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ぽろり 
ぽろぽろ
涙が流れます
お母さん
ぼくは動脈と静脈を断ち切ってしまったはずなのに
涙がぽろりと流れてしまうのです

100%など誰に出来るのでしょうか
それを押し付ける人がい ....
       最近 どうしたわけか
   卒寿となった おひとりさまに
            わけもなく
      にじみでてくる泪がある
         それは・・・・・
      ....
雨は世界のかなしみなのだと
あなたは言った

何処かの誰かの何かがこぼれ
気化したあとに上昇し

消化しようと昇華する

雨は世界のかなしみなのだと
あなたは言った

晴れて ....
浅いところで手を浸して
つめたいと言って笑った
いまごろにしてはすこし寒い
土曜日の午後のことだった
アイスクリームなんか食べたい気分じゃなかったけれど
きみが頑として譲らなかっ ....
月曜日
連なるうろこ雲
蟻から見れば雲突く大男が
注がれたばかりの朝を濁す
休日に書き残したカタコト
浴び続けた音の粉末を
明け方の夢の切れ切れと一緒くた
焼却炉みたいに燻らせながら
 ....
     穏やかな風と光が
    丘のひだにあふれて
 卒寿の猫背を包みこむとき

おひとりさまのスライドには
しみじみとよみがぇってくる

    はるかに過ぎ去った
白い季節の ....
思いが通らず
彷徨う旅の途中
これから入る螺旋のトンネルを前に
灰色な冷たい吐息をつく
やがて出口はあるのだろうけれど
眼を凝らしても先は見えない

異形の者に出逢ったら
どうしよう
 ....
炎が眠っている
その熱と光を休めながら
かつて燃えたことを証明する
灰が柔らかな布団になって
炎は夢を見ている
かつて照らし出した
闇の中に浮き立つ人の顔が
ばらばらになって融合 ....
 夜空に咲く花は美しい音楽を奏でる。
 恥ずかしがり屋の月が雲に隠れぬよう。
 眠りを知らぬ私らは窓辺に佇み
 チェンバロの響きに耳を澄ます。

 慈悲深い月がいよいよその姿を雲にくらま ....
今日は
何も言わない

ベランダに干しておく

青と白がきれいだ
五月の風を吸わないかなあ
血と汗を滲ませ剃刀の刃を渡る

常に生死の境を行ったり来たり 死に飲み込まれる事もある

絶望を通り越した世界を垣間見ては発狂する

誇大妄想の中 天国と地獄を往来しては祝宴と裁きの繰り返 ....
苦しい思いをしたからと
他人(ひと)もそうであれと願えばこの世は地獄となる

苦しみを知るからこそと
他人に同じ思いはさせまいと願い接すれば
楽土への道は拓かれる

思い返すとあの時まだ ....
素因数分解した僕らは
裸足になって砂浜を駆けていく
照りつける日差しはひたすら加法だ
無限が婉曲に伸びて
規則的に押し寄せる波は
静かに四本の絃を鳴らして去っていく
これ以上はない
その ....
まつ毛の長い君の
潤んだ瞳の先に小指をあてて
銀盤の満月に照らされたのは
何時の事だっただろう

しなやかなブロンドの髪に指を絡ませ
水晶のような
口づけを交わした
あの夜
夢の欠片 ....
コップに入った残りの水を
もうこれしかない…と、思うのか?
まだこんなにある…と、思うのか?
私の受け取りようである。

底深い・・・・・井戸にも似て
汲み尽くせぬ

あたりまえの日々 ....
雄と雌は縁によって出会い
染色体を与えあい
永遠の生命に祈りを捧げ
髑髏本尊まで作り上げてしまった
隠微な美しさに捕らわれ
源流を遡れば
月の光に浮かぶカーマスートラが観えてきた

た ....
目覚めた太陽のなすがまま
空に碧が滲めば

白く佇む月の裾
星々の瞬きは囁く
青い空の底
ここにいるよと震えてる

夜の帳の幕間にて
隣り合う僕らの遠さを知らず
彼方を見ては羨む
 ....
隣の塀とうちの家のスキマに
新緑を伸ばしてくる
まだ若い紅葉

窓から枝の先が見えるようになった

そこ、狭いだろう?
って聞いたら
あなたを見ていたいのです
と、軽やかに揺れた
 ....
ゆびきりげんまん
嘘ついたら
花千本贈る
ゆび切った
バラ千本よ

謝っても元に戻らない
嘘をついたから
バラ千本を贈らずに
飲むことにした
針千本より痛くて
たぶん死ぬと
 ....
冷笑しないでください

卒寿(おいぼれ)ともなると
ゆめとのぞみは萌えにくいのです
青い年
とちがって・・・・

謳歌はうまく唄えないのです
赤い「根明」(ねあか)の齢(よわい)
と ....
  昨日 私たちは
  ぶ厚い夏の憂いの底で
  椅子に座り 黙って紅茶をのんだ
  西友で買ってきた安い{ルビ氷菓子=アイスクリーム}を
  紙スプーンで交互に食べて


   ....
天国と地獄の門にぼくはノックした
迎えた顔はどちらも不可解な顔で
ぼくを眺め
ようこそと迎える
恐ろしさはどちらも等分で

いらっしゃいませとは言われたものの
ぼくは戸惑いながら
取り ....
白樺の若葉は濡れてなお淡く
陰りの中に揺れ
畑の麦はより深く  
滲むように息づいた
日差しにかすむものたちが
雨の日には薄められず
沁みて とおる
焦げついた所まで
土の匂い 
湿 ....
  祝日、
  見あげたところに
  日の丸がはためいている
  木蔭では 優しい五月も笑う
  大切な人からの最後の{ルビ詞=ことば}のような
  陽射し…… 僕は思う、いつまでも ....
人は
ひとひらの
花のように舞い
着地するまでの
風を感じ
陽の光を浴びて

寂滅の歓びの中に埋もれてゆく

歓びも悲しみも
大したことではなく

ひとつひとつの現象がただ通り ....
黒い鉛筆で、
目にうつるすべてを黒く塗りつぶす。
塗りつぶしたものたちは、
赤く染まっていく。
鉛筆が折れた。
血豆が潰れた。
赤い血が滲み出して、
白いテーブルに滴った。
テーブルは ....
 ワルツの流れる部屋の窓から遠く海を望む。
 海は二拍子だと昔から思っていた。
 先入観を捨てた時、私の世界は広がった。
 まだ見ぬ出来事や光景がこの世には美しく溢れている。



 ....
ハラリ
腰までながい黒い頭髪
ぼくの初恋の少年の恥じらいを取り戻させるもの


――垣間見える
年上だったあの女(ひと)の面影


フワリ
仄かなリンスの香り
お澄ましのお姉さん ....
暗い夜 かの女はやって来る
静まりかえった廊下にうつろに木霊する甘い声
その濡れたような声 きつく漂ってくる麝香の香り
そのとき ぼくはいつも自然に布団の中で目覚めている


やがて襖はお ....
綺麗な泣き方ではなかったかも知れない
鼻水も流れたし ズルズルと音も五月蠅かった
それでも 気持ちの半分だけは
伝わったのではないかと 自負した
半欠の月が 怪しく 笑ってた
反抗心を残した ....
由木名緒美さんの自由詩おすすめリスト(3105)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
涙の理由- レタス自由詩516-5-18
望郷(四)- 信天翁自由詩416-5-18
『レイン』- ベンジャ ...自由詩5+*16-5-18
ナ・ツ・メ・ロ- ホロウ・ ...自由詩4*16-5-18
トゥリャ・トゥリャ- ただのみ ...自由詩7*16-5-14
橘月- 信天翁自由詩1016-5-14
回帰- レタス自由詩516-5-14
眠った炎- 葉leaf自由詩1516-5-14
夜空に咲く花- ヒヤシン ...自由詩4*16-5-14
休心日- やまうち ...自由詩2*16-5-13
悪魔の子- 星丘涙自由詩1*16-5-13
明日の情- 梟 由香 ...自由詩4*16-5-11
青空の下で- 乱太郎自由詩9*16-5-11
灰色の瞳- レタス自由詩416-5-10
コップの水- 服部 剛自由詩316-5-9
理趣経- レタス自由詩116-5-9
星空のコーラス- 梟 由香 ...自由詩3*16-5-9
もみじ- ガト自由詩6*16-5-9
ゆびきり現在- イオン自由詩2*16-5-9
望郷(二)- 信天翁自由詩716-5-8
昨日- 草野春心自由詩416-5-8
- レタス自由詩316-5-8
雨/みどり- ただのみ ...自由詩11*16-5-7
波光- 草野春心自由詩3*16-5-7
花埋み- レタス自由詩1316-5-7
赤と黒- あおい満 ...自由詩216-5-7
ワルツを聴きながら。- ヒヤシン ...自由詩3*16-5-7
凍結- 本田憲嵩自由詩316-5-6
骨女- 本田憲嵩自由詩316-5-6
ぴぃひょろろ- 藤鈴呼自由詩2*16-5-6

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