この街は静寂を欲しているのか
七時半を過ぎたばかりなのに
どこも店じまいは早かった

小樽に雨が降る

札幌にも雨が降る
の予報は聞いていた

運河に雨粒は広がる
海の ....
{引用=玉子の親じゃ、ぴよこちゃんじゃ、ぴっぴっぴよこちゃんじゃ、アヒルじゃぐぁーぐぁー。}


(一)

「兄ちゃん、コイツをくんねぇ」

カーバイトランプに照らされた
みか ....
例え遠くたって 君は君だ


カロン


いつしか忘れた 掠れた記憶
声を枯らして 泣き叫ぶ日々

閉塞空間での 僕じゃないダレカの声

全部 君に届けて
全部 知って ....
憂いを全て詰め込んで
川に流せば お魚に?
自由に泳いで行けるでしょうか?

黒い部分を 夜空にこっそりと
投げあげたなら
闇夜に紛れて 空の一部になれるでしょうか?

重荷を全て広い ....
この路地裏には

この世界のすべての「黒」が

詰まってゐる―


ナイトビジョン―幻のstreetwalker


この路地裏には、
この世界のすべての「黒」が
詰ま ....
湯船に浸かり
うつらうつらしていたら
突然誰かが部屋に入ってきた気配を感じ
バスタオル胸元に巻いて飛び出すと

消したはずのルームライトに薫る
わたしの大好きな秋桜のアレンジメントに
添 ....
しめった風が頬をなでるのをやめ、
埃のような雲霧が二人の呼吸を失わせていく
白くかすんだ記憶の中で
街灯だけは飴玉のように赤く潤んでいたが
  
  私はそこにいるはずなのか
  そうでな ....
あの頃の空に似た、

私の、

命の結晶。


硝子細工を


あるとき突然、光が見えなくなった。

それを畏れていたわけでは無い。
それを理解していたわけでも無い。
 ....
貴方が好きでいてくれる

私のままでいたいの


屋上、太陽、揺れる水


雨上がりの屋上。9月の放課後。
貴方がどうしてもと言うから、楽器の練習に付き合ってあげることにした。

 ....
わたくしはね、知らなかったのですよ?


『黒色鳳』


其れ、気に入ったのですか?
ええ、その大きな黒い鳥の人形でございましょう?
素晴らしい作品ですがね、お客様には売られな ....
ねえねえと肩を揺すっても
寝たふりしてたはずの
あいつは
いつの間にか深い眠りに落ちていて

久しぶりに触れ合いたかったのに
わたしのこころは
ちょびっと傷ついてしまった

それでも ....
例えば
それが昨日と云う日
であったとしても
恋心を想って
もう通り過ぎたはずの
初恋の儚いだけの記憶が
ほんの微かに
胸の中へと
染み込んでいるみたいに
ふと傍らにいる

ちょ ....
永遠に交わらぬはずの者同士が
交わろうとする



水と油
そんな感じで



高温にまで熱せられた油は
邪険にも寄せる思いを弾き飛ばして
ふつふつと
行き場の無い怒りに震え ....
プルルルル‥
あ、美玖からだ。久々に何だろ?
「アキ?おひさ。げんき?」
「まぁ・・ね。ミクは?」
「(^皿^)v」
「だ、ろうな」
‥らしいな



美玖からおもむろ ....
朦朧とした
意識の中
現れる
手。

それは
こちらを
招んでいるのか
あるいは
退けているのか
判りかねる
動きをしていた

《どっちだろう?》


ふい ....
***Electric Book Market System を整備せよ***
1.言葉のマーケットには、経済学だってある
2.「心」とは、売るための商品である
3.詩人として日本に生まれて
 ....
雑踏のあちこちに
発生する
ポップな電子音

それぞれの手のひらの中
ぽろぽろと
カラフルな想いをつかまえる

まるでゼリービーンズのよう
人工着色料かけた
ねじれた言葉が小窓にな ....
陽のあたらない

暗い道を

ポツン ポツンと

とぼとぼと

ただ一人で

歩いて行った ――。

やがて むこうから 青い快晴のもとに

真っ黄色の向 ....
工場長が、君の次の休みは火曜日です。と告げる。
俺はラッキーストライクの箱を開けて足りるかな、足りるか。と煙草の残量を確認する。

新規メール作成のボタンを押して「さようなら。」とだけ打って ....
煌びやかな贅沢や
世界を動かすことのできる
怪力だけじゃなくて
幸せの震源地だって
僕らの透き通った心のなかにある

孤独な生きものだけが
見ることのできる
鏡のように耀く
大地があ ....
その1

カチンコチンに
かたまって

ピキンピキンと
おとがなる

道往く子どもに
すぐわかる

「あ!ロボットだ!!」

駆け寄った
子どもたち

さわって ....
ライムカクテル

帰り道
小銭が余ってる

近所の酒屋へ寄り道

ウィスキーやワインも気になるけど
今はやっぱり
カクテルが一番。


今日選んだのは、ライムカクテル。
切れ ....
ネオン

きれいだけど、時として悲しくなる光
タンス
貯金
ちょきん

〇〇
信金
thinking
そう、あれはてっぺんに
ミルチョコ☆

下地のクラッカー
は・・

軽く
波うつ
持ち手

間、空けて
茶色い
ギザギザ

また食べたいなw
チュッパチャプス
サクマドロップス
扇雀飴

はつ
こい
っぽい
あじ(*^_^*)
続いている
オルゴールの音

好きだけど
どことなく野暮に聴こえたりするから
そっと、こっそり耳に当ててた


今は
化粧台の
片隅にちょこん、と
今日も一日誰とも話さずに終わってしまう
仕事柄何十本もの電話をこなし
お昼には職場の友だちとランチなんかしたけど
それで誰かと話したってことにはならない

パソコンの電源落として
机のまわ ....
1.

まだ小さな姉妹たちが
夜明けの色をした色鉛筆で
たくさんの羊の絵を描きながら
うとうとしていたら
一匹目の雄羊が
夏の部屋の小さな黒い空を
食べ始めました
たいへんお腹が減っ ....
       余 熱


       そこは
       しろい花が咲いていて
       緑も若やいで うつくしい
       空気は
       いつまでも清澄であり
  ....
アハウさんのおすすめリスト(2019)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨景- ヨルノテ ...自由詩3*08-9-12
ひよこなひと- 恋月 ぴ ...自由詩29*08-9-12
カロン- セルフレ ...自由詩3*08-9-12
世の中の均衡- シュガー ...自由詩6*08-9-8
ナイトビジョン—幻のstreetwalker- セルフレ ...自由詩2*08-9-6
ゲリラなひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*08-9-5
喪失の仮面- 二瀬自由詩17*08-9-3
硝子細工を- セルフレ ...自由詩608-9-3
屋上、太陽、揺れる水- セルフレ ...自由詩3*08-9-2
黒色鳳- セルフレ ...自由詩208-8-31
考えるひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*08-8-29
透きとおったラヴレターを携えて- りゅうの ...自由詩6*08-8-25
乾いたひと- 恋月 ぴ ...自由詩26+*08-8-22
それは…- 長谷川智 ...散文(批評 ...7*08-8-16
手招き- 長谷川智 ...自由詩3*08-8-15
【デジタル詩集経済批評】_亡国に吹きすさぶ詩人たちの「心」に ...- りゅうの ...散文(批評 ...3+*08-8-12
ゼリービーンズ- 渡 ひろ ...自由詩21*08-8-11
旅の途中- 長谷川智 ...自由詩7*08-8-11
煙草、空回る日々と。- 菊池ナン ...自由詩3+*08-8-9
Heartful_Communications- りゅうの ...自由詩5*08-8-9
ロボット_2話- 長谷川智 ...散文(批評 ...3*08-8-9
ライムカクテル- 長谷川智 ...自由詩2*08-8-9
ネオン- 長谷川智 ...自由詩1*08-8-9
A_Piece_of_Rhyme- 長谷川智 ...自由詩3*08-8-7
あの、おかし- 長谷川智 ...自由詩1*08-8-7
>@<- 長谷川智 ...自由詩2*08-8-7
アンティーク(仮)- 長谷川智 ...自由詩3*08-8-6
働くひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*08-8-6
羊たちのまどろみの宴- りゅうの ...自由詩11*08-8-3
余熱- るか自由詩24*08-8-1

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