父の会社に泥棒が入ったというので
夜中に起こされ父の背中におぶさった
東の空に紅くて大きな月が登っている
黒猫が急げ 急げ!とせかしていた
下り坂をどんどん歩いても月は紅いままだった
父の歩 ....
                             
                                    わたしが傷ついたのは斑にみる視線
                ....
 バス停に向かう時からドキドキしている

 次のカドをまがると待ち人の列ができている

 心臓がドキドキしている

 最後尾に並んでいる

 毎日新鮮な気持ちで向かっている

 ....
冬眠から目覚めたクマが一番にやらなければならないのは歯磨きだ。それから税金を申告に行く。顔を洗い髪の毛に櫛をあて下着を履き替えるともうこんな時間だ。できるだけ先のピンと張った歯ブラシを見つけて蜂蜜 .... はる、
にちようびのそくどで走ってゆく、
ひとときの、
ゆるやかな午睡、
草木は徐々に生いしげってゆく、
山沿いの線路で集約される、
一両の田舎の電車、
ちいさな無人駅のような、
ささ ....
見るものすべてが嫌になり、
瞼を閉ざす闇の中。
沈黙に勝る音楽はなく、
肌を刺す冷気よりも
痺れさせてくれる抱擁はない。

゛お前なんか゛と笑う眼差しの剃刀が、
 私という果実を切り刻む ....
駄目な涙だ。畳斜めだ。
だめななみだだ たたみななめだ


余談。名前学んだよ。
よだん なまえまなんだよ


いざ!異例な慰霊祭!
いざ いれいないれいさい


メカな空間が ....
これは 旧い お話
あなたの目が まだ開いていなかった 昔の話

その頃 わたしたち 自分を悪魔だと思っていた
化け物だった 醜くて 死ぬべきだと信じていた

夜だけが わたしたちを 赦し ....
猫は風で
犬は木で
僕は山だ
世界が喩え話なら

世界が喩え話じゃなかったら
猫はそれで
犬はあれで
僕はこれだ

いや、世界が喩え話じゃなかったら
猫はそれじゃなく
犬はあれ ....
人のかたちと
花のかたちが
重なると
やわらかな色が
生まれる

花のかたちと
鳥のかたちが
重なると
にぎやかな色が
生まれる

鳥のかたちと
人のかたちが
重なると ....
オレンジカクテルの空が
家々のむこうに沈んでいく
どこからともなく飛来した
小さな黒い鳥の群れは影絵
ゆったりと宙に張られた電線に
互いに平和な距離を開けて
つぎつぎにとまれば
みんな
 ....
仕事して
お金を稼ぐ

仕事終われば
真っ直ぐに家に帰る

途中コンビニの前を通る


駐車場に入れて
停める事もない

夕暮れは寂しい

空は
暗くなる

仕事し ....
生まれ与えられ育てた愛娘は
意識の視界から消えてゆき

 雪降る三月初めの東京、

流氷の次々押し寄せる如く
時のうねり過ぎゆく速度の異様





細き橋の真っ直ぐ
伸びゆ ....
河原で石をひろう人たち

   貴方に触れない私なら 無いのと同じだから
                鬼束ちひろ『流星群』

蔵王の河原で石をひろう神の子たちがいる
名もない石に名前を ....
雪の
結晶が
ほほで
解けて
私は熱を知る
小鬼の
しろい肌に
ひろがる
さやかな
月影
 「あんた、Rさんと二人やったんかっ?さっきまで。」

 それは或る日の午後
 旧館寮母室から日誌を書き終えて
 廊下へ出て来た私の片腕を掴み、たずねる四十代の先輩
 「はい。そうですけど。 ....
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
見渡すかぎり 認められたい花
 ....
僕はお天気屋さん
空が晴れると
心も晴れる
空が曇ると
心も曇る
空が雨だと
心にも傘をさす
今日は久しぶりの晴れだ
それだけで何かいいことがあるような気がしてくる
黒猫がにやぁとぼくを誘うので
ついて行くと其処は巨大な化学プラントだった
あちこちに蒸気が噴出している
あと五分しか時間がない
ぼくはバルブを閉めにかかった
黄色いヘルメットの男がバルブを開 ....
  

つまり笑顔の絶えない
しっとりと濡れてる
やさしいだけみたいなあの部屋を想うと
泣けるのです

黄昏の駅のホームに
ゆっくり流れる
ひとへのおもいやりを
掠れた ....
誰かが俺のことを呼んでるのは聞こえていたけど俺はすっかり出来上がってしまっていて返事ひとつもままならなかった、ここで無理矢理立ち上がったところでテーブルと一緒に転んで弁償するグラスがまたひとつ増え ....  「Wさん、新しい靴良く似合いますね!良かったですね。」

 廊下の手摺りを伝い一日のほとんど徘徊なさっているWさん
 たいてい誰かの目に、その姿は見留められていた
 彼女に言葉はなくても
 ....
狂った磁石をバッグに詰めて
スニーカーの紐をキツく締めたなら
寂びれたこの街を出よう
何処に行くかは解らない
あの虹を求めて出かけよう
明日はきっと晴れるから
そこはぼくのParadise ....
耳をとざしたほうがいい
ことばを思わないでいいから
目もひらかず
ただ触れていたい
指で肩で舌で

そのからだの奥を覗きこむような
こまかな息づかい
一度は奪われた草木を甦らせ
半透 ....
なんて役立たずなんだろう僕らは
僕ら以外の全てに対して
この夕刻、

しずかにして斜光射し
木々の茜に染まり

ゆらゆらの揺れ

気の冷涼の蠢き精妙に
包み込まれる心の安らぎ

とおくとほく

すきとほる青の高み
広々響く中有の音 ....
シンプル
にする方が
難しい
けれど
たのしい五行歌




それぞれの
世界があるなあ
かけがえのない
その世界



進むために
立ち止まり
思う
あと ....
 「今朝の朝礼の申し送りで、Kさんがまた、夜中に
  Tさんのベット部屋から出てきたやろ。」
 「この間、Eさんとこ行ってたんと違うの?」
 「掛け持ちしてるんちゃうか?」
 「八十歳やで!… ....
「次は中継です、山崎さん?」
「はい、私は今、国道49号線沿いの
 ドライブイン跡地に来ています
 後ろに自動販売機がズラリと並んでいますが
 この中に変な物を売っていると
 SNSで話題に ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夢十夜 ③レタス5*24/3/11 6:11
水曜日には幕をあげるアラガイs5*24/3/11 6:01
バス停佐白光3*24/3/11 0:20
クマの申告アラガイs4*24/3/11 0:14
はる本田憲嵩1224/3/10 23:40
切れ長の目に生まれたかったまーつん5*24/3/10 23:08
回り終えた心水宮うみ2*24/3/10 21:40
月夜の町303.co...424/3/10 21:16
かち324/3/10 21:07
春のかたち夏井椋也6*24/3/10 21:06
夕刻の五線譜そらの珊瑚8*24/3/10 18:54
稼ぐ原田たけし2+24/3/10 17:37
五行歌、原野ひだかたけし8*24/3/10 17:22
河原で石をひろう人たち菊西 夕座5*24/3/10 16:49
※五行歌「私は熱を知る」こしごえ4*24/3/10 15:18
※五行歌「小鬼の しろい肌に」3*24/3/10 15:17
鏡像(14)「疑惑」リリー4*24/3/10 11:26
認められたいホカチャン4*24/3/10 8:51
お天気屋さん3*24/3/10 8:08
夢十夜 ②レタス6*24/3/10 7:04
リリシズムが泣くのです秋葉竹324/3/10 6:57
寄り道の先の亡霊ホロウ・シカ...3*24/3/9 22:51
鏡像(13)「脱走」リリー5*24/3/9 21:26
彼方へレタス4*24/3/9 21:21
はるびとsoft_m...11*24/3/9 18:56
残寒かち1+24/3/9 18:03
この夕刻ひだかたけし524/3/9 17:57
※五行歌 六首「一輪咲いて実る」こしごえ4*24/3/9 17:06
鏡像(12)「えええ……。」リリー3*24/3/9 14:39
全自動販売機イオン2*24/3/9 14:32

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