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朝露に濡れた蜘蛛の巣が、日の力を借りて宝石の塊へと変わる瞬間。

光の粒は眩しそうにまばたいた。

ポロポロ零れ落ちないで。
優しく包むからどこかへ行かないで。

そっと触れてギュッとつ ....
 
何かにすがりたいし
君に逢いに行きたい
これ以上ないくらい丸まって眠って
透き通ったものと
いい匂いのするものと
温かいものを少しずつくっつけたりして
昏鐘が呪文のように聞こ ....
安いヘッドホンでこじゃれた音を聴きながら夜道を徘徊する彼を笑わないでほしい
捨てられた女のその後が心配で頭がいっぱいなのさ

季節は丁度春なのだから青くなったっていいじゃないか


彼 ....
 

純然たる君の回り続けるスカートに
くるまって君にしかわからない合図を送るから
光のつぶてで冠を編んで
この世界が、目まぐるしいこの世界が
つくづく目まぐるしいので振り返れば泥土でしか ....
変なにおいのする夕方



集団下校の小学生
電信柱に一礼


黒いランドセルがあいてるよ



当たり前に中身が散らばって

三列後ろの女子が走って拾って
そのまま ....
空が降ってきた
 
その瞬間
青色になった彼女を
教室の窓から
眺めていた
 
 
粒の分裂音に合わせ
足踏む
泥だらけのローファー
センチメンタルに響く
 
ひらり、と揺れ ....
物語を失ったとあなたがいい

足を組んだ瞬間に春色のスカートの裾が膝のうえまで捲くれ
気づくまでの17分間

『夜のシャボン玉をすべて打ち落とすには
鳩が3万羽必要よ、きっと

あなた ....
黒と白の濃淡の世界で

時間が止まっても
風は流れる

想幻の草花を
鱗のように
たなびかせるのです
ほんとは12才で死んでたよ
でも13年も多く年をくってしまったよ

その間に二人殺したよ

越えた13年より生きた12年の方がよっぽど人間だった

どうしてあの時近所のアフロばばあは腕を ....
もうすぐ
閉館の時間です

あなたは
閉鎖してく放課後
お気に入りの本の隙間で
いつまでも
時間旅行に
行ったきり、
ライトノベルみたいな
軽やかなリズム
があったなら
言えた ....
君のことを描くたびに
ひとつずつ言葉を失っていった
すっかり軽くなった水彩箱には
たったひとつの「ありがとう」が
隅にこびりついて震えている

―――ありがとう。

それだけで ....
カキ氷が溶けた後の 蚊の乱舞
 床に描かれた光の窓を 開けようともがいている

犬達は皆 昼間は外にでない
やつらは 過ぎ去った陽光の中を
 影を伸ばしながら歩くのが好きなのだ
輝かない太陽がほしい
そばで暖めてほしい

鈍い太陽が私の気持ちに
気付かないように

それでも、私は輝くの
太陽に見ていて欲しいから
独占欲が苦しいの
輝かないで
暗い中パソコンの作業をしていると
ときどき小さなこびとが出てきて
私に向かって微笑み掛ける

あなたはどこから来たの
私はね あちらから来たの
というと

おばたんはあちらがこわくない ....
いつも心のなかにある
あなたへの気持ちを
飾らずに話したならば
きっと楽になれるでしょう
けれどもわたしは
銀に輝く月から
走るように去っていく
あの雲のようになりたくて
あなたが風に ....
徹夜でブドウ糖を齧りながら野球やりに行こうぜ磯野
安全な樹脂の開発を今すぐに止めて野球やりに行こうぜ磯野
素肌の潤いを保つ液体を路上に撒き散らしながら野球やりに行こうぜ磯野
出生の記録を保管して ....
奪われないので
今日もひとり分を生きた
果てのない風船の暗闇で
惑星の君が手をふっている
伸びる道は無限に存在し
いつでも繋がっていると同時に
いつでも一定の隔たりがあり
謎 ....
ピアノ、ばらばらに弾いて、分解
あたしのものにはならない音が
誰かの耳に聴こえる

ばらばら、ってきもちいい?
部屋にはぱらぱらと散ってゆく音なのに
あたしの指は一生ばらばらにならない
 ....
変わらないね と
あなたが笑う

おばさんになったわよ と
口では否定しながら
ちょっと考え込む

15年前と今のわたし
どこが変わったのかしら

また あなたが笑っ ....
窓辺の四角い夜に うなだれた手をかざすと
しずかに風は 
終わりの夏を打ちつけてくる

部屋中を駆け巡る息づかいは
いつもそこに置き忘れてあるから
死をつつましく夢の先に灯して
ただ耳を ....
すこしだけ怖いことを考えたくて
夢の中で君を消した
白い朝がやってきた
さよならが乾きたてのころ



机の上に散乱する単語帳
角が折れてめくれてゆく
覚えることと忘れないこ ....
君は生きてはいけないのだよ。


でも生きたいの。
どうしたらいいのかな。 
斉藤君は
亜貴さんの事が好きで
亜貴さんは小松君と肉体関係があって
小松君は亜貴さんの事が好きで
小野先輩も亜貴さんが好きで
松木部長も亜貴さんが好きで
小松君は男の人と話している亜貴さん ....
 
 
 
 
桜葉のような少女の手を
抱いて
うら若きわたしが泣きます
 
 
波濤の白にいくつもの
瞳は
飲み込まれて
 
 
月がいつまでも
母恋しと
ひかります ....
あの、ね

  君の語りの中にはいつも海があって
  壊れた砂時計が海岸線を塗りつぶしている
  波はいつの間にか言葉になって
  こだまする、喉の奥

赤いうさぎを抱いた少 ....
こっそりと
ゆびわをかじると きいん とする
ぽっかりと
ちいさなあなのあいた夜

空の一部を
せろはんてーぷのぎざぎざで
ひかりのかたちに
切り抜く


わたしのへやで
ちか ....
真夏の海岸でのたれ死ぬ
そこから私の旅ははじまる


   *


毎日のように続く毎日の中で
呼吸をするのと同じくらい自然に
私の言葉は溢れ出てくる
笑顔のように涙のように
あ ....
 
 
墜落するくだものたちをあなたは笑って見てる
 
 
白い砂をびんにつめるのはながれだしたときの音が美しいから
 
 
二年生の教科書に書き込んだ虚像はわたしによく似ただれかのわ ....
1.


上履きの色は赤か青で
たまにみる緑が
私はうらやましかった
ぺたぺたと
音もなかった
たくさんの足
あの
はためく日の丸をもう
みることがないから
ここがどこかわから ....
きみをおもいだす

よるはいつも暗く
窓に映るぼくはすこし歪んでる
あめが降れば街は滲んで
みずたまりに落とした絵の具のようさ
揺れて、染みて、きみになる

あさはいつも正しくて
羽 ....
水宮うみさんの自由詩おすすめリスト(1262)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひどくもろい物- つゆ自由詩2*09-5-31
黎明- 嘉村奈緒自由詩1509-5-30
少女マンガ- カチキ自由詩1+*09-4-17
光のつぶてとパッセ- 嘉村奈緒自由詩1409-4-7
男子+夕方+女子=- カチキ自由詩2+09-3-12
雨の日のダンス- 倉持 雛自由詩509-3-12
(無題)- キキ自由詩709-3-8
草原- 夜恋自由詩309-2-1
オーバー- カチキ自由詩4*09-1-26
しおり- 夕凪ここ ...自由詩508-12-28
セルリアン- Rin K自由詩2708-12-10
- 佐藤伊織自由詩4*08-12-3
あたたかい月- 夜恋自由詩208-11-26
こびと。- すぬかん ...自由詩408-11-8
通り過ぎる- よしおか ...自由詩2*08-11-6
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サン/アローン- 石畑由紀 ...自由詩36*08-10-4
グリンピース・ミュージック- みい自由詩308-9-26
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終わりの夏- 二瀬自由詩11*08-9-8
環情線- Rin K自由詩37*08-7-20
あのね。- すぬかん ...自由詩208-5-17
亜貴さん- matu自由詩308-5-9
五月- 森さかな自由詩4*08-5-3
あの、ね- Rin K自由詩38*08-4-26
月を飼う- はな 自由詩15*08-4-15
Reproduction- Tsu-Yo自由詩508-4-14
春はワンピースを着て- 森さかな自由詩408-4-10
春離れ- 簑田伶子自由詩17*08-3-27
きみをおもいだす- アルビノ自由詩708-3-24

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