すべてのおすすめ
名前は?
――ああ
血液型は?
――知らない
歳はいくつ?
――忘れた
住所は?
――もうない
家族は?
――いなくなった
家出か?
――かもしれない
したのか、されたのか?
 ....
食事の後に
手がすべり 
落とした皿に 
「ごめんなさい」と 
頭を下げる 

割れなかった 
{ルビ空=から}の皿は 
床の上 

至らぬぼくの 
「ごめんなさい」を 
すい ....
女は消印を食べ続けた
消印を食べなければ生きていけなかった
医者には病気のようなものだと言われた
普通に届く郵便物だけでは
必要な量は満たせなかった
子供のころは
両親が女のために手紙を書 ....
本屋で写真集を買って売り出し中のアイドルと握手した。
机の下で何度も掌をジーンズにこすりつけているのを目撃した。
私は負けない。


吉牛で奮発して卵をつけた。
おもいっきし卵の殻が入って ....
僕はデスクのパソコンで暇な時間割をつくっている、らしい

僕がこの暇な時間割をつくることによって
会社の誰か(例えばそこの古いプリンターの向こうに霞んで見える上司、とか)がいくらか満足し
会社 ....
雨が降ると誰かが
迎えに来てくれるような
気持ちになります

傘を持っていないふりをして
しばらく軒下に立ってたら
偶然あなたはあらわれました

雨、ありがとう。
-episode?-
失敗ばかりでいつしか後輩にも先を越されて
二十年勤めた会社にも見捨てられた
明日からは一日の食事さえままにならない
ブランコに揺れながら涙を堪えた
未来が見え ....
頭が少々重く
風邪気味であったので
目覚まし時計をかけずに
ゆっくりと眠ることにした
そのままうっかり百年間眠ってしまった

百年後の人類は
ファッションや顔色が少しおかしくなっただ ....
砂原を歩いていると、人間の手が蠢いていたので、掘り出した
父だった
父はこんなところに埋まっていたのだ
途中から誰かがわかったので、指先でなでるように、焦って掘り出した
息をし ....
夜の、
雨の、
それぞれのゆくえを
ひと色に染めて
あかりは桜色

煙る雨の甘さ、
舞う花びらの温み、
絡めた指が
やさしさを紐解く
夜に、
雨に、
焦がれる桜

時計の針 ....
無人駅に降り立てば
地図の見方にも
ちょっと工夫がいる
缶ビールをぐっと飲む

子供の頃に
抱きしめ方を習ったような
初夏の風にさえ
あいさつを交わしたい

垂直に支えつづける日射 ....
僕は目が悪いので、つねづね目にコンタクトレンズをはめているのだが、たとえば海で泳いだりするときなどは、コンタクトレンズをはずさなければならなかったりする

コンタクトレンズをつけていないときの僕の ....
満天の星空をつつむ静寂の下
潮騒を聴きながら横たわる身に纏う砂粒
はてしなく投げた仕掛けを海に任せて
ケミカルライトの点る竿先を微かに揺らし、
甘い潮風がコーヒーの苦味を慰める

アタリな ....


かみさまから
えいえんのやくをにんめいされたので
しろいあきちにたってみました
ねていたときのことだったので
ほんとうはかみさまじゃなくてわるいもののさしがねかもしれない
みーみー ....
ふと
したことについて
ふと
わたしは
道標に
いつまでも
宿題をわすれている

ふと
空が滑り
ふと
雲はいつのまにか
描きかけた
キャンバスの中に
紛れ込んでいる

 ....
長い耳のようなものに
巻かれている
なでてみると
自分の耳なのだと気づく
近くでは耳が産まれている
いくつかは知っている耳で
いくつかはよくわからなかった
産まれてきた耳は
自ら声を発 ....
私は元来
無口な男でありまして
うっかり、思慮深く思われがちですが
それは、本心を秘めている
というより、むしろ
現すタイミングを計れない
どうにも不器用な人間なのです


何か言わ ....
                    2007/04/19

集団面接で気力体力此処の街が好きですと言ってのける街灯の下には
おびただしい数の虫の死骸や吸い殻やガムや蹲った人たちの影が黒く
 ....
http://www.youtube.com/watch?v=NllPZ5_Tw40





  *


会話であったはずの
数千年は
次の朝には
朽ち果てていた


 ....
 


ええさんに
てがみをかきました


うつくしいじで
てがみをかきました


きゅうじょうは
なんじょうになるのですかと
かきました


じゅうじょうですか
に ....
きみの魚にふれたくて
えら呼吸を切望したら
肺が痛んだ
朝への開口を防ぐように
その
呼吸のひとつ
くちびるを
置いていく


きみの鳥をとびたくて
背中にそらを作ったら
煙に ....
人は屋根をつくった
雨から家族を守らなければならない
自らの肉体を守らなければならない
濡れてはならない
濡らしてはならない
壁も柱もつくることを忘れ
屋根だけがどこまでも広がっていった
 ....
君が僕に別れを告げてから
君ソックリのロボットを作ったんだ

君と違って言うことを利くし
我が儘も言わない

だけどね 君ソックリの声が痛いよ
だけどね 君ソックリの笑顔が痛いよ

 ....
 最果で
 今年最後のさくらが咲いている


あの日、工場の辺りにはやっぱり同じような工場がたくさんあってね、その中ひとつの敷地に桜の大木が並んである。
バスも届かないくらい、おおきな桜だ。 ....
  


なんも取り柄のないあたしと
ぜんぜん特別のないあんたが出会って
余りある 寂しさと
どこまでも続いていた 手持ち無沙汰に
いつしか
一つ屋根の下 暮らし始めた

特別 で ....
例えば。
それが三人称で、
神の視点で書かれているとすれば。
神の背格好や学歴、
食べ物の好き嫌いから、
性的嗜好に、
初体験の年齢と相手とその満足度まで。 ....
暖かな夕焼けを背負って
私は昨日を歩いている

土手の草陰に置き去りのボールと
空に絡まる電線

川の水は流れているようにも
流れていないようにも見える

背中を温める夕焼けが
実 ....
      1

眠れない夜は、
アルコールランプの青白い炎に揺られて、
エリック・サティーのピアノの指に包まれていたい。
卓上時計から零れだす、点線を描く空虚を、
わたしの聴こえる眼差し ....
だれのためでもなく
言葉は うまれ
王国となった あ
きみの ためだけに
歌いたかったのに
太陽    なのか?

がのぼったまんまだ

もう ずっと

ぐっしょりと潤んで


乾かして

からからに

ぼくらを

見上げない
滅多にぼくは
ちかごろ

 ....
藤丘 香子さんの自由詩おすすめリスト(1644)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
プロファイル- 若原光彦自由詩1307-4-21
「_皿_」_- 服部 剛自由詩9*07-4-21
愛称- たもつ自由詩1607-4-21
私は負けない。- もののあ ...自由詩31*07-4-21
暇な時間割- チグトセ自由詩6*07-4-21
- 小川 葉自由詩10*07-4-21
それでも- 1486 106自由詩9*07-4-21
春眠- 楢山孝介自由詩13*07-4-21
砂原に- リーフレ ...自由詩38*07-4-21
桜色の夜- LEO自由詩31*07-4-21
無人駅- tonpekep自由詩18*07-4-20
海眼- チグトセ自由詩5*07-4-20
星と砂粒_★- atsuchan69自由詩7*07-4-20
ポーズに関する三つのイメージ- ミゼット自由詩10*07-4-20
在りか- tonpekep自由詩12*07-4-20
耳の産声- たもつ自由詩1007-4-20
太宰ヒラメ- 佐野権太自由詩41*07-4-20
油断- あおば自由詩16*07-4-20
MY_FAVORITE_THINGS- はらだま ...自由詩9*07-4-19
おてがみかいた。- 橘のの自由詩1007-4-19
たくさんのきみにできること- 石田 圭 ...自由詩7807-4-19
屋根をつくる- たもつ自由詩1607-4-19
Only_One- 北大路京 ...自由詩25*07-4-19
最果の春- soft_machine自由詩23*07-4-18
- 川口 掌自由詩16*07-4-18
「_例えば。_」- PULL.自由詩9*07-4-18
デッサン- 松本 涼自由詩1307-4-18
春のための三つの断章- 前田ふむ ...自由詩33*07-4-18
そろもん(焦燥の話)- みつべえ自由詩607-4-17
- 水町綜助自由詩24*07-4-17

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