人に知られぬ山奥の
地下から湧き上がるその泉
やがては一筋の川となり
海へと流れてゆく

人が届かぬ大空の
空から湧き下りるその泉
やがては一筋の風となり
海へと流れてゆく

地下 ....
   私の中で歌っていた
   リズムはもう死んで
   あとには振子とぜんまいが
   解体工場の鉄くず同然に
   ゆっくりと瞬目しながら
   光の中に溶け出していくのだった


 ....
 めをふせたまま
 ぐったりしたきみ
 りかいできない
 あいことばをいって

 いちじくに
 のみこまれて
 こうこつとしたよる
 とぎすまされた

 でんとうのひもが
 する ....
  (それは罰でしょうか
   それともただの汚辱でしょうか・・・・・・)


   樹の幹につと掛けられた梯子に登ったのは
   愚かさでしょうか
   それとも下卑た好奇心でしょう ....
冬のすじ雲に
数羽の鳥が列をなし
横切ってゆく
あの空は海

冬の枯れ野に
数羽の雀が群れをなし
降り立ってゆく
この地は空

天は恵まれ
幸福は満たされ
その喜びを
地へと ....
繰り返される季節の
永遠を想う冬の朝
一面の土が白く広がる大地は
きららきららと光から音を奏で
音は寒さを物語る

繰り返される季節の
瞬間を想う冬の朝
一面の水が白く波立つ湖は
ふ ....
雪が天命を授く様に
空よりの言の葉を乗せ落ちる
拾い集める結晶の断片を
つなぎ合わせて見る伝言

手にした物は自由かい
虚ろに消える毎日かい
解けて消える私の伝言に
答え ....
     あなたの腹黒い証明を
     鏡に映して見せてください
     切り開かれた瞳孔は
     直視するのを嫌うでしょう


          冷たい夜の水底へ
      ....
白い花弁に滲んだ色は、
褪めた肌の哀しみにも似て
わずかな岩の裂け目へと根をつけた
くらしの危うさを今も孕みながら
押殺した声の倹しい日々さえ底なしに
やがて崩れ落ちる恋に焦がれて

夢 ....
麻痺させて
麻痺させて
麻痺させて

名前も知らない、誰かの
口で、指で、胸で、重みで、速さで、
あたしの身体を麻痺させて、
あなたに逢いにゆくの

変ね さっきまであたし
と ....
     ごめんねという言葉 のみ込んで
     ただ君の暮らしの一コマ 思い浮かべ
     何もしてあげられないこと 少しだけ恥じ
     あとはもう 口もきかずに
     別々の景 ....
初めて彼の実家にお邪魔したとき感じた
他のひとにとっては些細なこと
それでいて我慢出来ないこと
緊張して過敏になっていた訳じゃない
踏み入れてはならないもの
その家の家族だけが安らげる
ど ....
静かに今日を終えようとしている
始まりはいつも解らないが
終わりはいつも解る

儚いと知りつつも力を込める
僕ら(人と)の関係は脆く壊れやすい
一つの嘘が引き金に成りかねない
 ....
(吐く糸で自分をがんじがらめにした)

誰かのために紡いでいたつもりの
それがいつの間にか
こちらに巻きついてくる
糸を断ち切ろうとあがいても
やわらかい糸はすべての力を飲み込む
包容力 ....
ぐるり


(一)



いつか必ず弾ける
儚く揺れて

緊張を保った不安定が
震えていて

無数のしゃぼんだまが浮かぶと
僕は切ない美しさの中に取り残されてしまう

 ....
       ブラインドの隙間を

       汗を滲ませて 
             
       這いのぼる月



       窓辺の寝台の上       

    ....
君の武器はなんだ。
君は何を武器にして、戦い生きるのか。

この世の中
武器なしでは生きられない。
身に付けた武器。
養い育てたその威力をもって、
自分の道を切り開く。     
 ....
君の悲しみよ
涙と流れるな
結晶化せよ

君の疲れよ
汗と滴るな
結晶化せよ

君の痛みさえも
血と噴き出すな
結晶化せよ

しょっぱい思想として
都市と対峙せよ

君は ....
      マンジュシュリ・ミトラの死んだ朝
      わたしは聖河で衣を洗った
      水の底でゆらめく草が
      女の黒い髪の毛に見えた
      空はおぼろな光に満ちていた ....
暗い夜道を独りきり歩く
ビルディングの四角い隙間から
零れ落ちる白い光の柱
あの中できっと誰かが呼吸をしている
そう思うとなぜか悲しくなって

紺碧の夜空はどこまでも続くのに
どうして僕 ....
夏風にゆれる草原のようなもの

夏風と混じったシャンプーの香りそのもの

睡魔の奥で見つける愛しさ

電話回線の雑音そのもの

(ハロー?もしもし ハロー?ハロー?)


今 ....
光景という
言葉が好きだ
光る景色は
その気になれば
どこにでも見つかる
輝いている街路樹
ビルに切り取られた
青空
ターコイズブルーの
川面

優という言葉が
好きだ
優し ....
壁のシミを眺め続けている
時間を潰す方法はこれしか知らない
退屈でも見ているしかない
やる事がないこの檻の中では仕方ない

嘗ての王も今は見世物でしかない
本能のままに生きる事も ....
夕暮れ時に網戸が一人
黒く文様を描いている
私もこの時間になると一人
壁に掛けてある濃紺色のジャンパーの
奥へ
暗がりへ
入っていく

ジャンパーの先には夜の海がある

彼女はいつ ....
雨の糸の隙間に
夜は満ちて
ストーブの熱が
そこだけ幸福とでも言いたげに
ほんのり春を創っている

きみと並んで傘をたためば
二人の水滴は
余分な約束事のように散らばって
冷えた ....
土日祝日月曜日
そんなシキタリは忘れました

造園家好みの素直な体躯
私の嫌いな南京櫨

秋風にやらしく揺れながら
葉を猛毒色に染める

とうだいぐさ科は大抵
どこかに毒があるもん ....
   暗いことが悪いことだなんて誰が言ったの

    友だちのいない子をいじめたのはだあれ

    引きつった笑顔を作ろうともしない君

     暗い瞳で虚空を見つめる君の横顔

 ....
甦るのは思い出だけです
断片という名の時の死体です
「昨日は、昨日は、昨日は」と繰り返す事がARTだと囁く幽霊が日常です。
あなた今22歳で ボクは25歳
驚きの年代はもう過ぎた話です ....
あなたの理想は
わたしの苦痛
あなたはそれを判ろうとはしない
(寝化粧なんて誰がする
腰に手を当て拳を振り上げて
いつから偉くなったのか
わたしには苦痛そのものなのに
(朝は誰だって眠い ....
ねえ…
ここはどうしてこんなに暗いの?
もう、戻れないの?
なんで、私は独りなの?
けしてよ、私なんて。
なんで、生きてなきゃいけないの?
いやだよ、一人なんて、
世界なんてもう見えない ....
アハウさんのおすすめリスト(2019)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空の泉- ぽえむ君自由詩7*06-12-3
時をおくる- 月夜野自由詩17*06-12-2
Hi-my_prutonium_Uran- SPINOZAETHIC ...自由詩3*06-12-2
寓話- 月夜野自由詩15*06-12-1
生存以上の生- ぽえむ君自由詩10*06-12-1
繰り返される季節- ぽえむ君自由詩14*06-12-1
雪葉- なかがわ ...自由詩3*06-12-1
秋空の落下- 月夜野自由詩9*06-11-30
奈落に咲く_★- atsuchan69自由詩20*06-11-30
you(女の子バージョン)- ナイトー自由詩206-11-30
ほんとうに_さようなら- 月夜野自由詩10*06-11-29
におい- 恋月 ぴ ...自由詩25*06-11-29
鐘が鳴る様に- 海月自由詩3*06-11-29
テクストの蝶- 下門鮎子自由詩4*06-11-29
緑と紫- 結城 森 ...自由詩3*06-11-29
発熱の夜- 月夜野自由詩10*06-11-28
君よ武器を持て- ネコ助自由詩2*06-11-28
結晶化せよ- 佐野みお自由詩606-11-28
聖と死と- 月夜野自由詩7*06-11-28
あの角を曲がってから、- AKiHiCo自由詩706-11-28
you- ナイトー自由詩206-11-28
好きな言葉- 渡辺亘自由詩306-11-28
ライオン- 海月自由詩6*06-11-27
待ち人- 肉食のす ...自由詩4*06-11-27
漆黒の髪を愛する- 銀猫自由詩42+*06-11-27
*南京櫨が嫌い- 知風自由詩506-11-27
君が好き- 月夜野自由詩9*06-11-26
手紙- 藍静自由詩17*06-11-26
理想と言うこと- 恋月 ぴ ...自由詩22*06-11-24
for_sook- 桜木 ハ ...自由詩606-11-23

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