ローリングする着陸機よピッチングだけはするなよ いざランディング
　懐かしい名前でふいに呼ぶ人のありそうで怖い乗り継ぎの島

　あの雲の影はほらそこ あの影の雲はあの雲 青い青い海
　雲は皆３Ｄ 空は此処にある 幻想ではなく言葉でもなく

　民宿の裏無造作に浜ありて生きてるサンゴ ウニ ナマコ ヒトデ
　供された果物の名を尋ねると「ええと、赤くて木になってるやつ」

　星砂の浜に限らず星砂は南の海では普通の生き物
　拾っても愛でてもいいけど巻貝はどの貝殻もヤドカリの宿

　アダンの実パイナップルじゃありませんでも食べられるヤシガニが好き
　南島の種子さまざまを持ち帰り枯れてゆくのを見てたりはしない

　豊かなる自然？ 単なる風水土 仮初めの良き客であれ人よ
　まじまじと水の中にて確かめたソラスズメダイの目の色は黒