かんだかい悲鳴で目が覚める

でもそれはちがかった

醒めたのは覚醒の産声

もう後ろには下がることが

できなかった

今まですれ違った人達は

世界の何%だろうか

今 ....
写真にうつっている僕は

満面の笑みでカメラを見つめていた

でもそれは過去の遺物

その写真にライターで火をつけて

灰皿になげすてる

今なら言えることは

昨日は言えなか ....
大騒ぎしていた隣の部屋の大学生も
煙を撒き散らしていたスポーツカーも
凛と顔を上げていた向日葵も
みんなみんな、眠ってしまった

ベランダから両足を突き出して
ぶらぶらと泳がせて笑ってみる ....
深紅のイチョウが

月夜の湖に鮮やかな

色彩を描き出す

底の見えない水溜まりに

興味本意に足を突っ込む

そのまままっさかさまに

落ちていずれ反対側にたどり着く

 ....
手を引かれ歩く。
懐かしい匂いのする君
その面影は記憶の水底
私が潜水夫になって強く握り返すと
つないだ手には水たまりができて
空の色を映す。


薄暗い緑の茂みの奥までくると
 ....
白雨や
ほつれたる心に
針千条
叶はぬ夢みし
罪咎めたり


村雨に
道を違へて
涅槃坂
逝きつもどりつ
吾にもかへらず


闇惑ふ
私雨に
濡れそぼる
褥よせたる
 ....
はじめて母親のお手伝いをした日
食卓には不格好なハンバーグが並んだ
焼きすぎてかさかさになったそれをかじり
父親はくしゃくしゃ頭を撫でてくれた

求めていないとは言わないけれど
ただ、とっ ....
はつかみる
ほころびさける
言の葉の
うらがれとはず
あをきをいのらむ

I could never be what you need
(譬え、始まりを告げたとしても)

たまゆらの ....
夜桜がきらびやかに

うすい光のなかで

景色を染めていた

咲くから散るのか

散るから咲くのか

いずれにして儚い物は

うつくしかった

爪先立ちした兎は

背伸 ....
キミのあいさつは
風が頬をなでるみたいで

キミの哀しい歌は
心の奥で優しく響いて

キミの世界には
朝露のひとしずくにも光があふれてた

風がやんで
歌もやんで
静まり ....
                 

 {引用=つかめない キミの正体 月と知り 浅い夢に まどろむ夕暮れ
              
               
       ....
僕ら互いに理解できず

すりきった体は

紅く染まっていたよ

わからないから手を離す

分かりあいたいから手をつかむ

僕はどこにいる?

さぁどこだ

今いる過去の渦の ....
緑さえて

花もえて

光こたえる




音きえて

時たえて

心ふるえる






君にあえて

君にあえて
{引用=草っていうのは
好きなことばのひとつです

あといくつか好きなことばがあるのですが

そこに石があってもいいし土も
あるだろうし水たまりもあるし
雨がふっていてもそれはそれで
 ....
茜射す街に
さすらい旋ぐる風の喘ぎ
淫らな葉ずれに
あらがい委ねる罪の囁き

素足のままで
何処まで歩いてゆけるだろう
絡みつく絶望と
うずくまる希望を抱いて

素顔のままで
何 ....
人の耳にはピチピチなんて
明るい音ではねる鰯の水揚げ


にぎわう港から鰯そのものへ視線をうつせば
全身でわななく声が 流線形のまま突き刺さる


何万もの銀の鱗が震えている

 ....
ハローハロー聞こえますか?

殺伐とした絵画の中で

その少女の顔だけが

まだ手をつけられていなかった
ふるびた懐中時計は

なりやまない秒針の音を

闇夜に響かせる

ふ ....
日を翳す気跡が崩れ去るように
季折を待ち焦がれる蕾の放熱を嗜めるように

はらりはらり、はらり

なづき忘らるる言霊の孤独を慰むように
三世を紡ぐ赤き糸にて夢の余韻を手繰るように

は ....
客観的に見て、問題点を言ってくれる。
大事なことを気づかせてくれる。
忘れてたことを思い出させてくれる。
見ないようにしていたところに光を当ててくれる。
これ言ったらこう思われるとか抜きにして ....
本に読まれるな
本を読もう

服に着られるな
服を着よう

時間に追われるな
手玉に取ろう

難しい。できれば笑顔。目下の目標。
分けもわからず

戦いの中で消える灯を眺めて

そこから沸き上がる

闘志の前に話し合いど意味をもたなかった

わからずやのペンギンは

空を自由に飛ぶなどといった

たわいの ....
ゆふづくよ
ひとりしづかに
もひよせど
あてなきおもひ
ちぢにみだれり

あかつきに
ふたりしづかに
むつびあふ
はてなきおもひ
ももにもゆはえり

letter or let ....
夏祭りですくった金魚は
10年以上経った今でも元気で
水槽の中を気ままに揺らぎ
ときどき思い出したように
視線を合わせてくる

特に感情は見受けられない

小さな家の小さな水中で泳ぐお ....
そらまめ そらまめ


ぎゅっと つまってる 大地のちから

ぎゅぎゅっと つまってる パパの汗

ぎゅうぎゅう つまってる ママの愛

ぎゅうっと  ....
異国文読みいたる傍らに見れば謡を低く誦す翁いて

皐月きて半ばをすぎていまだにも冬の衣装をとり出して着る

今妻は何をなすやと思いては瓶に詰めける紅茶呑みつつ
投げかけてしまうのは
簡単なことだけど
それでおしまいじゃないって
みんな、知っている

自分の足で立つことが
どれだけ大切かなんて
色んな人が色んな言葉で
語ってきたこと

それ ....
広い草原からは

笛の音が響き

音をかぜにのせては

明日に流した

深海では一寸の光も入って来ずに

光という存在をまだ確認したことがない

余りにも酷すぎるものたちで溢れ ....
模造紙を押さふる指のかはりなり『ニシノユキヒコの恋と冒険』


取り合へず触れてみる癖おそらくは核爆弾の制御室でも

          エンター
「えい」てふごと押すEnter Keyの ....
踊りあかすは

月のミラーボールの下で

なんだかんだと言い訳や

愚痴が増えてきたけど

一晩踊りゃそんなの

場外ホームランだよ

だけど早くしないと朝日が登る

時間 ....
寄せる波に向かって
心の潮「A/アー/(ラ)」の音を放つ


わたしと海はパラレル


返す波からは原始の抑揚
「G/ゲ-/(ソ)」の音がかえってくる

海は ....
アハウさんのおすすめリスト(2019)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
覚醒の産声- こめ自由詩509-5-29
過去の遺物- こめ自由詩1609-5-28
ところで、発売はいつになるんですか?- あ。自由詩16*09-5-26
悩み考えるのはそこに答えがあるから- こめ自由詩709-5-26
紫陽花- 夏嶋 真 ...自由詩26*09-5-25
雨日和- 悠祈短歌3*09-5-25
料理と詩について- あ。自由詩10*09-5-25
早春賦_-spring_ephemeral-- 悠祈自由詩6*09-5-24
短い夏の終わり- こめ自由詩1109-5-24
星に願いを- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...18*09-5-23
夕月_- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...12*09-5-21
偽善者は結局僕だった- こめ自由詩709-5-20
静止画- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...11*09-5-20
どこまでもどこへもどこでもなく- 石川和広自由詩1109-5-20
憂凪_-where_are_you-- 悠祈自由詩5*09-5-19
さかなの目- 夏嶋 真 ...自由詩15*09-5-19
泣き空- こめ自由詩909-5-19
黒白_-coexist-- 悠祈自由詩2*09-5-19
指摘- つゆ自由詩6*09-5-18
注意喚起- つゆ自由詩5*09-5-18
ペンギンは空を飛びたいようです- こめ自由詩509-5-17
六花抄_-I_wish_you_were_here-- 悠祈自由詩3*09-5-16
金魚- あ。自由詩16*09-5-16
そらまめ- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...17*09-5-15
座りておれば- 生田 稔短歌209-5-15
繰り返す、のは- あ。自由詩7*09-5-14
抜け殻を迎え撃つ- こめ自由詩609-5-14
- 中山桂短歌209-5-13
ダンスホール- こめ自由詩409-5-12
渚のドレミ_アゲハの音_木星のカケラ- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...19*09-5-11

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