すべてのおすすめ
夏はいつでもなつかしい
ここではないどこかに
いってしまった
ぼく
永遠の夏休み
こどものままで
ここではないどこかに
ずっといる
ぼく
さびしい遊びをしているようだ
家の ....
いちばん重いひらがなは
ら
だね。
ら がぼく以外の
大勢をふくむなら
ぼくら、なんて
かんたんには 言えないや。
かるく歌ってもみるけどさ ららら
双子だった祖母方のまたいとこはすこし胸が大きい
潤んだ神秘的な瞳は深くて
同い年なのに
大人に見える
意味深な暗号のように念仏がくりかえされるなか
むかし いっしょに あそんだはず ....
理由のいらない椅子が並ぶ
未明に墜落した紙飛行機の残骸と
食べかけのルーマニア菓子
砂浜の砂の数は
既に数え尽くしてしまった
栞の代わりに挟んだ魚が
静かに発酵して
すべての ....
全国の書店の全書籍から
結末だけが盗まれた
物語が佳境を迎える直前
そこから最後までの頁がすべて盗まれていた
ある物語は、主人公の恋が結末を迎える手前で
ある物語は、少年少女の夢が叶 ....
かなしみにあいにいこう
イドを掘って地下の水脈から
どこにもない抽象的なものに
‡音の出ない笛
書けない手紙
飛べないロケット
固定化された夏の行事と
....
股座に飼い猫が入り込んで来た。
年老いた猫を、ひと撫ぜした。
母を思った。
今度はもう少しだけ優しく、
年老いた猫を、ひと撫ぜした。
せかい、せかいって曖昧にうなづいてることが正義だって、あなたは太陽のあたっている洗濯物っぽくにこにこしていた。ぱぱぱぱ、ってはじけとぶはな、実?なんだったっけ、これを聞くのが何回目だったのか思い出せな ....
さよなら 理解不可能なもの
7文字以内で喋れる言葉たち
もう永遠に会うことはない
永遠を定義することもない
今日は
風がお休みだから
空気がのんびりしている
日向ぼっこをしている庭を
転げまわる
子どもたちが
僕の人生の
すべてになる
老いるのも
成長するのも
同じ時の流れ
あの日あんたは笑ってたからそれが正しいことだと思えたんだ
もう二度と会えないとかもう二度と触れ合えないとか
悲しみの材料はいくらでも探せるけど
僕は相変わらず酒とタ ....
あなたの中のいくつかを
あの子たちがもっているから
哀しまなくても
そうして
気がついている
ここにいる
と
命も精神も
肉体もつながっていない
あの子たちが
いるって
なぜうつむくの
笑いながら
一日ぶんのいとしさは胸へ仕舞われて
綴じるばかりで待っている
幸福のさなかで
なぜうつむくの
言葉にしなければわからないのに
言葉にしたら終わってしま ....
「これで最後」って言った君の手が
わたしにとっては悲しみの根源
気安く愛そうとしないでよ
気休めのものなら要らないよ
さようならをしてあげる
死、みたいにつきまとう
わたしの終わ ....
風を纏って
春になる
舞い散る光と
君がいる
スニーカーで
駆けてゆく
明日がくるから
そのまえに
夢のなかで
あったこと
忘れないでね
ここにいる
風を纏って ....
かわいそうな
きみの背中を
みていたい
みえないリフレイン
くりかえし
くりかえす
飛び回るNO
ありとあらゆる方向に
光を散らす
さようなら
翼があったなら
....
ひとりぼっちで泣かないで
ほんとうはわたしが言われたかっただけの
あなたに宛てたことば
かなしみを分けてもらえないことがかなしくて
濁ったため息をつきました
だってあなたはきっと
....
1を3でわって
3をかけたら
1
だけど
1を3でわったら
0.3333・・・
で
0.3333・・・に
3をかけても
0.9999・・・にしかならなくて
どうしても1になれな ....
校庭でたまに
海の匂いがした
海は遠いむこう
ここからはみえないのに
海の匂いがした
風にのってきたのか
はこんできた砂からなのか
それとも錯覚か
砂の校庭で
たまに
海の匂い ....
あの石が
あんな形をしている必然など
私などにわかるわけもない
わからないからといって
石の形は当然と変わらない
生きる意味がわからないからといって
僕の人生に
意味がないわけじゃな ....
この僕が
宇宙に放り出されないのは
地球にへばりついていられるのは
何か
ここで
やるべきことが
やってほしいと思われていることが
あるからだろう
きっと
子供の時に母に愛されなかった僕は
赤ちゃんプレイのAVを見る
学生時代に青春を謳歌できなかった僕は
JKモノのAVを借りる
ホワイトカラーの職業に就けない僕は
OLモノのAVを借りる ....
この手裏剣を使いたまえ
最期が近い祖父が言った。
人生は楽しみも多いけど
悲しみだって多いのだよ。
たくさん笑う日もあれば
涙が止まらない日もある。
悲しい時はこの手裏剣で
....
だいすきです。
だいすき。
顔は全然タイプじゃないけど
優しいとこ。
話を遮らずにうんうんって聞いてくれるとこ。
寝起きでもちゃんと出てきてくれるとこ。
わたしの話を ....
ゆき ふる まち
色がきえゆく、きえ ゆく、ゆく、ゆく、
ぼくの指がそれをなぞるまもなく
きえゆく、ゆく、ゆく、ゆく、
きえ。行ってしまう。
「いってしまう。」
....
ピース、ランドセルのぼくらは歯科医院があくまの要塞だった
痛みもかなしみもいつかぶっつぶせると思ってた
竹馬にのりたくて血豆をつぶしながら
太陽にゆびさきふれた、ふれたぼくらはピースをした
....
覚えていられるのは
ほんの少しのあいだ
一呼吸するたびにね
少しづつ少しづつね
新しく消えていくね
都合よく消化なんか
したくなんかないの
過去が僕色にそまる
それは朝が来るよう
そ ....
あれ真っ暗だと思ったとき
ようやく目を凝らした
全くわからんので
先生(うーたん)は目を開けた真っ暗と
目を閉じた真っ暗の違いは何だっけと考え
歯をむき出しにしたしわくちゃの顔を想像して
....
たくさんのクリックで
インターネットの海がうまるよ
埋立地ができましたと
よんでいる
うるさいくらいに
ここがもうどこだか
わからないくらいに
クリックしてきました
じぶん ....
こんにちは、今日の悲しみくん
わたしの親友なんだ、悲しみくん
いつからだろうね、悲しみくん
わたしがちっちゃなときからだね
悲しみくんは、たいてい毎日やってくる
朝起きたときの ....
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