8つのおとうとは
私が夕飯時になっても
食卓に来ないので怒っている

8つのおとうとは
私を呼んでも返事もしないと
私の部屋のドアを蹴り
「何か悲しい物でも、隠しているのか」
と問 ....
いつだってただ生きるためだけに眼をこらしているけれど
たしかにあの頃はそうして寝転んだまま泣いてさえいたら
おいしい物だとかやわらかい声だとかあたたかい手だとか
そういうものはいつもかたわらにあ ....
  冬の木漏れ日の中で懐かしい歌を聴きました
  懐かしくてももう泣けない自分がいました
  それが寂しくてそっと瞳を閉じました
  太陽が淡く輝いた冬の日のことです


  太陽 ....
   冬のくじらは島になりたかった
   椰子の木を一本 背に飾って
   あの人のために家を建て
   そして浜辺を用意した


   一人きりの夜に 歌を歌う
   夜の海に ....
雨、降ってきたかと
てるてるぼうず

雨、降ってきたよと
へのへのもへじ

雨、降ったやろと
黄色い傘

雨、降ったんかと
お地蔵さん

雨宿りの軒先を探しながら
帰り道 ....
あけましておめでとう
そして僕たちはそのように死んでいく
あけましておめでとう
死んでいくのではなく殺されていくのだおそらくは
お互いに
殺されあいながら
あけましておめでとう
生き ....
電線の五線譜に
鳥がうたう音符は
どんな曲を奏でるか
雲と空にはさまれて
どんな曲を奏でるか

街の音は聞こえない
風鳴る空
指先ひとつで崩れゆく
私だけの幻想即興曲
 




 男の部屋なんて
 臭くてオナニー三昧だ
 自分ではわからない臭い
 自分の臭いしか返ってこない毛布
 畳にころがった週刊プレイボーイ
 ビデオを借りに行くほど熱心じゃ ....
この手を離れた風船が/何処かで破裂するのを/僕は/見ない/  / //。



悲劇が必要だ/みんな悲しい想いができるように/甘えてる/なんて意味の無い言葉が零れないように/  / //。 ....
                    144時 @ハト通信

ぼくのなかには
まだまだたくさん
つまっている
って
じぶんに
いいきかせるだけじゃ
ふあんだった
ひとこいしい
 ....
男の子を好きになると
いつも考える

この子はあのとき
どんな顔
するのかなって

試してみたくて
たまらなくなる
チョコレートの頬に人なつこい笑みを浮かべて
バルタザールは僕に訊く
贈り物は何がいいだろうね
それとも私はただ礼拝すればよいのだろうか

右を見ても左を見てもビルで僕は息苦しく
黒い指には ....
 
稲荷寿司でも食おうと回転寿司屋に入り腰を下ろすと
隣の客がその隣の客を食っていた
食われながらもその客は 
隣のトトロを食っていた
トトロは隣の山田くんを食い
山田くんは隣のお姉さんを ....
メタンガスもフロンガスも
もうどうでもよくなってきたけれど
おれは戦うしかないらしい

最後まで いや
最期まで
おれは抵抗すると誓ったのだから

ポケットに手を突っ込む
最後のパイ ....
ウエストが緩くて
腿がキツイ
パンパンだ

パンパン
パンダが見ていた
しりもちついた

つくづく
ジーンズは似合わないと考える
裾切ってください

油断すると
ますます足が ....
私は母に背負われながら
  用水路の道をあるいていた
 
 前方から突然

 戦闘機が急降下してきた
 母は伏せた
     私を庇って

  
 糸を縫合するように
 弾 ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
月に一度の給料日なのです
たまには贅沢したって
いいじゃないですか
ちょっとの贅沢から
ささやかな幸せだって
見つかることでしょう
また頑張ろうと
気合いだって入るかも知れません
たまの贅沢くらい
 ....
夏のあいだ

身を粉にして働いた




何も言ってはくれないが

役に立てていた

       はずだ





もうじき





    雪 ....
 
だれも起きていないリビング
ガラス戸の光
外の空気
となりの墓地から
鉦の音が聞こえてきます


いぬがしんで
しずかです


百科事典をひらきます


わたしもいつ ....
愚かにも駅の天井を何故
消化器官に似せてしまったのでしょう
そこでは、羽音震わす蛍光灯
その仄青い痙攣から逃れ切れず
静かに分裂した影の群れが
仄青く集う硝子、地下鉄のドア

 ....
あなたが今夜あの子に目をつけてることは
すぐにわかるよ
わたしの前でも堂々とやるんだね
それとも気がつかないとでも思ってるのかな
まぁどちらでもいいや
そうかあの子ですか
顔も学歴も体型も ....
 なかなか踏み出せないでいる

 突っ立っているだけじゃ進めないことは
 分かってる

       だけど

 上手くいかないかもしれない、不安でたまらない
 ― 横切るマイナス、現 ....
始発電車

公園のベンチ

知らない道

街のショーウィンドウ

君の姿を捜している
 
 聖地の方角へ向けて祈る
 巡礼者のような面持ちで
 私は此処に立っていた
 星たちの第五待合室


 そこにある伝言板に
 私が一行書き加えると
 誰かが四行詩で返信する
  ....
手を合わせて下さい
いただきます


お前なあ
食べるの遅すぎやで
普通なあ
先輩より先に食べ初めて
先に食べ終わるもんやぞ
猫舌とか言うてもなあ
現場じゃあ
通用せえへんぞ
 ....
散歩しよう
笑おう
怒ろう
哀しもう
楽しもう
こっちに行こう
遊ぼう

君と私と僕と君
頑張って活きていこう

アナタとワタシとボクとキミ
つながろう

手…つなごうよ。
あの人は頭にツノがありました
ある日
頭にツノがあって大変ですね
と言うと
あなたはツノがなくて大変ですね
そう答えました
あれを初恋と呼んでいいものか
今でも戸惑います
ただ、あ ....
君が欲しい
君が好き

君のションベンが飲みたい
君のウンコが食べたい
君の全身にキスマークをつけたい
君を抱きしめたい
君に甘えたい

君のことを考えると胸がいたい

君が欲し ....
  酒豪李白は
  酒が入るっといくらドンから
  宮廷入りを促されても
  頑としてうけいれなかったという

  安酒場でそのままのみつづけたのだそうだ
  李白は酒量をしらない ....
ヤギさんのおすすめリスト(865)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おとうと、怒る- 月山一天自由詩1505-1-9
カラスは仰向けに- 望月 ゆ ...自由詩5*05-1-8
十三月記- 嘉野千尋自由詩45*05-1-7
冬のくじら- 嘉野千尋自由詩9*05-1-6
あまがえる- AB(な ...自由詩605-1-4
2005.1.1- いとう未詩・独白3505-1-1
幻想即興曲- 春日野佐 ...自由詩304-12-28
コブラツイストガール- カンチェ ...自由詩1104-12-26
////////////。- リヅ自由詩8*04-12-23
ふあん- アンテ未詩・独白404-12-21
実験- チアーヌ自由詩8*04-12-16
東海道線東京発各駅停車のバルタザール- 佐々宝砂自由詩104-12-16
回転寿司屋- 渡邉建志自由詩5*04-12-14
最後の一分- 佐々宝砂自由詩6*04-12-13
指輪よりシガレットケースのころ- 蒼木りん未詩・独白2*04-12-12
戦闘機が急降下してきた- 天野茂典未詩・独白204-12-12
十階の家族- たもつ自由詩100+04-12-11
たまの贅沢- 遊羽携帯写真+ ...604-12-10
車輪人間- あとら自由詩5*04-12-10
アクアリウム- 渡邉建志自由詩13*04-12-10
地下鉄の花占い- A道化自由詩804-12-2
忘年会- チアーヌ自由詩504-11-26
一歩- 智之自由詩204-11-26
日常- 有邑空玖携帯写真+ ...5*04-11-25
待合室にて_(2004.11.22)- 和泉 輪自由詩1804-11-23
大人の給食- ねなぎ自由詩304-11-23
手をつなごう- 離衣未詩・独白104-11-21
童話(初恋)- たもつ自由詩42*04-11-17
盲目- 蒼空と緑自由詩204-11-17
非凡と平凡- 天野茂典未詩・独白204-11-15

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