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ばあちゃんに書かせた俳句が金賞 鋼叩き 鉤爪の掴む鳥居の

海鳴りに 強風受けて細る目は 
暮れてゆく堕ちてゆく 炎帝見下して

情景に 想い孕む 一人静

色彩多岐 思考の深けた 想い人よ
竹林聳え 佇み止まる岩石 ....
少女よ 走れ
お前は草原の風
決して立ち止まらない
少女よ 走れ
お前は海原より来しツバメ
決して迷う事はない

少女よ 走れ
その柔らかな肌が草に破れても
風に ....
煮た竹輪と梅干
飯には煮汁が染み込んで
みっともない模様を描いていた

蓋で隠しながら
弁当を食った
級友に見られるのが
たまらなく恥ずかしかった

日曜日も休むことなく
ミシンを ....
六本目の指先が触れる
 そっと 盗みを働くように

刹那 満開の{ルビ紅=くれない} 破顔して
 蝶の吹雪 息もできないほど

後に残されたものは
 ヴィーナスの白い骨格だけ

免罪 ....
かあさんは白
とうさんは黒
ばあちゃんは茶色で
じいちゃんは巻き尾
そのまたばあちゃんが
どんなだったか知らないけど
たぶんボクの中にいるんだろう

抜け落ちた
冬毛のなかに
いろ ....
初夏の月から
降りそそぐ
その耀く光だけではなくて
少しずつ零れる
綺麗事のような陰は
どこまでも柔らかくて
穏やかな音色がする

夜空のずっと西にある街には
月の光は差し込まない
 ....
ずっと思っていた
もし私に子ができたら
母のようにはしない

夢と希望を押しつけて
思い通りにならないと
はっきりと落胆の色を浮かべ
幼子にいつも顔色を窺わせるような
そしてあっけらか ....
愛がほしい
信頼がほしい

積み足しで
満たされようとする
こころ

でも
それは
きっと
違う


ずいぶん前に
母に云われたことを思い出す

何かをしてもらいた ....
朝はこんなにも鳥の声であふれている
それが
そらみみでないことを知ったあと
染み出てくる
当惑を
奥歯でそっとかみしめて
(愛おしいシーツの皺を伸ばすように)
こんなふうに
人は日常に ....
ばあちゃんの野菜は
やわらかく
大根は一時間も煮れば
中まで味が染み込む
ジャガイモは
カレーに向かないくらい
すぐ溶ける
竹の子も灰汁がすぐに抜ける
とっても素直な野菜たち

二 ....
広い平和な公園の片隅に
行ってはいけない
小山があった
5月になると
咲いたツツジに誘われて
子が行こうとすると
親はきまって
こう言う

行ってはいけません とだけ

ダンボー ....
        早苗月というのに
     落日後には過敏症となる
       生来のアデノイドと
     老後の筋骨のバリケード

        その寛解のために
      気・ ....
黒い心がどかっと居座り

そのゴロゴロが鳴りやまない

ときどきピカッ

続けざまにピカッ

優しくされても

黒い心がどかっと居座り

そのゴロゴロが鳴りやまない


 ....
君はクラスの中でただ一人
輝く褐色の肌を纏った男の子

幼児部の時は
「お母さんに会いたい」とよく泣いていた

お母さんはさぞかし優しい人なのだろうか?
遠足の日 君のお弁当は
ポテト ....
ちいさな命が逝きました

なにもできないことが
くやしくて
何度も名前をよびながら
一度も
空をとぶこともなかった
幼い翼を撫でておりました
スポイトからこぼれた水を
君は果たして飲 ....
ちいさい頃の憧れは、特別な雰囲気で語り合うおとなたち
おいしいご馳走に夢中なふりして盗み見た、心底楽しそうな笑顔
何が楽しいのかは、これっぽっちもわからなかったけど

あれから何度も繰り返す
 ....
手袋の忘られてあり
五月の駅に終列車過ぎ
暮れ果てて草の匂へる
誰かあるいらへのなくも


手袋をとりて見つむる
をみな……忘れ……
古りし駅もだせり
夜鳥ささやく新月や


 ....
確かに僕は
君を好きなはずなのに

いつだって僕は
君のことばかり考えていたのに

ない
どこにもいない
不思議

こんなこと今までなかった

君が欲しくて
たまらな ....
踵を軽石で擦っちゃダメだよ
もっと硬くなるから
生物って傷めつけると
もっと自分を守ろうとして
防御強化するからね
強烈な垢擦りだって擦った後はスベスベでも
何日か経ったら角質層はもっと厚 ....
僕の自殺論を

聞いてください

デュルケームのように

学術的ではないけれど


自殺というと

その勇気でなんでもできるとか

他人に頼るべきだとか

色々いわれてま ....
覚えたての縦笛から
頼りない汽笛のような音が
飛び出したから
思わず笑って
私は手をふる

どこかへいくの?
またかえってくるよ

音を作るこどもたちが
今でもほら
とても楽しげ ....
鼻唄をポケットに夕暮れのチューインガム 世界のずっと東にある農村では
もっと西の都会よりも早く
夜明けが始まっているはずなのに
朝を待ち続ける
不思議な潅木がある

          新緑が芽吹く軟らかい音が聴こえる
    ....
降りしきる雨が
風を呼んだ土曜日
葉桜は揺れ
泥の上に、さくら模様

母は出かける支度
黄色い傘の用意をする
「どこ、行くんや?」と、尋ねたら
「さぁちゃんの小学校や」

咲子は中 ....
架空の手紙を書きました
咲いて間もなく突風に打たれ
瑞々しく散った桜のように
泣くでもなく微笑むでもなく
同じ景色の縛りの中で
そこはかとない諦念の香りに包まれて往く
ひとつのイメージへ
 ....
今日は
晴れてくれて
窓は全開
ほのかな潮と
草のにおい
洗濯物から漂う柔軟剤の香料も清々しく
戸締まりする気になれなくて
遠くの小型飛行機のエンジン音を聞きながら
まったりと
やじ ....
 
ふにふにヘッドに ぷにぷにボディー

世界平和は無理だけど

守ってみせるぜ 家内安全 どすこいどすこい



 
  あたたかいミルクを 絨毯にこぼしてしまった日
  きみはゆっくりと愛していた
  町を、陽の光を、そでの長い服を



  きゅうくつなかなしみが胸を染める
  言葉にできな ....
ざわざわ わあわあ きゃあきゃあ
大好きだったはずの空間がふいに
息苦しくなって逃げ出した

私が閉めた扉の向こうから漏れ聞こえる
いつもと変わらないざわめき
きゃあ… わあ… ざわ…
 ....
由木名緒美さんの自由詩おすすめリスト(3182)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ばあちゃんに書かせた俳句が金賞- 北大路京 ...自由詩714-5-14
暗闇ノ唄- 黒ヱ自由詩214-5-14
少女- 月形半分 ...自由詩714-5-13
弁当- 山部 佳自由詩1114-5-12
趣味と罪悪- ただのみ ...自由詩11*14-5-12
MIX(もらったもので出来ている)- そらの珊 ...自由詩17*14-5-12
月の音色を- りゅうの ...自由詩8*14-5-12
母の日に- 森川美咲自由詩9*14-5-11
母の日- ichirou自由詩1014-5-11
カミツレの花- そらの珊 ...自由詩13*14-5-11
ばあちゃんの野菜- 小原あき自由詩10*14-5-10
公園- そらの珊 ...自由詩13*14-5-10
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黒い心の雷たち- 吉岡ペペ ...自由詩314-5-9
君に与えられた色- 夏美かを ...自由詩28*14-5-9
おとむらい- そらの珊 ...自由詩12*14-5-9
変身願望- ちと自由詩214-5-8
暮色- 織部桐二 ...自由詩114-5-8
行方不明- chiharu自由詩6*14-5-7
踵を軽石で擦るともっと硬くなります- ichirou自由詩9*14-5-6
僕は自殺をするだろうか- ちて自由詩114-5-6
楽隊- そらの珊 ...自由詩1914-5-6
鼻唄をポケットに夕暮れのチューインガム- 北大路京 ...自由詩614-5-6
僕らの朝が生まれる潅木の近くで- りゅうの ...自由詩9*14-5-5
お迎え- 山部 佳自由詩714-5-5
五月のレター- ただのみ ...自由詩16*14-5-5
ちょっと遅れます- ichirou自由詩10*14-5-4
どすこい- 殿上 童自由詩17*14-5-4
ミルクときみの春- 草野春心自由詩1014-5-4
外へ- 森川美咲自由詩1*14-5-4

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