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今日は何の花?
白い花
線香花火、みたいね
名前はなんて?
名もない花、知らない草
ナモナイバナ? シラナイソウ?
ん?
そんな名前があってもいいね
明後日の予定をずっと気にしていたんだね。
だから、馬鹿だったんだよ。
今はとおくもちかくもない死を見つめながら、
そんな死にからかう。
ああ、こんな運命の思いやり。
寂しさの星座へ向かう一月半ば
諦めを一つ手持ちて鬼は外
もう良いと言ってほしいの冬銀河
冬の雨寂しいという合言葉
父がいないわたしは起きる寒き朝
かけがえのない思い出に浸 ....
新しい{ルビ朝=あした}は秋に降り立ちて
思わずとも秋澄む庭に小鳥たち
とがりとがり音立ててなお秋の宵
誓いとはいかなる意味ぞ身に染むる
秋深くつるべ落としの夕暮れに
齟 ....
夏空に恨みのような目を向けて、サラダを食す。ひとりの時間。
急な驟雨に雨傘もなく、濡れて走らせる自転車の上。
饒舌な父に合わせて受け答えを。こんな時間はいつまで続く?
食べられる、食 ....
朝の歌を、小鳥の声にまぎれて。わたしはコーヒーを飲む。ねむれない。
カルフォルニア・ミソサザイが鳴いている。わたしの全て否定しているのだ。
カラスがゴミ集積所を漁っている。猫も。敵同士なの ....
「では、一つの情報があります。騎士様。わたしが、
どこからこの情報を得てきたのか、ということはお問いになりませんことを。
イリアス・ナディは、このカラスガラの北方にある、
バルケスの塔とい ....