ぽえむ君−飛行−
ぽえむ君
ぼくは詩人
なぴく風も風
吹き荒れる風もまた風
今日もまた
朝の散歩をしていると
紙飛行機に出会いました
とても小さな紙飛行機が
いくつもいくつも
草むらの中に落ちていました
まるで何かの虫たちが
群れを成して止まっているかのよう
赤や青
時には金や銀まで
色とりどりに
気がつくと自分を中心に
円を描くように
そよ風の中を
ぱたぱたと羽をはためかせ
吹き抜ける風とともに
いっせいに浮き上がる
その羽は翼となり
大空へ
ぼくも一緒になって
その心を飛び立つ
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい