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ヒトに生まれてきたのでした

死を放った放物線に
何も絡ませる事も無く
時の歪むのも構わず
日を含んだ風に戦ぐ葉に
影をゆらす

私が揺れている
火の声を聞くようになってから
いつ ....
さよならの「さ」は
さよならの「さ」

さよならの「よ」は
さよならの「よ」

さよならの「な」は
さよならの「な」

さよならの「ら」は
らっぱの「ら」

突撃らっぱ ....
日曜日に夕日があたるので
さらに 奥まで入り込みますと

サヴォイの 看板が

悟ったように私は

このままの 状態で
さらに 奥へと進みました



壮健な 壮健な  ....
あなたからの手紙、
「。」が全部ミジンコで
「、」が全部ゾウリムシ
だったよ
どうでもいいから
早く会いたい
走って行く風船を
追いかけて
ぼくは手を触れるのでした

手を触れたとき
楽しいものがありました
楽しいものはそこここで美しい時間でもありました

それは見えないものでありました
夏 ....
思い出が居眠りをしているのでした
今日も少しづつ暑くなりそうな感じがしています
揺すって起こそうかと思いましたが
そのままに

夏 それぞれの葉が今にも喋り出しそうな
明るさの中で 震える ....
「絶望を{ルビ殺=アヤ}めてください」

広く遠い
わたしの果てで
またたく星が連なって
高く深い
ゆらいだ空に 光射しこむ。

逢いましょう
契る想いは風に乗せて
あなたの流れへ ....
言う男 の 言う が
ぷかぷかと空に浮かんで
言う の 雲になり
言う の 雨を降らせる
言う男 は 言う の雨にうたれながら
言わない
言う男 の 言わない は
地面にこぼれて ....
みてはいけないものをみてしまった
それは、おそらくヘビの
そこのない くろくすんだつめたい瞳
よこしまの真実は
ひどく
くらくしめった うずまく混沌



その晩のこと。
「今日子 ....
さらさらと さよならが ながれて ゆきますから
わたしは手に掬ってみるのです
手に掬いますと さよならは さらさらと
さらさらと 儚くも消えてゆくのでした

夏の
陽は さよならの中で
 ....
眠りの中心にたたずむ
黒いしずかな球
その球を無垢な白い身体で抱きしめて
いつまでも眠っているのは誰だろう
新しい風を引き連れて
花粉が宙を舞っている。

その軌道は非学術的でも
その姿は強烈な意思を内包している。

無愛想なハチとクロスして
花粉が宙を舞っている。

その生き方は決然とし ....
アヤメつらつら うた歌い
アゲハがいちわ陽に透けて
あすを夢みて歩くのだ
きょうをふみしめ丸を描く
きのうはどこへいったやら

「あなたの愛は、枯れはせず
ふでばこを開けると
アフリカの草原が広がっていて
夕日に向かって一人
お相撲さんが
四股をふんでいる
何故あの日
僕はふたを閉じてしまったのか
守るべきものなんて
まだほんの少しだ ....
昨日、うちに迷い込んだ、

丸い目をした子猫が

夜の空の右側と

夜の空の左側を

不思議そうに交互に眺めていました。

空は相変わらず広いから

多少のものは描くことができ ....
きみは静かに
美しかった
この土地はきみの中で生まれ
きみは一滴の
沈黙の中で
ぼくの愛を生んだ
走り去ってゆく時間は
さまざまの彩りの中で
きみの姿を奪い去ってゆく
空を穴が空くほ ....
ぼくは歌わなければならない
風をひとつ折って その先で
記憶する 読むことのできない詩集の中で

ぼくは歌わなければならない
花と恐竜の足跡を辿れば
やがてぼくらは海の波のひとつであること ....
どこかの家の玄関先に
生い茂った樹が
風に吹かれて揺れている
その下で三輪車に乗って
遊ぶ子供達その中で

薄汚れたペットボトル片手に
楽しげに空を仰いでは
夕暮れ時の空気を
さも美 ....
六月の
曖昧な空の下
白くたたずむ部屋
横たわる私の身体から
刻一刻と
鼓動がこぼれ落ちる

けだるい指で
クロニクルのページを繰る
季節は私には
いつも晩くやってくる

忘却 ....
知らない方角から
明るさを取り戻してゆくかのように
朝はぼくのもとにやってくるのでした
遠くの響きは
古い透き間から静かに流れ
ぼくを取り囲むのでした
後戻りする物音は見あたらないのでした ....
細倉鉱山は
日暮れにどこかへ通じていく。
無人の坑道の先にあるのは
 ほんとうの地名か
親しい人のまぼろしか。

 夜,蔵王の山陰に
たよりない記憶はのみこまれ
 吹き越す風に
   ....
丘の上の大木は
夏には皆に清風を
雨の振る日は雨宿り
雪の降る日は傘になり
誰にも優しい安らぎを
与えて生きているのだと
皆のために役立って
皆を守っているのだと
木は自負して立ってい ....
泥船に乗ってしまったと
退廃色の涙を流す
行き着くところは地獄が浜と
漕ぐのも忘れ泣きじゃくる

独りぼっちが淋しいのなら
私も一緒に乗りましょう
沈んでしまえば手に手を取って
別の浜 ....
男は長い間カバンの中に住んでいたが
ある日旅をすることにした
もちろんカバンを忘れなかった
昼間は旅を続け
夜になるとカバンの中で寝た
朝起きると同じ場所にいることもあったし
誰かの手 ....
東の空はうすあかい
あちらには街があって駅があって
こんな夜更けにも
時折は貨物列車や寝台列車が通り過ぎ
その音がここまで響いてくるのは
雨が近いからだろう

ぼんやりした常夜灯の光の下 ....
ミュールはおろしたて
アスファルトを蹴る

素足はまだほの白くて
スカートの裾が翻る

風は
やまない

のうぜんかずらの
つるを揺らして
ひらがなで の を描いたら

空が ....
うちあけることは、むつかしい

しろながすくじらが
{ルビ吼=ほ}えるとき
わたしは
ちいさく「え」と鳴く

しろつめくさが
幸せを茂らせるとき
わたしは
亡霊とかけ落ちする

 ....
花は
咲きました
果てしなく
遠い色をした
沈黙の産声を放ち
それは
ここに刻まれています

みわたす限り
墓標の無い地平(こんな世界があるとしたら)に
墓穴をほり
ここに
種 ....
いずれにせよ
暮れていく日は
潤みをおびて
今日を終える

熱いうす紅色の
暗さに泳ぐサカナの背には
虹色の羽が
時をうけてはためいている

空の濃さが増すにつれて
キミの輪郭は ....
ジャララ
6月の弾力はぼくらを弾ませる水力が
そこらじゅうで揮発する
近すぎる誤解を向日葵の種の側に埋めたりする

ジャララ
太陽の方角を追い続けていくことも
ぼくらには必要なことかもし ....
藤丘 香子さんの自由詩おすすめリスト(1644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- こしごえ自由詩7*05-6-18
さよなら- たもつ自由詩1405-6-17
情状酌量- 山内緋呂 ...自由詩8+05-6-17
。、- たもつ自由詩12*05-6-15
夏の日(I)- tonpekep自由詩8*05-6-14
夏の日(because)- tonpekep自由詩12*05-6-14
アヤメウタ- こしごえ自由詩4*05-6-14
言う男- たもつ自由詩905-6-13
鬼ノ園(おにノその)- こしごえ自由詩3*05-6-12
言い訳- tonpekep自由詩7*05-6-11
眠りの核- 塔野夏子自由詩14*05-6-11
新しい風を引き連れて- ブルース ...自由詩3*05-6-11
あるアヤメウタ- こしごえ自由詩5*05-6-10
ふでばこ- たもつ自由詩1305-6-9
コラージュの間に- ブルース ...自由詩6*05-6-8
夏の日(II)- tonpekep自由詩9*05-6-7
夏の日(III)- tonpekep自由詩9*05-6-7
いつになく透き通った心で- 近之藤自由詩1*05-6-7
午後の舟- 塔野夏子自由詩12*05-6-7
土曜日の朝に- tonpekep自由詩20*05-6-7
裏奥羽- 朝倉キン ...自由詩8*05-6-6
- ひろよ自由詩5*05-6-6
- ひろよ自由詩3*05-6-6
旅の果て- たもつ自由詩1605-6-5
夜の散歩- 佐々宝砂自由詩605-6-5
くもりのちあめの日- 落合朱美自由詩8*05-6-4
白の系図- こしごえ自由詩13*05-6-4
刺青- こしごえ自由詩4*05-6-4
- こしごえ自由詩5*05-6-4
現代詩フォーラムに書く詩人達に捧ぐ「ジャララ」- tonpekep自由詩7*05-6-2

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