すべてのおすすめ
外野を抜けた白球を追って走る
走者が一掃して
試合が終了しても
ひたすら追いかける
悲しみも寂しさも
ただの退屈だった
人の形を失っていく
それでも最後の一ミリまで走る
(午前7: ....
見えない四角
残された絵の具で空を描く

存在を潰すように雨は降るけれど
雨音が伝うものに耳を貸さなくていい

美しい言葉に救われないものだけに価値があるんだ
たどたど行こう
哀しみと ....
猿と云う現象のわたしの傍らに


犬と云う裝置が風のように現れ、くっついて寢ている


裝置は靈魂であり、


{ルビ何某=なにがし}かの意圖が具現化しそびれた餘剩らしい


 ....
泣き虫だった僕が
泣かなくなったのはいつからだったろう

少しだけ嘘をついても
滅多にばれないことを知ってから?

怒られても開き直れば
強く言われないことを知ってから?

みんなと ....
世界のことなんて
次でいいよ
つよくなる夢と濡れてく体
寝そべって目をあけて思い出を忘れていく
いい感じに傾いた
記憶を引き剥がしてさ
錆びた鋏みたいな
つまんないものばかり目に ....
ずっとナヤミ続けていた
ナヤミ続けていたけど
ナヤミの正体はさっぱり掴めなかった

その内に
何者かが
ナヤミから
ナ だけ盗んでいった

なので
ヤミだけが残ってしまった

 ....
{引用=暖簾をくぐった
立ち食い屋で
月見うどんを食べた

丼の湯気に
うすくたなびく雲に
月がとろけていた

めんをすすり
つゆを飲み干して
店を出た

まだ肌寒い
 ....
14歳の頃 心から信じていた先生が言った
「今の君には無限の可能性がある」
「でも君がそのうちの1パーセントの可能性を選択した瞬間に、残りの99パーセントを失うことになるのだ」と
それは冷酷な  ....
知らない街であたった陽に 眩しくないと虚勢を張って
目の悪い人になったと力なくわらっている
失うことしかできないわたしたちが 必死で掻き抱いた街灯の弱い蛍光色、災害みたいにわたしたちは肩を寄せ合っ ....
ともかく私たちは辿りつき列にならんだ
色水みたいなコーヒー 配られるチケット(権利と義務が 印刷されている)
視線は 端末に通知される
皮膚は薄くなる 誰にも触れなくなる そのことも忘れられ ....
僕は何も見てはいなかった
そして ここにはない 
海の景色を見つめていた 潮の香りのする
感覚ではない光を 感じとっていた  
暗い動物には影が出来る
それは四つ足になってはじめてわかること
明るい動物には影は出来ない
トコトコと
トコトコと
死んだ長女の生年月日が思い出せずに私は
区役所でチューインガムの紙を剥い ....
自転車を
練習している子供
を見守る父親
をベンチで見据え酒を飲むオヤジ
を横目に通り過ぎるカップル
を素早く避ける宅配の自転車
が行き交う
駅前広場
をホームから見ている会社員

 ....
知りたい花の名前だけ
わからない図鑑
僕は買い続けるよ

知らないこと
そのやり方が書かれてる
先生
今日だけは
話を聞いて

匂いがしたんだ
匂いがしたんだ
思い出したい ....
春が来ると
君が心臓に飼っている星座が
かぼそい声ですすり泣く
それを夜ごと聞きながら
どうすることもできない
ただ ほら
ルビー色のチューリップが咲いたよと
君の記憶の窓のむこうの
 ....
春の約束
永遠に叶わない約束
散るときを知って
失墜しながらそれでも
対の自分をさがす
さがし逢えたら手を繋ぐよ
ひとのまばたきより短い時間を使って

もしも一対になれたら
空へはば ....
しずかなよる
ファミレスの窓にうつりこむ やさしい絶望
会いたいね ずっと考えている
泣かないでと泣きながら言ってた きみのこと

好きだという言葉も書けないで
口をつぐんだままの淡い鳥
 ....
さよならという言葉を忘れてしまいたい
好きな人と一緒にいた日々を忘れられないのに
さよならは優しくて残酷なんだね
言葉には年輪がある
   
うそだと思うなら
誰かがはいた言葉を拾い
輪切りにしてみるといい
   
どんな言葉にも刻まれている
   
それまでに経験した悲喜こもごもが
出会いや別 ....
遠い宇宙?
未来の世界?
ううん
短いあくび
窓は四角い
空を縁取り
月を映し出す
人生の切れ端に
きみの記憶があって
思い出そうにも
夜は冷えます
どうにもぼくは
感傷的には ....
十四歳のある日
ぼくは
あらゆるものが
きっとこのままなのだ、ということに
気がついた
ひとは、ある種の
限られたコミュニテイは
このまま
もう
どこにも
行くことはないの ....
うすきいろとかうすむらさきいろの点滴がたぷたぷとぼくの血液を薄めて

風変わりなガラスに映る壊れた野菜とか果物にしてくれる

お見舞いのメロンのあみあみのやみやみの隙間から

週末の夜 ....
うちのめされて沈んでゆくこと

笑顔で泣くことを

進化というならば

理科などは信じられないね


そうだよ

きみは菌じゃなくて

真夜中の蒸し暑さや清潔な水をのみ干して ....
ひとりにつきいっこの
こわれやすくちいさな
構造物にはめこまれた
なのるなもないいのち
きみとぼくのはざまに
そびえたつこのせかい
 成就しなかったものがたりと云うものは、ふわふわとそこら辺をいつでも漂っているから、たとえばキミに、取り憑いたものがたりが突然始まることがあるわけさ。今朝だって、曲がり角でトーストを咥えた相撲部男子高 .... 銀行からの帰り道
少し夏の日のこと思い出して
一緒に帰ったよね
前後縦に並んで

預金残高が足りなくて
感情論で帳尻を合わせた
ショーウィンドウのテディベア
2人にしかわからない約束し ....
  犬


朝の静けさの中で
犬が吠えている
すべてに届くように

昼のざわめきの中で
犬が吠えている
君だけに届くように

夜のささやきの中で
犬が吠えている
すべてを打ち ....
浮かんでは消えていく
あの微笑みが
胸の真ん中を
射抜かないように
ぼやけて残る

マグカップに注いだコーヒーが
光を遮るから
僕等は昼も夜も
同じくらい好きだ

見上げれば夜桜 ....
例えば

夜中の2時にふと目を覚ます

まだあなたはこの世の片隅で
私と同じように
キラキラ光る端子を避けて
隙間の安寧に息を潜めている

例えば

あの時すれ違った夢の中

 ....
10月だったか11月だったかの暖かい日に広い収納と駅前らしからぬ静けさにここにしようとあなたは言って笑ったんだっけね
でもその後で気温は壊れたリモコンみたいにバカになって静かさに強風の音ばかりが響い ....
水宮うみさんの自由詩おすすめリスト(1263)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
つぶやかない(四)- たもつ自由詩1321-5-23
雨嘯- 山下ヤモ ...自由詩321-5-20
無音- 墨晶自由詩5*21-5-17
泣き虫- TwoRivers自由詩9*21-5-16
花の午後- はるな自由詩1121-5-13
ナヤミ抜いていたら- こたきひ ...自由詩421-5-12
月見うどん- 津煙保存自由詩4*21-5-12
空の扉- Lucy自由詩11*21-5-11
無題_2021/3/30- 星染自由詩121-5-11
参列- はるな自由詩221-4-27
あの日の湘南- 番田 自由詩221-4-27
空欄- 妻咲邦香自由詩3*21-4-26
いま- 入間しゅ ...自由詩921-4-25
ハーメリン- 竜門勇気自由詩2*21-4-22
記憶花壇- 塔野夏子自由詩5*21-4-19
対の羽- そらの珊 ...自由詩13*21-4-17
季節外れなことばかりしていよう_2018/10/27- 星染自由詩221-4-13
喪失- リィ自由詩2*21-4-12
ことのわ- やまうち ...自由詩421-4-11
あくび- 入間しゅ ...自由詩221-4-10
十四歳で死んでいったやつらに- ホロウ・ ...自由詩15*21-4-6
メロンのあみあみのやみやみ- 末下りょ ...自由詩6*21-4-4
わたしたちの水槽- モクモク ...自由詩121-4-2
世界- 入間しゅ ...自由詩721-3-29
- 墨晶自由詩2*21-3-29
帰り道- 妻咲邦香自由詩5*21-3-27
デッサン- 空丸自由詩1821-3-25
日々の泡- ミナト ...自由詩5*21-3-25
培養- さき自由詩521-3-23
something【New!】- ブルーベ ...自由詩221-3-19

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