギリギリに
 透き通るように立ちつくす
 

 虎になった
 爪と牙が 怯えのよう ....
冬の砂浜で拾った貝殻は
すこしだけ無機質な感じがした

太陽の角度が変わっただけなのにね

心は同じようにここにあるのにね

海岸線をどこまでも歩いて



歓声とパラソルと波の ....
それで ええねん


そんなふうに やさしくしてくれたりな


そんなことでも ええねん


その気がないことだとか

そんなことは ええねん


むしろ 期待することが  ....
生きている実感が薄かった時


「なぜ」ばかり追い求めていた


全力で愛する事を覚えて


「なぜ」は必要なくなった
  1.永遠の序章

(総論)
一人の少女が白い股から、鮮血を流してゆく、
夕暮れに、
今日も一つの真珠を、老女は丁寧に外してゆく。
それは来るべき季節への練習として、
周到に用意されて ....
遠慮はいらない
わたしは何度も何度もあやまるけれど
許してくれなくていい

遠慮はいらない
ちいさなからだに納まりきれない悲しさは
全部わたしにぶつけたらいい

遠慮はいらない
 ....
藤丘 香子さんの自由詩おすすめリスト(1644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ふたり- 水在らあ ...自由詩35*07-1-30
レイジ- サナギ自由詩6*07-1-30
椅子- サナギ自由詩4*07-1-29
マニア- サナギ自由詩3*07-1-29
春彼岸- フユナ自由詩18*07-1-28
ブルーグレイ- サナギ自由詩2*07-1-28
バー- サナギ自由詩3*07-1-27
ラーメン- サナギ自由詩4*07-1-26
蹴飛ばして行きやがった- サナギ自由詩3*07-1-26
墓標- サナギ自由詩5*07-1-25
靴下- 北大路京 ...自由詩19*07-1-23
親身- ポップこ ...自由詩8*07-1-21
富士山- 水在らあ ...自由詩23*07-1-20
シベリア- 水在らあ ...自由詩39*07-1-17
シンクロ- 狩心自由詩4*07-1-14
投函- tonpekep自由詩11*07-1-13
うっすら- 北大路京 ...自由詩10*07-1-13
小詩集__日は出づ__暗き予兆のまま- 杉菜 晃自由詩2007-1-2
autumnal- 北大路京 ...自由詩16*06-12-24
ブルー_トワイライト- ススメ自由詩206-12-21
けれど、ない。- もののあ ...自由詩10*06-12-19
あるところに- 水在らあ ...自由詩74+*06-12-19
すなはまにて- soft_machine自由詩11*06-12-18
ベネツィア- ススメ自由詩506-12-14
虎_(中島敦「山月記」のオマージュとして)- 藍静自由詩19*06-12-13
時の轍- ささやま ...自由詩5*06-12-12
せやねん- わら自由詩27*06-12-6
起承転結、俺物語- 狩心自由詩4*06-12-5
寂しい織物—四つの破片_デッサン- 前田ふむ ...自由詩42*06-11-30
なみだ- ポップこ ...自由詩4*06-11-28

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