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防潮堤や海抜のかさ上げ工事を思い浮かべて冷たくなってゆく気持ちを抑えられなかった

防潮堤は二段構えにする

防潮堤と防潮堤のあいだに松原を復活させる

居住区を高台につくる

もとも ....
一羽の鷺が 
  ふわり 弧を描き 
    降り立った 見えない川辺 

出来事との距離は
程良く 霞となり
コンマ何秒か遅れ
波紋は伝う
  記憶の水面を

現実よりも
純白 ....
かすかな
秒針の音を聴く

いくつかのうち
狂った時計が
ひとつある

狂った時計は
トリックスター

存在価値の
有無をはなれて
いかにここに
現わるか

時を ....
林に入り、風に呼ばれ
目の前に立つ
木の中に渦巻く、年輪と
私の中に渦巻く、運命は
{ルビ縁=えにし}の糸で結ばれ

――遠い記憶は甦る

渦巻く宇宙を身籠っている
木の心と
人の ....
この春さいごの日曜日
鎮守の森の桜花
こぼれるほどに満開で
甘いピンクの春風に
はらりはらりと髪に舞う。

花の便りにさそわれて
野越え山越え谷越えて
老人だけの里山で
300年も生 ....
もう二度と心から笑える日は来ないと思います

見たところ私よりも一回りも若いあなたは
これから半世紀以上続いていくであろう
(続いていってほしい)あなたの人生を
一度も心から笑うことなく歩ん ....
この道を歩いて行く事 恐れないで

知ることを恐れないで

伝えることを恐れないで

聞くことを恐れないで

立ち止まることを恐れないで

一人になることを恐れないで

自分の ....
裏切りの夜に
怒りより
落胆

子らも同意
お父さんの味方

快楽の甘美さを
知らぬ俺ではないが
あまりにもひどい

せめてもの救いは
子供を連れ
逃げた事だ

そうでな ....
帰宅すると妻がキレていた
子供が泣いている 上手にお座りしながら

帰りが遅いとキレていた
仕方のない理由 会議とラインしたが既読スルーだった
育児中のストレスを二人で割っているつもりだけれ ....
私が存在しない世界
いつもより綺麗な気がして
怖くなって目が覚めたよ
まだ震えが止まらない

忘れたいことは覚えてるのに
思い出したいことは途切れてく
遊園地の名前とか
あの子の電話番 ....
空き地に
なつかしい
水色の小さな花が
咲き始めれば
私の中でも
息吹く何かを感じる

おかえり
ただいま

膝を折って
のぞきこめば
別名 星の花
と呼ばれる
あなたたち ....
*…黒木アン



春花は
いっぺあっけんじょな

おらの居る
会津山あいでは

やっぱカタッパだべ
カタクリのごどな

長い冬おわり
陽の雑木林のどごに
雪融け顔だし ....
 
夢のあなたは当時のままで

あたふたするわたしも当時のままで

目が覚めると、ごめんと言えなかったことだけが当時のまま



 
『 卒業式

今日はあなたと絶交する日

友達としての好きを卒業して私の想いを伝えます』



「 今日まで勇気が出なかった

君の前で臆病者を卒業すると決めて来た

卒業式」
窓の結露を拭き取れば
むこうには霧がたって
ふくらみだした蕾の群れ
まばらにかたまって
微睡みの中のようにぼんやりとある

春は病み、桜は病気を体現する

まだ冷たさを保っている
寒 ....
わたしたちはそれを知っている
わたしたちはそれについて知らない

刈り入れたものを幸と不幸に仕分け
四角四面の境界で善悪のチェスをする
しかも恣意的に
晴れた日に傘と長靴で出歩く者への嘲笑 ....
母なる星 父なる星

 姑星 小姑星 

そして、あれが北極星だよ
サラリーマンが命を担保に金を借り
建てた家々の集落
書割のような中流階級
文化を支えたピアノ

音の断片が集落の中を
誇らしげに 恥ずかしげに
歩いていたのは何時のころだったか

口 ....
恋愛は儚いものだけど
人間の感情を
いとも簡単に動かしてしまう
恐ろしい恐ろしい怪物である

私は幸せな失恋をした
自分のための失恋だ
紙を折ると
斜めの方へ
出てゆこうとする
かすかな影


影は影のまま雨になり
花に触れ また影になる
暗がりを映す水
時計のような足跡


光の点が
沈まず ....
{ルビ九十九=つづら}に折られた時の束ね
行きつ戻りつ
差し挟まれた幾つもの文から萌えて
息吹く面影がある

月が像を失い
奔放な青と黄が眼裏を揺らす夜に
散り積もった悲色の花びらから
 ....
私を吐き出し
それを紡ぐ毎日のような
繰り返し繰り返し
季節と同じように
私もあおあおしてきて
めきめきにょきにょき
新しい私が
生えてきたらいいのに
そうはいかない
それでもじっと ....
刺身を盛り付けると
「うまそうだな。」という声が聞こえそうで
安曇野のわさびをすりおろす。

刺身を盛り付けると
ほくほく顔のお父さんが横に居るようで
馬刺しも別皿に用意する。

「ま ....
三万年という
長い永い
道の歴史に

至大の古に

累およぼして

端厳な尊容の像より
悲泣の声が
きこえるようで

人界に
何を望み
伝えたいのだろうか

せいぜい生 ....
グアテマラ

無漂白フィルターの中に入れた
二人分の茶色い粉に
静かに熱湯を回しかける朝
柔らかくふくらむそれらから
好ましい香りが立ち上る
何秒かのち
珈琲がカップに透過していく
 ....
 私は成熟を渇望していた。若者特有の傲慢な自己中心性の檻から早く脱したくて、自らを華麗に相対化してしまいたかった。だが、いくら焦っても成熟するのは気分だけで、一向に本体が成熟しなかった。いくら .... 自由でありたい
重ねている空気層が
体から 心へ触れる

自分を生きる
思い出せ 思い切り

太古の渦に チカリと開く
無遠慮に 絡まり 呑む眼

告げられるのか 否 告げろ
何 ....
身を揺られ目を瞑る
錆びれたバス停を目指せ
あの町へ帰ろう

違っていく俺
変わりはしない風景
ただ少しずつ消えていくんだ
はじめから無かったみたいに

廃線のトンネルも
神社の階 ....
ひとりでダンス?
いいえ
風がわたしのパートナー
わたしを見つめてください
あの方の姿が
見えてくるでしょう

わたしは木
いいえ
わたしは奇異です奇行です
見えない何かを
可視 ....
ぶどう酒の紫を薄めた色水で、水彩画の恋を。

あなたの隣で咲き続けたかった花、
グロキシニア。
艶やかに、しかし慎ましやかに、

絶やさなかった微笑み。
逃れたくて、
刻まれたものから ....
由木名緒美さんの自由詩おすすめリスト(3105)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ほんとうに必要なものとは- 吉岡ペペ ...自由詩115-3-21
鷺と鴨- ただのみ ...自由詩14*15-3-21
狂った時計- シホ.N自由詩415-3-20
木の記憶- 服部 剛自由詩5*15-3-20
去年の桜- 星野つば ...自由詩515-3-20
まだ心から笑えないあなたへ- 夏美かを ...自由詩32*15-3-20
恐れないで- 佐白光自由詩2*15-3-20
愛していたのに- ドクダミ ...自由詩115-3-19
イクメンには届かない- 朝焼彩茜 ...自由詩23*15-3-17
記憶ディスコネクション- 捨我自由詩215-3-16
冬の終わりは春の始まり- そらの珊 ...自由詩12*15-3-16
平和連詩〜黒木アン*とよよん*天野行雄- 黒木アン自由詩3*15-3-16
目が覚めると- 殿上 童自由詩19*15-3-16
【卒業式編】連作三行ラブレター- しょだま ...自由詩215-3-15
春、濁り- 北井戸 ...自由詩415-3-15
_それ- ただのみ ...自由詩17*15-3-14
そして、あれが北極星だよ- 北大路京 ...自由詩215-3-14
ピアノの去った日に- イナエ自由詩16*15-3-13
幸せな失恋- 無花果自由詩315-3-12
ふたつ_満ちて- 木立 悟自由詩415-3-11
こぼれる- ただのみ ...自由詩18*15-3-11
紡ぐ私- 灰泥軽茶自由詩1415-3-10
食卓。- 梓ゆい自由詩515-3-10
福島のあけぼの〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩1*15-3-10
世界のどこかに存在しているあなたへ- そらの珊 ...自由詩15*15-3-9
フレーム- 葉leaf自由詩215-3-9
燃える杖- 砂木自由詩9*15-3-8
思い出症候群- 捨我自由詩215-3-8
ダンス- ただのみ ...自由詩15*15-3-7
グロパンジュ- とよよん自由詩5*15-3-7

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