すべてのおすすめ
明日が来るのが怖くて
眠れない 安心できない
よそ見してる間に違う場所に行ってしまいそうで
眠れない 安心できない
けど
宇宙船に乗るんだと思って
違う宇宙へ
旅するカウボーイ気 ....
僕らが幽霊を見た夜は
夜釣りの帰りに
君は
黙って自転車を漕いで
僕も
黙って
並走していた
僕らが幽霊を見た夜には
誰にも話さずに
お互いに黙ったまま
次の日に
確認し合っ ....
この地球を構成する118種の元素
水素から〜eka-ラドンに至るまで
この地球が作ったものは ....
初秋の晴れた朝
人間の作った柵を乗り越え
甘藷の群生する土地に入って
甘味な芋を掘り出し 食っていた
と…
大きな人間が木の杖を構えて
殴りかかってくる
逃げる間などありはしない
....
突然窓から入って来たかと思うと
開きっぱなしの聖書を勝手にパラパラめくり
挨拶もなしに出て行った
――相変わらずだな
きっと満開のニセアカシアの間を抜けて来たのだろう
すると今頃は下の公園辺 ....
雨の日だけ訪れるひとがいる
水を滴らせながら、入れてもらっていいかな、と
私は玄関を大きく開け
タオルとホットミルクを渡す
他愛無い話をぽつりぽつり
このひとは愚痴や怒りを表さない
た ....
鮮やかな夕映えの中に立つと もう
私は死を思い出すことが出来ない。
いま目の前で繰り広げられている現象が強すぎて
私の中に在る記憶という記憶は閉ざされる。
沈黙の中で人が己の ....
陰惨 画賛
インクが黒く死に重視
印紙が白く二重に
死は三重に、苦は七重に
午後に10号発破 六時 勇姿
破竹、死地中に獅子獣 666 三重6
産後、重合 肉汁は血
死後に銃
クク ....
深い霧のように
飛沫をあげる
たくさんの雨粒は
花柄の傘が雨をはじく
音が聴こえるあいだに
仕事帰り乙女の
世界を群青色へと
静かに揺らぎながら
変える
遅めの夕食を終えて
す ....
ちぎれた 火の粉を雫の中にやどした言葉たちを超えて鳥が謳う
ほととぎすは 夜通し歌をもやし、カッコウは霧雨を もやし
溶接工は、鉄を燃やして繋ぎ合わせノアより巨船を創り
アリアは、魂をすく ....
月の涙を避け傘の中のふたり
ことがら は 昨日の記憶
そばがら は 今夜の枕のなかで
ひとがら を 朝のヒカリで描きこむ
うまれたての雛のあたまに
残された
一片の から
どこからと問うこともせず
....
紫陽花になりたくない雨が寝息をたてている
鳥は羽ばたき
車は車輪を回転させ
互いに併走し
時を追いかけ
滑らかに太陽に向かう
羽ばたきと回転
鳥も車も
全く異なる動きで
自分のリズムと歌で
滑らかに太陽に向かう
....
きっと初めから
死を覚悟して恋をしていた
随分前のことだけれど
彼女から
死にたいのだと
こっそりと
打ち明けられたことがあった
どんなに哀しくても
明るく振舞う
気立てのい ....
未だこぼれ出ぬ涙のために
1tの鉄塊を失って
また人らしく踊れるかもな
大腸の横穴の奥で溶けない氷
夏を越えていく中で
浮き出て腐る
いつぞやの恋は
未熟な枝付枯葉
機械が核の ....
風呂で屁をこいでみた
すべてからの自由を約束する泡が破裂する
諸君! 解放だ! 解放だ!!
とりあえず
腹いっぱいに喰って
泥のように寝てみろ
いろいろ考えるのは
その次にしちまえ
じゃないと、
死んでしまうぞ
俺たちを囲む
思考の鎖に
絡まってしま ....
バーチャル世界を漂う夥しい単体から
吐き出される0と1の記号は
フェロモンを伴って 波に乗り
キーボードの前に佇む孤独な心の
隙間に入り込む
ディスプレイの
向こうとこちらで ....
桜の葉を胸に抱いて
墨色の風は流れていく
女に似た雨の匂いが 岩間にひそむ苔を洗う
うつむくひとの唇から 知らぬ間にすべり落ちた
わたしの名をだれが忘れずにいられる ....
大蛇飲み込んだ蛙が月も食べようとしている
仕上がった作品を手にとり
出来栄えを確認する
(……駄作だ)
地面に叩きつける
が 割れない
金槌で叩いてみる
が やはり割れない
もしやと思い豆腐の角にぶつけてみる
が そういう問題 ....
若稲よ
一途にのびる
若稲よ
晴れの日も
風の日も
雨の日も
迷わずのびる
若稲よ
境遇を嘆くことなく
使命を忘れることなく
ただ ただ
一途にのび
生きる
若稲よ ....
{画像=140531162934.jpg}
時間は無いと考えている?
でも時間はいっぱいあるのだ
日頃の所作の大半は無駄な時間潰しで
大事なものは何も無いのだ
マネキンが ....
古い手紙を炎が読んでいる
泪を引き摺った星屑の海を見ながら
夜が月を口説きつづけている空に
たち昇り煙る記憶が渦巻いて踊る
醜く膨らんだ雲が濁らせた景色を
冷静に見つめる硝子窓は沈黙を守り
....
この世とあの世を隔てる川
その川の向こうには案内所があって
そこには一台のはかりが置かれている
川を渡ってきた人は誰もが素裸で口もきけないから
一人ずつ網羅に手をひかれてそのはかりにのる ....
弱音を吐きだした私は
がんばれ
より
がんばったね
が欲しかった
赤い紐
君への想い
絡まるばかり
上手に微笑えない
ひとりぼっち
指と指で切なさが
無数に作られる
ひとりあやとり
現場の製造のトラブル対策について計算する
私はオペレーターでもエンジニアでもないが計算する
力、空間、時間について感じながら
私の思考は原液バルクの中に溶けていく
私は充填ノズルで液ダレする液 ....
透明な風は心を揺らす
風鈴の鳴き声は自然体だ
古い硝子に透けた空が
波打つ海に似ていた
思わずあなたを呼びたくなるのは白い心のせいだ
晴れやかなそらが描かれている硝子に触れている ....
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