夜に
夜光虫の海で泳いだことがあります

そのとき
月が出ていたのかどうか

  指先を
  差し入れた瞬間にセントエルモの火

  揺さぶってみた
  舫い綱に冷たい篝り火

 ....
 
わたしの家の近くに加茂川という名の川がある
川べりはきれいな遊歩道になっていて
朝はきもちのいいミルク色のもやがかかる
わたしと子供はその中を自転車ではしっていくのがすきだ
わたしは愛車 ....
秋葉原の中央通りをデブ爆走!
秋葉原の中央通りをデブ爆走!
肩には一眼レフ!
首が伸びたTシャツ!
胸には何かのでかいロゴ!
アイツはスイカップ!
やたらパンパンのバッグ!
そして手には ....
柔らかい絹のような髪
風に遊ばせて 君が笑う
まだうっすらと 幼さをまとった
伸びやかな脚を
揺らしながら

少しかどのある硬そうな膝小僧
二つ並べて 君が笑う
若草のそよぐ野原を ....
深く広い穴を掘ったけど
埋めるものがないことに気付いて
自分が横たわった
気付くと夫が隣に寝ていた
空が少し高く感じた


深く広い穴を掘ったけど
埋めるものがないことに気付いて
 ....
ぼくの 内側には
ふたつのいろをした 
無数のコトバが はりついていて
ぼくは それを通して 
世界を みている
 
 ぼくのお弁当のスウプをみんなわらった
 カバンをぬらし ....
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
なんか
ごみばこにいっぱいだよ
これ、
ティッシュ


でも、か だから、か
さっきから、ねえ
手も
つながないのねえ


もしかして
これって
きみなりの
誠意

 ....
おとうとの写真
って
いつも
いまいくつだろ、とおもう


ろうそくに
火をつけて
手をあわせて
いまいくつなの、と聞くと


それよりも
ねえちゃん、はだかだよと言う

 ....
蝉の声がした

蝉さえ鳴かなければ
静かな午後に
少し涼しい風が
カーテンを揺らしていた

席は三つ
高校の三階の
準備室の埃っぽい匂いと
積み上げられた椅子
圧迫する教材

 ....
クロスワードを解いている人たちを前に、最後のアナグラムの解答を言ってはいけない
戦争をしている人たちを前に、平和を好まないあなたがたは非人間だなどと、言ってはいけない
出された家庭料理を前に、あの ....
ふと見上げたら飛行機雲

白い線がまっすぐと伸びていく

空はこんなにも大きい

そして

ひとは

ちっぽけだ



泣いたり

笑ったり

大忙し



 ....
愛してるから
あなたの白くて軽やかな骨
砕けた
破片と大小の粉
風に飛び散ってしまうのが怖いから
壺へ収めていく

手に取って 確かめて
愛しているから
かなり前に、自身のメルマガでも紹介しましたが。
ネット絵本です。「戦争のつくりかた」

http://smile.hippy.jp/ehon/



05-09-12 追記。
自民圧勝 ....
くちを とじて
めを とじて
みみを すまして

かんじる もの

うたたねのような
やわらかな

さいぼうとさいぼうを
すりぬけてゆくような
むげん

くちを ひらけば ....
お友達が冷凍みかんをくれました
春の遠足でした

給食のいつもの冷凍みかんは
最後のデザートなので
いつも融けてぐにゃぐにゃで
それはそれはおいしくないので

いらない
と言ったら
 ....
このままどこかに行ってしまおうか

帰りの車中でそんなことを言っていた二人は
どこにも行けないことは知っていたけれど
その言葉だけで十分満足だった

今、僕らは三人になって車も一回 ....
 ローリングする着陸機よピッチングだけはするなよ いざランディング
 懐かしい名前でふいに呼ぶ人のありそうで怖い乗り継ぎの島

 あの雲の影はほらそこ あの影の雲はあの雲 青い青い海
 雲は皆 ....
  
猫が逃げました
ボヤが出ました
便所は汚すな

親切な貼り紙のアパートの
隣の部屋の人の顔 
まだ見たことありません

のような午後の世界に

河川敷の花火
の音が聞こ ....
 危険です真似しないでねハブクラゲつんと突付くと面舵転進
 道脇のガードレールに何気なくアカショウビンが止まっています

 真っ白なリーフエッジと砂の浜 引き潮どきの{ルビ美=ちゅ}らさ島々
 ....
からだ 
は違った時間を持っているから
沢山の溝の中で 
私たちはいつもすれ違う

あなたの時間は毎日私を不意打ちして
私の時間は きっと
毎日誰かを不意打ちしている

溝の中に ....
赤茶けた街のほとりに
くぐもった電飾が舞い
砂めいた波の{ルビ間=ま}の{ルビ音=ね}に
荒れた手の女が遊ぶ

草臥れた解体現場
風の吹く
干物の匂い

上り行く老若の唄に
焼き魚 ....
1 降り注ぐピの静寂

ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ
ピピピピピピピピピピピピピピピピ ....
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる


夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄


鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ


鏡台に映る妹べにを ....
女の残り香が飽和した部屋の片隅のベットを
夏が来る前にシングルにしよう
と決めてから

もう何度も朝日を浴びて
僕が寝返りを打つたびに
ぐっと沈み込みながら
男臭いにおいを嗅ぎ続けてくれ ....
銀河の天秤がゆっくりと傾いて
月がかろやかに昇ってゆきます
夏の星座の中心へです

澄んだ湖面は夜空をうつし
魚が背びれに月明かりをうけて
チカリ、チカリと輝きながら泳ぎ
まるで流星のよ ....
駅前に君を呼び出して
全速力で駆けつけた時には
もう好きなんて言葉は出なかった

僕らが 宇宙の話をしよう! と言い出す時は
きまって
全ての宇宙が出尽くしてしまった時だ

それなのに ....
もう何年も前のこと
ある夜のブラウン管の中
孤高のステージで
赤毛を振り乱して歌う{注ジャニス=アメリカの歌手}

夭折した彼女の生涯を
ナレーターが語り終えると
闇の画面に
白い文字 ....
ひつじが鳴いていた
ひまわりが咲いていた
人がいた 好きだった
目を閉じる
陽だまりのなか
明日なら
死んでも良かった
母方の祖母の雪江さんは
70歳くらいでガンで死んで
お通夜の次の日に突然生き返った

その時なぜか僕1人しかいなくて
雪江さんは自分の死化粧を見て
「えらい別嬪さんやなぁ」となぜか ....
ヤギさんのおすすめリスト(865)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜光虫夜想曲- 小池房枝自由詩8*04-9-4
川縁の風- 渡邉建志自由詩7*04-8-30
デブ爆走- マスイジ ...自由詩14*04-8-28
_少女- さち自由詩4*04-8-20
穴の唄_(2)- 桜 葉一自由詩404-8-18
ボトル・ランゲージ- 汐見ハル自由詩8*04-8-17
ごらん、ゆうぐれる- みい自由詩68*04-8-16
ゆるり- みい未詩・独白10*04-8-16
はしょる、はやさ- みい未詩・独白47*04-8-15
ヨゼミ- ねなぎ未詩・独白604-8-12
言ってはいけない- まつお未詩・独白804-8-12
「_空を見上げて_」- 椎名自由詩304-8-11
白夜- まつお自由詩404-8-11
「戦争のつくりかた」- いとうおすすめリ ...13*04-8-8
あい- 玉兎自由詩9*04-8-8
冷凍みかん- mac自由詩104-8-6
どこかに- たもつ自由詩3204-8-4
ヤママヤーの海と空から- 小池房枝短歌504-7-27
花火の夜(江戸川)- AB(な ...自由詩2704-7-27
ヤママヤーの島から- 小池房枝短歌5*04-7-25
異なった時間たちの中で- まつお自由詩1*04-7-24
洗われる街のほとりで- まつお自由詩7*04-7-15
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さよなら- 窪ワタル自由詩32*04-7-11
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白い文字- 服部 剛自由詩12*04-7-4
ひねもす- たもつ自由詩30*04-7-3
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