身体の自由を奪われることと引き換えに
過去の重荷をどこかへ置き忘れて
少しづつ解き放たれていく

その手を見ればわかる
長い年月を耐えて踏んばって
あなたは生きてきたのだから
ちょっ ....
道路の真ん中に寝転んでみた。
真っ青ないい空が広がっていた。
こんなことで単純に、自分が特別な生き物になったような気がして、
笑ってしまった。
ふと昨日のことを思い出す。
小さな箱に押し込め ....
ひどく目立たない黄色のレンガ道を行くと
夏休みの少し手前に古い送電鉄塔が見える
陽炎虫が大発生した年の真夏のある日
一人の男の子がその鉄塔の下で感電死した
鉄塔からぶら下がっている電線に触れた ....
なつくさを

くさかりしながら

じぶんのこころも

ちょっとかりこんで

さわさわと整える

刈ったぶぶんは

お日様に干して

お月様の光も吸わせて

冬に着るふと ....
まず、最初に言っておくけどね。
冷凍室から取り出したばかりのアイスキャンディーを
すぐに舐めてはいけないよ ホワイト

表面を白く覆う 霜という物が消えてから
静かに舌で突っついてさ 甘 ....
モスキートにキスされて

わたしのあんよは

はれもよう

えらいこっちゃ えらいこっちゃ よいよいよいよい

サンバのリズムが吹き荒れて

かゆさの神輿が湧きあがる

夏の祭 ....
「もう落ち着きたいのに」
と君が話す
落ちて着くなんて
そんなにいいもんじゃないよ

君が居るその場所から
どこへ落ちて行きたいの?

まだまだ昇って行けるのに
そこより下で辿り着く ....
「もう一回」
ってアイドルが歌う
精液まみれでアイドルが歌う

あたしも
「もう一回」
って上目遣いで頼むけど
別に一回で足りてる罠

「もう一回」
って愛をねだる
愛なんて無い ....
「不思議だね、みんな死んだらいいのにね」ってビルの65階の夜景




もう少し待って 60年くらい経てばさみしさが死因で死ねる






{引用=6月、梅雨 ....
伸びた髪が視界を遮る
一瞬 目を閉じ
吹き抜ける風

潮の香りを探す
どぉんと岩に打ち寄せる波
白い泡が風に混じり
こちらへ届く前に消える

今日の空は青い
波が作る白い泡のように ....
     空は
     青い
     雲は
     白い

     夜は
     暗い
     夢は
     儚い
     今日は
     過ぎる
     世 ....
     てふてふが
     海を渡つてゐるのを
     飢ゑた勇魚が、
     ぢつと、見た
     食べてはいけないのだよと
     言ひ聞かせながら
 
 
    ....
いつでもいいよ
って
ついいってしまった
じゃあいつか
かならず
って
てをふってくれた
ほんとうは
いますぐ
っていみなんだ
とおざかる
とおざかる



     ....
{引用= はじめに断っておきますが、これはオリジナルではありません。
 格闘家の前田日明さんが語った少年時代のエピソードがあまりにも
 いい話だったので、詩にさせてもらいました。
 もちろん、ご ....
あたたかい雨の季節にこがれて
梅の実は ほそ枝に寄り添い
みどりいろの葉陰を肌にうつして
いっそう深い みどりに染まりながら
かぜに ゆれていた

「あたたかい雨は いつになるだろね」
 ....
街の中心
その、少したかいところ

高架化されたせんろの上を
古びたでんしゃがはしる
ねむいからだをはこびながら
きみのすむ都会から、とおいまちへ

眼下にひろがるまち
せなかには洛 ....
アイスクリームが今にも落ちそうで
溶かす熱は 体温ではなく     息 そのもの
息と混じった ためいき
かかとが 通りを求めている

安売りではない
このスカートの裾も 日に焼けた腕も
 ....
2.4インチの覗き窓から

フォーラムの様子を覗くと

姿かたちは一切弾き飛ばされて

創ろうとする心模様が

際立って見えてくる



格好なんか気にしない

生まれたて ....
誰が湿らせたかご臨終ごっこ

待て落ち着けそいつはほんとに美女なのか

話しだすとつとつとつとつヘリが来る

あ と思うより他のない傷があり

月を打つ音悲しくて水面立つ

「今日 ....
私の葬式がささやかに執り行われ
友人らが久しぶりに集まった
青空には透明な道が果てしなく続き
新緑に人々の喪服が映えて美しかった
一滴の涙も流されず むしろ
想い出を懐かしむ声で
小さな式 ....
なぜだかいつも

幸せのあとには不幸がやってきて

心のバランスが保たれる



希望はどんどん膨らんで

時に

希望のほうが重く
心のどこかで

青い空をうらんでいた
涼やかな風をにくんでいた

小鳥のさえずりがうとましく
夏の陽射しはまぶしすぎて
顔を上げることもできなかった

心のどこかで

ささくれは ....
黙りきった空間を開放したのは多分君のほうで、
そのあとのことといえば、
散らかし放題の部屋と割れたグラスとその他諸々。
罵りあいの一部分を切り取るとするならば
多分、僕は君を愛しているんだ
 ....
荒木さんが
すっぽんが獲れたから
食べにおいでよ
と言うから
友達誘って
焼酎抱えて
出かけていった

すっぽんは
みごとに捌かれ
くつくつと
鍋の中でうまそうなすき焼き風味で
 ....
わたしは半分
半分しかない
上手く言えない
だって半分だから
半分しかないから
上手く歩けない
上手く息ができない
上手く泳げない
いつも悲しい
君のだみ声は大海原のうねり
君のいらっしゃいは忘却の号令
ねじり鉢巻
生の残酷さと尊さを知りながらも
君の口は頑なに語ることを拒み続ける
いま目の前には
かつて自由に泳ぎまわっていたも ....
つづかないこえ
いろのちがうくろ
よみおえたじてん
ゆびにおもいかんかく

いしきにのこるせっしょく
ささやきのないといき
つたわるはずのないつぶやき
ながれおちるあか

いしきに ....
君の背中にある八番は
誰がつけたというのか
躍動する大腿筋
身体から溢れ出していく汗
すべては君そのものだというのに
ただセンターとだけ呼ばれ
どこまでも白球を追いかけてく
スタ ....
{引用=あなたへの
熱い思いは届いてるはずなのに

あなたはいつも
涼しそうな顔をしていますね……}

扇風機は、現実を見たくないのでしょう
首をぶんぶん振ってます。
なにみてたの

って
きいたら

なぁんにも

って
いって

あたまわるそうに笑う
君がだいきらい

こんなふうにしか
笑えんのよ
って
言って

あたまわるそう ....
ヤギさんのおすすめリスト(865)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
解放- 落合朱美自由詩20*05-7-23
- 自由詩905-7-23
しっぽのある鉄塔- クリ自由詩14*05-7-23
くさかり- かぜきり自由詩11*05-7-22
ホワイト&ホワイト&ホワイト- 千月 話 ...自由詩13*05-7-22
*か*- かおる自由詩7*05-7-22
酷なのかな- スプート ...自由詩7*05-7-22
もう一回- まぽ自由詩3*05-7-22
なつ、青、ひかり- ピッピ短歌1705-7-22
- ノクター ...自由詩7*05-7-21
Because- クリ自由詩205-7-21
_てふてふと勇魚- 紫乃自由詩12*05-7-21
いつでも- アンテ自由詩8*05-7-20
ゴモラ(怪獣詩集)- 角田寿星自由詩1205-7-20
「梅の実」- 刑部憲暁自由詩905-7-20
やわらかなくうきをひろげながら- 紫乃自由詩9*05-7-20
street- 捨持自由詩305-7-19
僕は産声をあげる生まれたての言葉が好きだ- 恋月 ぴ ...自由詩8*05-7-19
- 黒川排除 ...川柳705-7-18
昇天日和_(2005.7.18)- 和泉 輪自由詩3105-7-18
_- 葵 悠貴自由詩3*05-7-17
ささくれ- 落合朱美自由詩9*05-7-17
多分純情- 無知アコ自由詩1*05-7-17
夏にすっぽん- 草野大悟自由詩12*05-7-17
わたしは半分- チアーヌ自由詩1305-7-17
魚屋- たもつ自由詩905-7-17
なぞる- かぜきり自由詩3*05-7-16
センター- たもつ自由詩1405-7-16
扇風機- くしゃみ自由詩9*05-7-15
白昼夢- 自由詩205-7-15

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29