すべてのおすすめ
落雷と白煙の雨が降りつづいていた

蛍光灯に照らされただだっ広いフロアで

わたしは暮らしやお金の為に働いていた


セシウムが含まれているかより

帰り道にはやんでいるかを考えていた

出力した資料 ....
雲が

うえを向いている貴女の横顔

話かけてもいいか


さいきん

おれな

ドアとか扉とか

くぐるたびに思うねん

ドアとか扉とか

くぐるたびに思うねん

おれ成長したよって


雲が

う ....
うかれているしかなかったのだ

さびしかった

信じられないくらいの

さびしい状況にいたのだった

いちかばちかのような気持ちだった

だから

うかれているしかなかったのだ ....
抱きしめてやると

思ったよりも簡単に

くずれるときの声を出した

髪の毛から

あまい胡瓜の香りがする

たがいの爪で

たがいの肉にわだちを描いた


俺は十八だっ ....
つきのかわらだ

夜の雲われて

あいつのこころ

鉱物みたいに

ちらばっていた


高速道路の空に

そいつを置きざりにした

強く踏み込んだ


つきのかわら ....
黄いろい朝

高速をおりた

朝のたそがれ

信号で停まってる

そんな幻の降る


平日から

仕事とはいえ

ゴルフだ


黄いろい朝

高速をおりた

 ....
でてきた腹にいらいらしながら

いらいらしながら

ガムを噛みながら

目が疲れているから

ひとを運だけで轢かずにすんだ


ガランタ

まじない

その暗号

か ....
きみは幾千万ぼんの花畑

おいらはそこに寝転がって

ぐるぐるぐるぐるしまくって

きっと泣いちゃうんだろうな


やっと会えたよって

会えなかったより

会えたほうがよか ....
花びらを満たした

桜のお椀の箸をとる


しあわせなら泣かないで

セックスはしてあげられるけれど

なにも言う資格ないから


花びらを満たした

桜のお椀の箸をとる
みどりを

曇り空においた公園

そのよこで

昔の女からの着信を

押していた


しゃべることは

たくさんあるはずなのに

最近のことばかり

でも、変わらない ....
行ったこたあないけど

信濃町のさわや

彼女はひとりで生きてゆけるという

じぶんのために祈るのだという

蕎麦を食いながら

しゃべると軽くなるからという


ああ、ひと ....
三月三十一日は

なにかしら

ほっとした

ぼんやりとあかるい

さびしい一日だ


徒手空拳の毎日にいると

一年はあっというまであるのに

十年にも思えるほど遠い
 ....
花巻に来ている

宮沢賢治と遠野物語の

風が吹いている

土が匂っている

せつない、ただせつない、


全車両禁煙の新幹線で

もうすぐ

この風と土から離れます
 ....
生物が

水を発する

無生物が

それを含む

春だ

コンクリートの

甘い匂い

匂いとは

埃のようなものだ


テレビのうしろ辺りに溜まっている

埃のようなものだと

そんなものだと思って ....
昼を見ても、夕方を見ても、

夜も、朝も、

まどろっこしい人々に苛々している

幸せなんかあるのか、なんて思ってしまう

街明かりが、家々の明かりが、

まどろっこしい人々を照ら ....
東北ゆきの新幹線

平野の夜を

細く小さく進んでいる

人影のない模型に

明かりが


車って、

誰か乗ってないと、

動かねえよなあ、


東北ゆきの新幹線 ....
横断歩道を

母に押されて

赤ちゃんがゆく

彼、彼女は

やわらかい指を宙にさす


世界は、波紋する、

ひかりに、注されて、

水いろの、みらい、


横断 ....
よこしまな旅行でも

散策などしていれば

けっこうオルゴール屋さんってある

よこしまなふたりは

見当ちがいな癒されかたしてる


彼女とそこにはいる

迷路な胸をかかえ ....
聴いたことないけど

はやってる感じの歌謡曲

エンジンが去ってゆく音がする

このまえ探したひとを探して

あきれるくらいに漂っていた


あしたは山に向かう

バックミラ ....
電車に運ばれて

自然の黒いろに

人工のひかりが

駆けぬけてゆく

夜を運んでいる


皆なにかしらの

欲望をこらえながら

目を閉じたり

見つめたりしている ....
おんなじ町に

子供のころから住んでいると

きょうのように

車じゃなくて電車で帰るとき

各駅停車で帰るとき

ひとつまたひとつ

思い出に停車している

駅は姿をかえ ....
風のいたみを忘れてた

空はかおを変えている

ぼくは気持ちをなくしてた

空はついでをなくしている


ねむたくなるだけ

みやこ落ち

やさしいひとよ

空はあたらし ....
運転しながら

演歌をきいている

このじかん

こんな奴らはごまんといる


天使と寄り添うひとびとは

天使と向き合うように

演歌と寄り添っているのだ


運転し ....
水町綜助さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
働いていた- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...511-8-26
横顔- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...311-8-26
さびしかった- 吉岡ペペ ...自由詩1611-2-27
いまも何処かで- 吉岡ペペ ...自由詩1708-6-16
つきのかわら- 吉岡ペペ ...自由詩607-8-31
幻の降る- 吉岡ペペ ...自由詩107-4-11
ガランタ- 吉岡ペペ ...自由詩307-4-8
花畑- 吉岡ペペ ...自由詩407-4-7
桜のお椀の箸をとる- 吉岡ペペ ...自由詩207-4-3
春のよこで- 吉岡ペペ ...自由詩307-4-1
信濃町のさわや- 吉岡ペペ ...自由詩107-4-1
三月三十一日- 吉岡ペペ ...自由詩307-3-31
花巻にて- 吉岡ペペ ...自由詩407-3-28
コンクリート- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...207-3-27
咳やまぬ春- 吉岡ペペ ...自由詩407-3-26
平野の夜- 吉岡ペペ ...自由詩207-3-26
おまえが指さすと世界は- 吉岡ペペ ...自由詩407-3-21
オルゴール- 吉岡ペペ ...自由詩207-3-18
すこしまじめな夜おそく- 吉岡ペペ ...自由詩207-3-17
夜を運ぶ- 吉岡ペペ ...自由詩107-3-14
駅の思い出- 吉岡ペペ ...自由詩407-3-14
風のいたみ- 吉岡ペペ ...自由詩507-3-12
演歌は天使のように- 吉岡ペペ ...自由詩107-3-12

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する