かえるおとな
中川達矢

おとなが
こどもをもとめて
在りし日をおもう間が
すぎていく
ねんれいを知るには
かさなった時を精算するより
ひふとかほねとか
みのまわりのせいりをして
自称せいぶつがくしゃのつもりで
はかればいい
だれにも
めいわくをかけなければ
はかってもいい
むかしを
焼いてものこるから
おとなに
こどもがやどる
間に
すぎていく
在りし日のげんざい
おとなになりきったおとなは
のこったみを
こどもにかえす


自由詩 かえるおとな Copyright 中川達矢 2011-07-04 22:07:45
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