まりあ、あーめん
あーべまーてる、まりあ、あーめん
あーべまーてる、まりあ、あーめん

キリスト者はその昔

神の物語に身を重ね

沈黙こそが愛なのだ

神の苦悩に同苦した

 ....
    テキストと
    貴方は無関係
    ほんとに

    本と一緒になるから
    全てが色褪せて
    変に醒める
 
    ほんと
    キスをしても
   ....
繭の中身を確かめに
ヴェランダからするんと
カーテンを伝って降り
君の夢へ移動する

月無き夜のこと
君の小さな体に
無数に穿たれた
秘密の森のこと

心に生い茂る銀色の
すすき ....
hearken to the wind of will

曇り空の下にひろがる
見慣れた世界に雨が落ちる頃
君は花のように風に髪を梳いた

言い訳ばかり机の上に
積み上げてつまんない大人 ....
愛 礎 笑顔 思い出 デリカシー
シーツ 月 器量 歌 愉しみ 
水面 モノクロ ロールシャッハ 羽 寝息
君 耳 耳たぶ ブラウス 好き

希望 嘘 素数 ウミウシ シンデレラ
ランパル ....
枯葉のカサカサ鳴る音を聴き、傘の雫を払いながら、古くから家にある毛布を思い出していたんだけど、もう何度も引越しを重ねてしまったので、そんな毛布があるはずもないのに不思議なこと、と思って照れた。多分雨の .... 大空に向かって
だが曇天で
少しだけの希望を
轟音と煙と
ブースターの炎とともに
一瞬 見せて
消えていった

そのあとも
地上での歓声
喜びの涙
肩を抱き合う成功者たち
 ....
おなかが空いてパニックになった
夕陽が不気味に背中を追ってくる
こういうときなんだ誰からも
愛されていないとわかるのは

こどものときからそうだったんだ
証人は僕しかいないけれど
自分は ....
泡粒の数だけ思い出があり
からからからと音がする


競走はいつでもいちばん最後
ひとあし遅れて着いた小さな菓子屋で
真っ先に選ぶのは瓶入りのラムネ


にじみだす汗を乱暴にぬぐい
 ....
群青色の空の下であなたは自転車を押していく
わたしの歩幅を気にしながらゆっくりと歩いてくれる
オリオン座の見えるころに出会ったのに
まだ一度も喧嘩らしい喧嘩をしたことがない
わたしがとても傷つ ....
確率変動が起こるのであれば

それわそれわ滑稽なことですね

楽に死ねると思わない方がいい

死ぬことに楽など通用しない

安楽死を望んでもそれは不可能

何故なら安らかに楽しく死 ....
ハノンにカノン
そしてバイエル

短小のタスクは
凛々と遊び

バビロンの塔は
脆くも崩れ去り

マンモンも神門も閉ざされ
幽門と噴門は灼熱と化した



そを空に問うても ....
らせんを描きながら
わたしとあなたは
おちていくのですね
だれにもよびとめられることなく

口を吸い合っておたがいの
すべてが分かったような
錯覚におちていくのですね
右手に左手を結び ....
軽快なピアノの音にのって
人の優しさが風に舞う
海辺の部屋は明るい光と
鼻をくすぐる潮の匂い
遠く望める水平線に
白いヨットといかついコンテナ
そのまま外海に流れるのか
二艘とも海の彼方 ....
コンスタントにつくり続けることは、難しい。それはよく分かっているのだけれど、でもコンスタントにつくり続けることは、望ましい、と思う。それが出来て、はじめて、という。

詩人といって、名刺を刷ったり ....
決着がついて未来 豊饒に
流れる水のそばで 邪気なく
手を濡らし髪に陽光を受けて
ほどけるように午後が訪れる

カーテン越しの陽光は
床の上に零れて広がる
そこに一匹の黒い金魚
やわら ....
散ル散ル朽チル

September, high tide 気がつけば
波高き9月になって風の音が憂鬱を
足元の砂に埋めて 耳元でいつまでも
鳴り続けていた千のアリアをそっと
水に溶いて空 ....
      虚空に舞う 電子の粒 雪の隠喩
      回線の波に惑う 名付けられぬ影
      一瞬 手が触れた気もするけれど
      初めから なかったことにするよ

接続されてこ ....
遠く名も知らぬ国の山頂で

待ち焦がれた炎は消え

緑立つ少年の波は

今や金色の秋にもえ

激情は嵐を忘れ

ただ ただ思い出を吹きすさぶ

燐光は空たかく

せいのび  ....
12月

エヴァが未来はないと語った
僕は片手に花瓶を持ったまま
理不尽に暖かい12月の空にカーテンを開いた

人は心のはるかどこかに
過ぎ去りし恋の記憶を閉じ込めて
何も傷つかなかっ ....
水のいのち−Soulを語って(宗教と関係ありませんから……と念のため)

この曲はもちろん作曲高田三郎、作詩高野喜久雄によるものです。1964年TBSの委嘱により作曲、初演は同年11月10日、山田 ....
まにまに

君の背中に空を見上げてた
決着はすでに着いている
失うよりずっと前に君は
僕の心を連れて旅に出た

知らない街の懐かしい場所も
懐かしい街の知らない場所も
素敵なものに出 ....
我が思うのは

迷宮の地獄の解読図のもとめかた

今日は誰を明日は誰を

そう考えて毎日を過ごす

理由はどうあれシッポをふんじゃったのは罪深き貴方

時は視ていた

その踊る ....
 売り出され地中海まで運ばれて回すつもりで回されて乙

 大海の波にのりのりサムめらがよんよんよんと単発で乙

 マリリンもマリンもサムと海賊に剥ぐ剥ぐされて露と散るかも
何を言ったところで、
地平線まで埋まった
人類の群れは
いっこうに減る気配など無く
眼の前に蠢いている。

こんな気配を感じたとき
我々は目を見開こうとはせず、
もちろん、目を瞑ってい ....
あんなに耳障りだった蝉の声も
虫眼鏡で集めたみたいな痛い陽射しも
まるで色あせ始めた遠い物語


なだらかな坂道を自転車でおりると
向かい風がほんのわずかの後れ毛を揺らす
時折小石が顔を ....
猫が伸びしてあくびする。
それを見ていた子猫も
ふぁ〜あ

子猫のあくびに
母猫
ふぁ〜あ

子猫が虫を追いかける。
前足交互に
しゃぁーっ
しゃぁーっ

そのあと、子猫は肉 ....

幼いころ
妹はお風呂が嫌いで
兄は爪を切られるのが嫌いで
わたしは歯を磨くのが嫌いだった
だからそのころのわたしたち三兄弟ときたら
妹は髪から極彩色のきのこを生やし
わたしはのどの奥 ....
それは
地上のものではない
空にも夜空にも宇宙にもないもの
かたちの留まらないもの

それは雨でもなく
雪でもないそれは雷でもなく
彼方の蜃気楼にも
此方の胸の内にも浮かばれない

 ....
夕暮れの風が民家の風鈴を鳴らし、
茜色のまなざしで今日をねぎらうように、わたしの頬を撫でてくれる。
その涼しさに、ほっとして深く息を吐く。
庭先には、萎れた朝顔が脱ぎ捨てた服のように垂れ下がり、 ....
アハウさんのおすすめリスト(2019)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
沈黙- 吉岡ペペ ...自由詩509-9-2
古物商- zihan自由詩3*09-9-2
月鳴夜- 瀬崎 虎 ...自由詩17*09-9-2
hearken_to_the_wind_of_will- 瀬崎 虎 ...自由詩709-9-2
cymbidium- 瀬崎 虎 ...自由詩2*09-9-1
今日、鶏のシチュー- 瀬崎 虎 ...散文(批評 ...5*09-8-31
GOMI- ……とあ ...自由詩7*09-8-31
かえりみち- 瀬崎 虎 ...自由詩10*09-8-31
ラムネ- あ。自由詩13*09-8-31
希望のフォーナ、絶望のフローラ- 瀬崎 虎 ...自由詩7*09-8-31
白かった筈のウエディングドレス- こめ自由詩909-8-31
muse- zihan自由詩2*09-8-31
わたしがいなくなってもあなたがそこにいる- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-8-30
黄昏のラグタイム- ……とあ ...自由詩12*09-8-30
絶望のフローラ、希望のフォーナ- 瀬崎 虎 ...散文(批評 ...409-8-29
決着がついて未来- 瀬崎 虎 ...自由詩209-8-29
散ル散ル朽チル- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-8-29
a_brief_encounter...- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-8-28
遠く名も知らぬ国の山頂で- 瑠王自由詩5*09-8-28
12月- 瀬崎 虎 ...自由詩4*09-8-28
「水のいのち」について- ……とあ ...散文(批評 ...6*09-8-27
まにまに- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-8-27
シッポをふんじゃったのは罪深き貴方- こめ自由詩909-8-27
海物語- zihan短歌1*09-8-26
末期症状- ……とあ ...自由詩8*09-8-26
夏休み- あ。自由詩22*09-8-26
朝の陽だまり- ……とあ ...自由詩9*09-8-25
わたしたち三兄妹- 吉田ぐん ...自由詩3109-8-25
- zihan自由詩4*09-8-25
帰路- 夏嶋 真 ...散文(批評 ...21*09-8-24

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