少女
さち


柔らかい絹のような髪
風に遊ばせて 君が笑う
まだうっすらと 幼さをまとった
伸びやかな脚を
揺らしながら

少しかどのある硬そうな膝小僧
二つ並べて 君が笑う
若草のそよぐ野原を
翔ける翼のような
心の色で

まだ知らない 世界もある
知らなくても
微笑が幸せを連れてくることは
知っている

少女よ

その生まれたての柔らかさと
熟れきらない硬さとの狭間で
キラキラと揺れている
少女よ

愛される全てを
そのまま抱きしめて
微笑を連れて
歩んでお行き


自由詩  少女 Copyright さち 2004-08-20 14:22:14
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