僕の夏
電灯虫
雑誌の記事を鵜呑みにして
夏を代名詞する都道府県を
アバンチュールの篩いにかける。
クーラーを27℃辺りに設定し
冷気をどうにか扇風機で拡げて
缶と鳴るビールがごきゅごきゅと
食道を通る美味しさに
枝豆がボディボードでくるくる回り
消化に向かってまっしぐらすれば
キラキラする砂浜で
夏しようとする自分を想像し
圧迫感が心に痛い
僕のお腹を気にすれば
もう夏は始まっている。
自由詩
僕の夏
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電灯虫
2011-06-28 01:03:34