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　夜空に咲く花は美しい音楽を奏でる。
　恥ずかしがり屋の月が雲に隠れぬよう。
　眠りを知らぬ私らは窓辺に佇み
　チェンバロの響きに耳を澄ます。

　慈悲深い月がいよいよその姿を雲にくらま　.... 　ワルツの流れる部屋の窓から遠く海を望む。
　海は二拍子だと昔から思っていた。
　先入観を捨てた時、私の世界は広がった。
　まだ見ぬ出来事や光景がこの世には美しく溢れている。



　.... 　時の歩みに歩幅を合わせると見えてくる現実。
　
　真夜中に息を潜めると聞こえてくる騒音。

　眠りを妨げる得体の知れないものたち。

　そろそろ今年も終わる。

　新たな年には新　.... 　桜の花は満開で　君は一つの時代を卒業した。
　休むまもなく　新しい時代はめぐる。
　心の準備は出来たかい？
　いま少しだけ　幼い君でいてもいいんだよ。

　健気に咲いている花を見て君は　.... 　鮮やかな夕映えの中に立つと　もう
　私は死を思い出すことが出来ない。
　いま目の前で繰り広げられている現象が強すぎて
　私の中に在る記憶という記憶は閉ざされる。

　沈黙の中で人が己の　.... 心の庭にヒヤシンスが咲き乱れている。
私は悲しみを言葉にする者。
拙い言葉で眼前のキャンバスを汚す事になろうとも、
現実を直視し、血のたぎりを一筆で描ききる。
昨日の悲しみが今日に及ばない　.... 水彩の草原に僕はひとり仰向けで、
空をゆく雲を見ている。
淡い太陽の光を縫うような、
ぼやける事のない雲の輪郭を僕は指でなぞった。

寂しくなんてなかった。
なんとなくの不安を誰かに知　.... 挫けそうな心に運命が扉を叩く。
足音を忍ばせて私の部屋をうかがっている気配を感じる。
私はしばしものを書く手を休め煙草に火をつける。
天井に立ち昇る煙の中にポーの大鴉が浮かび上がる。

　....
由木名緒美さんのヒヤシンスさんおすすめリスト（8）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜空に咲く花- ヒヤシン ...自由詩4*16-5-14
ワルツを聴きながら。- ヒヤシン ...自由詩3*16-5-7
ご挨拶の詩- ヒヤシン ...自由詩10*15-12-30
娘に- ヒヤシン ...自由詩11*15-4-2
核心- ヒヤシン ...自由詩9*14-6-7
岩手の父に贈る詩- ヒヤシン ...自由詩11*14-5-1
水彩画の少年- ヒヤシン ...自由詩10*14-4-23
戦うということ- ヒヤシン ...自由詩13*13-10-8
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