ぽえむ君−無形−
ぽえむ君

ぼくは詩人

形ないものは形がないがゆえに
それはまた永遠の繰り返し

今日もまた

朝の散歩をしていると
水たまりに出会いました

少し離れたところから見ると
きらきらと輝いている

そっと中を見ると
青い空の中に白い雲が
ゆらゆらしている

風が吹き
水の波紋とともに揺れる

形があるようで何もない
最初はどういう形だったのか
誰も知らない

日差しの中で水たまりは
どんどん小さくなっていく
映せる世界も
少しずつ狭くなっていく

輝く力も失って
もともとの土の色と同じに

形があるようで何もない
最初はどういうものを映していたのか
誰も知らない

今度はいつどこで
どういうものを映し出すのか
誰も知らない

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい


自由詩 ぽえむ君−無形− Copyright ぽえむ君 2006-04-16 21:49:44
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