喜びも、優しさも、喪失も悲しみも、
   言葉によって届けられた
   わたしは面影を探して立ち止まり、
   時に夢を見たような気がする
   言葉しかない世界で、
   紙 ....
かすみそうこんなところに居ないって知ってるからこそ似合わぬ花を


花のかげ虫とる蜥蜴に欲情し不謹慎に{ルビ柏手=かしわで}をうつ


立ち昇る汗で湿ったハイライト噛み締めたってあなた ....
しらない

どうしようもなく生臭い、
地面に根付いた身体で僕は生きている
いつも僕を引き摺り倒すのは生活感でしかない

この街が違うってことなんて、
耳の聞こえる時から知っていた
 ....
大声で花粉症の話をするおとなになどなりたくなかった


雑踏でふと耳をすます。どれが僕の足音かわからなくなる。


工事の人が標識と同じ格好になった。さっき一瞬。


ゾ ....
夕闇に
かみひこうき
投げて

どこまで
飛んでいって
くれるのか

思い

馳せる

季節は春めいても
頬を撫でる風は
まだ
冷たい



ふと
隣に居な ....
小学校4年生のとき
はじめて「せっくす」という言葉を理解した

小学校5年生のとき
クラスの女の子に
「ねぇ せっくすしよっか」て言われて
股の間をさわられた
赤くなって黙った ....
胸廓を侵されるなら服をぬぎ猛る桜に沈め嘲笑



「エロガッパ」中の結露に書く顔のガラスをすべる花は涙か



白酒とつまむ花びら香りなどわからなくても胎内に秘む
空を見上げながらぼーっとしてると
バカ男って美味しそうだね
ってよく言われる
試しに手の甲を舐めてみる
何だかビミョーにしょっぱい
空の味は
こんなんじゃないと思うけどなあ

 ....
カーテンがにっこりするほどの朝
青空が透けておはよう
今日のわたしにおはよう

リセットされた空気が
太陽から製造されてわたしに届いています
窓ごしでもわかるほどに
にんげん
だけど
くだもの

にんげん
なのに
くだもの

せめて
くだものにんげん
とか
しょくぶつにんげんなら
まだしも

ざんねんながら
にんげんくだもの

ど ....
   風に揺られていたね
   僕らはなにも選べずに
   別れの言葉を強いるのは夕風
   信じることも疑うことも
   選べずにいた
   僕らを置き去りにして
   地球 ....
もしかしてしかですか?
いえいえ、もしかしなくてもしかでした
もしかしてかもしかもですか?
はいはい、もしかしなくてもかもしかもでした
もしかしてしかもかもしかもですか?
そう ....
センチだ
メートルだと
カタカナの単位が威張ってる
センチメンタルは流行らない
比較する基準が変わる
じゅうばいのじゅうばいのじゅうばい
目が回るほど遠いと思う
比較的長いと思う ....
いつまでも星の見えない東京をピンクに塗った兄貴を和姦



声優の違うのび太は土曜日の昼ドラなんかに癒されている



ジーパンのチャックを開けてメギラマと唱える男子トイレの隅 ....
昨日美という女がいた
小柄でどうしようもなく泣きそうな顔をした女だった
うつむくと
細いまっすぐな鼻筋があって
ベクトル
時間軸とは関係もなく
電車の床に延びてゆく明日
昨日美はイチゴが ....
マクドナルドで
ジム・モリソンが
お前は何を信じてる?
と言った

神か?
魂か?
宇宙か?
自分か?
富か?
名声か?

俺は何も信じてはいなかった
いや
ただひとつ信じ ....
楽しいショーの始まりだ!と言いながら僕らは産まれてきたはずだ


僕に名前が無かったころ、魂は行き先を欲してなかった


たくさんの人、たくさんの名前、溺れそうになって君の名を呼ぶ ....
1.
サナギズムとはサナギのままでいることに硬派性を感じる主義である。
「俺は絶対蝶になってやんないもんね!」的な考え方が広く受け入れられローマからドイツ、日本の文化にまで大きな影響を与えた。 ....
心臓の近くでセミの声がしている
冷蔵庫を開けると
大きめのロブスターが、ヤー、ヤー、と
おもちゃの銃を振り回しているのが見える
いつだって無邪気な者には罪が無い

野菜室からよく冷えた ....
とても新しい
墓石に刻まれた文字が
読めない
わたしの名前が
書いてある
はずなのに
この時代に生まれた僕らはさぁ
みんなどこかしらが壊れていてさぁ

それが不器用でも動いているから
まるで普通なように映るんだ

見えてるようで見えてなく
聞こえてるようで聞こえてなく
 ....
同じように口をあけてみる
僕はまだ死んでいない

ふつふつと煮えた湯の中で
味噌汁になるために生まれてきたわけでもない
貝は口をあけて互いに噛みついている

痛々しい塩加減を確 ....
君は

紙飛行機の

折り方を

知っているかい





空に投げつける

紙飛行機の

ことじゃないよ




 ....
ヤギさん郵便
おてがみ迷子
もしもし此処はどこですか

広くは乙女座超銀河団
狭くはフォッサマグナの東
地球的には春分点前
世の中的には年度末

わたしはわたしが生きている
時と場 ....
色エンピツのセットを開けると
母さんは黒い色と並んでいつも一番長い
そして一番きれいだ
こんなきれいな母さんを使うわけにはいかないから
やっぱり母さんは一番長い

バカ男さあ、昔、母さ ....
トーク。暁から暁までしゃべり続ける、トーク。
トーク。君とトーク。
知っていることをトーク。
知らないことをトーク。
トーク。いつまでもトーク。

人の顔を覚えるのが苦手な僕は
君が誰か ....
春分の朝のひかりが桃色に染め上げてゆく雲を見ている


結んだ髪に椿を挿して出掛けましょじんこうてきなダムを見ましょう


最短で森の迷路を抜ける道あなたが選ぶ毒の木いちご


ばた ....
一生懸命修行して。
兵士から隊長クラスになって。
王様と共に他国も滅ばしたりして。
結果的に侵略になって。
いろんな所から恨まれたりして。
それでも、世界のためなんだってがんばって ....
「『ひそひそ』より『そひそひ』のほうが小声に聞こえる」
と某漫画の脚注で漫画家のみなもと太郎先生が書いていた
ほほうホントだ なるへそのごま(←ツマラン)
じゃあ他にも文字を入れ替えれば面白いこ ....
寄りそったつもりが股間にローキック
        うずくまる顔面にもう一撃
ヤギさんのおすすめリスト(865)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
旅の終わりに- 嘉野千尋自由詩4*05-4-1
祖母の墓前(八月に)- 待針夢子短歌505-4-1
- 待針夢子未詩・独白305-3-30
春と呼ぶにはまだ早い日- バカ男短歌9*05-3-30
白い紙、赫い影- 嶋中すず自由詩4505-3-29
きたないもののように- ベンジャ ...自由詩10*05-3-29
よざくら- 待針夢子短歌2*05-3-28
美味しい?- バカ男自由詩305-3-28
カーテン空- ふく携帯写真+ ...7*05-3-28
にんげんくだもの- 大覚アキ ...自由詩805-3-28
青、そして青- 嘉野千尋自由詩14*05-3-27
もしかしてかもしかですか?- ベンジャ ...自由詩505-3-27
センチメンタル- あおば未詩・独白6*05-3-27
eternity- ピッピ短歌8*05-3-26
ありえない名前- 黒田康之自由詩805-3-26
ジム・モリソンとマクドナルドで- ty自由詩4*05-3-26
誕生- バカ男短歌23*05-3-25
サナギズム- 完食散文(批評 ...11*05-3-25
減速- たもつ自由詩1305-3-24
- チアーヌ自由詩1305-3-24
この時代に生まれて- ベンジャ ...自由詩3*05-3-24
口をあけた貝はまるで生きているようだ- ベンジャ ...自由詩505-3-23
【_電子メールの紙飛行機_】- 豊嶋祐匠自由詩5*05-3-23
銀河郵便はヤギたちが運ぶ- 小池房枝自由詩10*05-3-22
家族(母さん)- バカ男自由詩25*05-3-22
トーク。- たもつ自由詩1105-3-22
春の背泳ぎ- 本木はじ ...短歌10*05-3-22
英雄- YAMA ...自由詩105-3-21
入れ替え文字- 加藤泰清散文(批評 ...605-3-21
恋人達の午後- 加藤泰清短歌3*05-3-21

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