電話が鳴る
漆黒の闇の中から

それは誰でもない
誰かからの沈黙の暗号

受話器の向う側へ
言葉の無い声を弄る
焦げ臭い私の指先

電話が鳴る
跪いた気怠さの上に

凶器に ....
放物線と

宇宙の法則。



そのままでは進めない、


言葉は、初速
三千世界の弧を描き、


この世の果ての滝の先。



気持ちはとすれば、大気圏 ....
犬は閉ざされた窓から外を見上げ
うごめく棕櫚の森に耳をすませていた
そこに勝手な押しつけや創造はなく
素直な発見に頷くまで
あるいは発見がないと悟るまで
心を離すことはないのだろう

犬 ....
バスに乗って学校へ行く
車内には誰もいないのに吊革に掴まって真ん中で立っている
乳白色の雲は均等にぴったりと空に張り付いている
ストップし動き出す毎に内臓が揺れる それがすごく心地良い
座椅子 ....
自然の中を吹き抜けてゆく風は
循環している
その中で生き物は同じ場所で
絶えず同じ命を繰り返す

街の中を通り抜けてゆく風は
まっすぐに流れている
その中で生活する人々は
絶えず便利さ ....
いのちは
大観衆に埋められた
ステージの上で
歌いたがっている
鳴り止まない拍手を浴びたくて

いのちは
気を失うほど
ビールをとことん
飲みたがっている
みんなを笑わせ
喜ばし ....
たにんのこころは
しりたがるのに

じぶんのこころは
みていなかった
ことに

きがついた
しゅんかん

まっしろにわれた
こころが
こういった

もう きらい

どう ....
ガラス窓が
ごつん、と鳴った
振り向いたら
何かがぶつかって
怪訝そうな顔をした
ガラス窓がいた

蝉が死んだのだ
わたしはそっと拾い上げて
犬にやった



窓の外には
 ....
じっとりと雨に濡れた夜の草の匂いが外からする
窓は閉め切っているのに 雨も降っていないし 夜でもないのに 外に草むらがないのにだ


裸足で大都会を歩いて抜けて郊外に出ると風に新幹線に乗って ....
去年会社を辞めた先輩
久しぶりに会ったら
夏みかんみたいだったのが
色白美人に大変身

何があったのかな

街中で呼び止められても
しばらく誰だか判らなくて
どなた様ですか
だなん ....
風になった
 あなた 
  が さする 

星の瞬きは
 永遠という
  はかなさを

 楽譜に残し

美しいなんて
 残酷な想い出

 聞くことのない
  あなたの調べは ....
 西へ向けて 私は海を渡った
 揺れる気持ちを波のせいにして 逃げていた

 生まれつきの どうしようもないこと
 恨んだところで変わることもないし
 なら 愛そうと 愛そうと思って
 そ ....
どんよりと どんよりと曇ってきました

雨を降らせたくとも降らせず じっと耐える雲
空は重く重くなっていきます

このまま滴を落とすことなく 暗い空が続いたら
喉が渇いてしまいますね
誰も知らないその庭に咲く薔薇
朝一番の雨に濡れた赤い薔薇を求めて
僕はたどり着いた 足をひきずりながら
かぐわしいその香りを嗅げば幸せになると
ただひとつの愛を得られるとずっと信じていた

 ....
人の描きしものをおもう

哀しみは空を翔ぶ











この雑踏を歩いてゆく

そんな、すれちがう街の空気までもが
ただ、きみを切り刻んでゆく


道 ....
何かをしたかったけれど
何もできなかったあの時の
あの空に
苛立つ自分の気持ちを投げていた
あの白い雲にもう一度

夢を持ちたかったけれど
何も描けなかったあの時の
あの空に
悲しい ....
君と
薄暗い世界を色取り取りのスポットライトで照らそう
そしてその中心でみんなに囲まれて踊るんだ
君の歌に合わせて
側転だってバック転だってできるんだ
いつまでも歌い続けて
革命を起こそう ....
この草のにおいを意識し始めたのは、
いつからだろうか。
翳る当為が、こおりのように漂い、
透きとおる幻視画のような混濁のなかで、
きみどりいろに塗された、切りたつ海岸線が浮ぶ。

冬の呼吸 ....
地獄に堕ちた時のために
蜘蛛でも一匹
助けておこう

イヒヒヒヒヒヒヒヒ















蜘蛛を探しに山に出かけた男は
崖から落ち
今 ....
遠い山の稜線が
水墨画のように
かすんで

ゆるゆると
時間だけが
澱のようにたまっていく

さがしているものは
光りにはじける 青
とろりと熟した 赤

なげだされたキャンバ ....
あまりに授業がつまんないから
後ろの方の席で
寝たふりしていたんだ

そのうち授業も終わって
学級委員の相馬君が
「起立」って言って
みんなの立つ音が聞こえてきた

それでも ....
私の心の悲しみは
あなたがいないと鳴く小鳥
私の心の悲しみは
いつまでたっても止まぬ雨

私の心の悲しみは
ひとり寂しく見る夕日
私の心の悲しみは
寄せては返す波の音

私の心の悲 ....
夜の夏がほのかに飛んで
闇の中に夢を描く
この世界に音は必要としない
ただわずかばかりの光だけが
飛びさえするだけで
夜の夏は十分なのだから

夜の夏が静かに飛んで
闇の中に夢を灯す
 ....
源流に程遠くなく
清らかな姿を
留めながら
静かに流れゆく
孤独な細い川


貞節な乙女を
思い起こさせる
喧騒に揉まれる前の
ひとつの
純真

フルートの音色が
時折舞い ....
欠けた月の前を
白い
大きな鳥が
西へ
通り過ぎてゆく


どこへ行くの?
お前は
急いで


呼んでいるの
みんな
帰る場所があるの、ね


西は
羽根を ....
雨上がりの水たまり
泥水も尊いいのち

綺麗な花が
尊いいのちなら
枯れた花も
尊いいのち

忘れないよ
ここにいたのは
尊いいのち



犬が
ぴちょん、と
鼻をつけ ....
夜明けとともに
目的もなくふらふらと
外を歩いてみる
そこの夏は冷たかった

葉の上の雫に触れ
その一瞬にしかない冷たさは
手のひらの中で
やがて消えてゆく

川のせせらぎの音も
 ....
★弥陀の目

弥陀の眼を私は見た
見上げた12歳の少女の目
その瞳の柔らかき疑問を、美しとした
再びは見れぬ弥陀の目
慈悲のまろやかな輝き
4尺半の痩躯に漂う幼い気持ち
私は再びは ....
私。

どっぷり

水に浸かって

悩んでいました

  生きるべきか
  死ぬべきか


ここは闇
先の見えない


私。

迷っていました

  出るべきか ....
何かに追われて
自分が見えなくなって
約束すら忘れて

遠い遠い道のりの途中で
出会いがあった
運命と呼ぶには
少し大袈裟な
そんな出会い

他人は他人
自分は自分

 ....
アハウさんのおすすめリスト(2019)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
沈黙- 松本 涼自由詩607-7-30
Cosmic_laws.- やまぐち ...自由詩3+07-7-30
犬の詩が聞こえる- 悠詩自由詩10*07-7-30
部活動にて- 円谷一自由詩2*07-7-30
循環する風- ぽえむ君自由詩14*07-7-29
いのち- 乱太郎自由詩21*07-7-29
ぼくのこころ- 乱太郎自由詩10*07-7-28
まつり- 小原あき自由詩15*07-7-27
じっとりと雨に濡れた夜の草の匂い- 円谷一自由詩9*07-7-27
- 恋月 ぴ ...自由詩21*07-7-26
- 乱太郎自由詩18*07-7-26
吐息- 北大路京 ...自由詩20*07-7-26
どんより- 北大路京 ...携帯写真+ ...4*07-7-26
楽園- 石瀬琳々自由詩17*07-7-26
- わら自由詩17*07-7-26
あの白い雲にもう一度- ぽえむ君自由詩15*07-7-26
踊ろう- 円谷一自由詩4*07-7-26
感傷的な夏より—連弾する午後の夢- 前田ふむ ...自由詩33*07-7-26
クワンダトゥア- 悠詩自由詩8*07-7-25
夏の残像- 渡 ひろ ...自由詩16*07-7-25
Loop- 優飛自由詩14*07-7-25
私の心の悲しみは- 未有花自由詩27*07-7-25
夏の夜- ぽえむ君自由詩10*07-7-24
名もない川- 乱太郎自由詩17*07-7-24
帰る- 小原あき携帯写真+ ...10*07-7-24
尊い- 小原あき自由詩15*07-7-24
冷たい夏- ぽえむ君自由詩23*07-7-24
詩集・聖なるペギー- 生田 稔自由詩6*07-7-23
どうしよう- 乱太郎自由詩9*07-7-23
誓い- 優飛自由詩13*07-7-23

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