思い出してくれるでしょうか?
別れの時
出会いの時
涙に笑顔
見えていた、未来
私自身は薄汚れていて
それでも寄せ集めれば綺麗になる
....
人んちの猫を
眺めるのはいいな
溜息で吹き飛ぶ薄給だというのに
ある日袋がずっしり重くて
慌ただしくぶちまけて
猫がキョトンと転がったら
がっかりしてもいいな
孤独という状態を
....
ぼっかり空いたこころの隙間に
あなたの優しさが忍び込む
そのひとに騙されているのではと
友達は忠告してくれた
仮にそうであったとしても
構わないと思ってしまうわたしがいる
ひとの弱 ....
階段をふみはずしたとたん
ガラガラと足元からくずれていく
ころがる立方体
白い平面につぎつぎと映る画面
バラバラになったコラージュのような
アナタの顔が散らばる
ダウンロードしよう ....
出口に中指を添え
Tシャツとジャージ 石鹸に座ってよろめく
壁を蹴ると滲む 気化した感情
昨日の雨は冷たかったが
雨上がりを見逃してしまった
窓を打つ音は
雨後雨と報じる
曇りガ ....
わたしのパソコンのどこからか
プレデターSのカラカラいう声がしています
わたしのプレデターSは先日エイリアンと闘って勝利しましたので
カラカラカラカラ 上機嫌なのでしょう
とても良かったと ....
ここどころかどこにもいないと考えるのが
妥当だと思っちゃいるが
神様からポイントなしのコメントで
導いてほしい
どこにもいないと考えるのが
妥当だと思っちゃいるが
神様からポイントがほ ....
育つために撒かれた種
飲み干されるため血にまみれたトマト
食べられるため握られたおにぎり
焼かれるために横たわるメロンパン
プチられることなく窒息したプリン
時代に見捨てられ
度々俺の ....
傷ついたこころに きれいな夢
ひしゃげた気持ちに あしたの光
うたぐった
あなたにひざまずく
命に似せた「愛してる」
風向きは南
飲み込まれ ....
おとーさんは海老を食べない
なので生野菜とアボガドだらけの
冷製カッペリーニになってしまう
文句もいわず食べているおとーさん
ほんとうは何が食べたかったのか知らない
....
その色
スカンジナビアの薔薇より
もっと赤い
沈み込むように
夜な夜な世界の果てまで
私のつま先から髪の毛の先まで
何も残さず
燃やしつくす
夢の砂漠は
いつか辿り着くと ....
オリオンのまばたきが
霞んで見える
蒼い夜の隙間から
一通の手紙が粉雪のように
宛先が書かれていない
差出人の名も書かれていない
薄い肌色の封筒
糊づけもされていないので ....
一人ぼっちでないてたの。
じゃまには、なりたくなかったと。
だから、からだをすてたのだと。
一人ぼっちでないてたの。
「邪魔にならない=関わらない」
「関わらない=忘 ....
分かる範囲に囲まれて
安心の輪郭重ねて
もういいかなって思うんだ
人生を旅にたとえた人がいたね
豪雨の中ホームから降りて
道なりに進んだ大使館
絵を描いて
ちっちゃい駅作って
絵の ....
なんだかこぎ疲れたから
ちょっと立ち止り休んでみる
無理してこがなくとも良いのだと
あなたは諭してくれたけど
途中でやめるなんてことできなくて
意固地になんかなっていないよ
こぎ続ける ....
窮理の唄(その2)
ここに集まる皆の衆
さあさあ、今朝もまた言わん
良くぞ集うてくれたよぞ
窮理の唄のその謂れ
その続き、これから語りて進ぜよう
近江の国の東に
三神山という山あり ....
メデジン・カルテル(麻薬密輸組織)の殺害されたボスであったパブロ・エスコバルの弟ロベルト・エスコバル(コロンビア人)は、罷免された大統領アルベルト・フジモリと、彼の元情報部顧問ブラディミロ・モンテシ ....
なくした言葉がいくつかあって
それを、また
見つけだすのにあたふたなんかして
正しい言葉
わからないんだ
ぼくは
言葉は無力だと知っていて
それで ....
偽善者
と名指ししてくれたら
うっすいDS
買ってやろ
死後の名誉など
武士じゃないしどうでも
いいから
でっかいテレビ
買ってきたい
確かに彼は笑っていました
穴だら ....
眠れない夜に
眠ってしまった店を想う
焼き魚が食いたくて
冷蔵庫の灯をまさぐるが
プラスチックしか見つからない
ジュースを転がす
傷んだ腹がないている
鍋焼きうどん食おうにも
....
フウテンの辰旅日記(その一)
おれは途中下車してよ
その駅では
もう列車はないてよ
夜だったよ
真夜中に違いねえ
腹が空いてよー
左の角に
一杯飲み屋
暖簾をくぐれば
女 ....
鉄砲玉の家系です
誰も戻ってきはしません
吉野家へ行きました
思えばこれが東京の味でした
修学旅行の列から浸み出した
初めての味でした
今後戦争などというものへ辿り着く ....
僕が知りたいのは
CMの後に出される答じゃなくて
消費されていく新曲じゃなくて
僕が知りたいのは 僕が知りたいのは
作りかけてやめた
誰に送る宛てのなかった
....
誰かの哀しみを拾い上げる
冷たい小糠雨に濡れ
誰かの哀しみは
つぶらな瞳でわたしを見上げたように思えて
この胸に優しく抱きかかえた
歩道橋下の暗がりで拾い上げた
誰かの哀しみは
手の ....
ときに
死にたいとすら思えないくらいつらいことのあとには
生きててよかったとすら考えない充実感があるもので
ただそれを味わうためには少しばかりの勇気が必要だ
でもそうなれたら
....
なだらかな曲線や
いびつな凹凸も
形通りに
そっと撫でてやると
こわばった起伏が
するん と解けて
一本のゆるんだ線になった
とたんに安心して
ぽろぽろ涙をながす
キ ....
誰もが皆、殺害者
Good morning !
さぁ、カーテンを開けて。深呼吸。
ハミガキをして。顔を洗って。お洒落して。
さぁ!出かけよう!
G ....
泣いた日
左手が動かなくなった日
ボケットに突っ込んだ手を
先生に注意され
からかわれた手と
庇われたことが恥ずかしくて
泣かされた日
泣かされた日
いつも庇ってくれてた友達が触っ ....
シギ シギ
森へ行こうよ
春の夜明けに
紅い三日月が出たよ
たくさんのアゲハ蝶が
群れをなして舞い踊る
あの草原へ行こうよ
森を抜けたらもうそこだ
あの貴婦人に会いに行くよ
....
一枚の写真のなかで私
笑っていた
卸したての制服は似合っていないし
表情もなんだかぎこちない
引越しの準備とかで慌しい最中
久しぶりに開いてみた
アルバム
こっちへ出てくるときに母が ....
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