魂の啼き声
なかがわひろか
魂は啼いている
魂は啼いている
私はその啼き声に耳を澄まし
淹れたての紅茶に舌を焼く
魂は、ふと哂い出す
魂は、ふと哂いだす
私はその哂い声に驚いて
冷めかけた紅茶をテーブルにこぼす
大きな水滴が小さな水滴を飲み込んで
テーブルの上に広がって行く
私はまるでそれの様
私はまるでそれの様
(「魂の啼き声」)
自由詩
魂の啼き声
Copyright
なかがわひろか
2007-03-19 00:59:14
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