私の後ろに道はあって、私の前にも道はある
LEO

久しぶりに良く晴れた朝
緩やかなカーブを描く坂道をゆく

気がつけば
坂の中腹あたりだろうか

どれくらい来たのだろう
振り返った後に
始まりはもう見えない
けれど確かな軌跡

あとどれくらい行けばいい
前を向いた先に
終りはまだ見えない
けれど確かに続く

振り返る私と
先を見る私と
それらを傍観する私と

「早く」の声
「待って」の声
交差して
止ってしまう私を
行き場を失う私を
君は許してくれるだろうか


始まりに理由はない
終りにも理由はつけたくない



桜の花弁が風に運ばれ
私を追い抜いた
真っ青な
空高くへと


久しぶりに良く晴れた

仰いだままで
 


自由詩 私の後ろに道はあって、私の前にも道はある Copyright LEO 2006-04-23 22:02:15
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