足し引いた音符、意外。回文を対比した。
たしひいたおんぷ いがい かいぶんをたいひした


よく続く退屈。靴、苦痛突く、つくづく痛く続くよ。
よくつづくたいくつ くつ くつうつく つくづくい ....
 「おはよう。今朝も、正門前に救急車が止まってたわよ。」
 「二月になって、この数日どうなってるんだろうね?」
 雑木林から出て来たサバトラ猫の鈴ちゃんと
 施設の裏庭へ朝食を貰いに出向く途中の ....
 シルヴィア・プラスの遺体写真を眺めながら昼餉を片づけていた
 ガス・オーブンに突っ込まれたかの女の上半身、
 死の直前に最高のユーモアを発揮したという、
 モリッシーの言葉を懐いだす
  ....
 「な、見て。またやってはるわ…『松の廊下』。」
 「ほんまやなぁ。」
 午前の館内清掃へ向かう若手職員らが足を止めて
 視線を投げる主任と副主任の姿
 朝礼を終えた会議室から
 旧館へ戻る ....
かすかな生活の、いつ消えてもおかしくない繫りの
はっきり見えていなくても、それを想い描ける
聞こえないけれど感じる
小さな部屋で、今あなたが立てるあらゆる響きを
同じ夜の片隅にある、遠く隔てら ....
春月や白き蕾の浮き立ちぬ

先駆けて生え初む小草いぬふぐり

白花の{ルビ疵=きず}の見えざる春の闇

春陽射し逆光線の曲がり角

{ルビ山茱萸=サンシュユ}の花を求めて一路ゆく
○「遊び」
姪の子たち三人にせがまれて遊んだ
お手玉 鬼ごっこ かくれんぼなどをして遊んだ
疲れたが
子どもたちにとって遊びは
何ものにもかえがたい至福の時間だ
と改めて思った
子どもた ....
 

息をするだけで
胸がスーッとする
朝早い冬の陽があたる窓際で
窓を全開にする

まだ
人の数もまばらで
車の音もほとんどしない

街を赤く染め始めた
あたたかい朝日が ....
 「ハマさん、夕食後また三十万盗難事件ありましたよ。」
 「困ったもんやなぁ…。一昨日の空き巣はキクチ君やったしな。」
 「今夜あたしですわ、さんざん…。」
 宿直日の二十時前、事務所におられる ....
父の会社に泥棒が入ったというので
夜中に起こされ父の背中におぶさった
東の空に紅くて大きな月が登っている
黒猫が急げ 急げ!とせかしていた
下り坂をどんどん歩いても月は紅いままだった
父の歩 ....
                             
                                    わたしが傷ついたのは斑にみる視線
                ....
 バス停に向かう時からドキドキしている

 次のカドをまがると待ち人の列ができている

 心臓がドキドキしている

 最後尾に並んでいる

 毎日新鮮な気持ちで向かっている

 ....
冬眠から目覚めたクマが一番にやらなければならないのは歯磨きだ。それから税金を申告に行く。顔を洗い髪の毛に櫛をあて下着を履き替えるともうこんな時間だ。できるだけ先のピンと張った歯ブラシを見つけて蜂蜜 .... はる、
にちようびのそくどで走ってゆく、
ひとときの、
ゆるやかな午睡、
草木は徐々に生いしげってゆく、
山沿いの線路で集約される、
一両の田舎の電車、
ちいさな無人駅のような、
ささ ....
見るものすべてが嫌になり、
瞼を閉ざす闇の中。
沈黙に勝る音楽はなく、
肌を刺す冷気よりも
痺れさせてくれる抱擁はない。

゛お前なんか゛と笑う眼差しの剃刀が、
 私という果実を切り刻む ....
駄目な涙だ。畳斜めだ。
だめななみだだ たたみななめだ


余談。名前学んだよ。
よだん なまえまなんだよ


いざ!異例な慰霊祭!
いざ いれいないれいさい


メカな空間が ....
これは 旧い お話
あなたの目が まだ開いていなかった 昔の話

その頃 わたしたち 自分を悪魔だと思っていた
化け物だった 醜くて 死ぬべきだと信じていた

夜だけが わたしたちを 赦し ....
猫は風で
犬は木で
僕は山だ
世界が喩え話なら

世界が喩え話じゃなかったら
猫はそれで
犬はあれで
僕はこれだ

いや、世界が喩え話じゃなかったら
猫はそれじゃなく
犬はあれ ....
人のかたちと
花のかたちが
重なると
やわらかな色が
生まれる

花のかたちと
鳥のかたちが
重なると
にぎやかな色が
生まれる

鳥のかたちと
人のかたちが
重なると ....
オレンジカクテルの空が
家々のむこうに沈んでいく
どこからともなく飛来した
小さな黒い鳥の群れは影絵
ゆったりと宙に張られた電線に
互いに平和な距離を開けて
つぎつぎにとまれば
みんな
 ....
仕事して
お金を稼ぐ

仕事終われば
真っ直ぐに家に帰る

途中コンビニの前を通る


駐車場に入れて
停める事もない

夕暮れは寂しい

空は
暗くなる

仕事し ....
生まれ与えられ育てた愛娘は
意識の視界から消えてゆき

 雪降る三月初めの東京、

流氷の次々押し寄せる如く
時のうねり過ぎゆく速度の異様





細き橋の真っ直ぐ
伸びゆ ....
河原で石をひろう人たち

   貴方に触れない私なら 無いのと同じだから
                鬼束ちひろ『流星群』

蔵王の河原で石をひろう神の子たちがいる
名もない石に名前を ....
雪の
結晶が
ほほで
解けて
私は熱を知る
小鬼の
しろい肌に
ひろがる
さやかな
月影
 「あんた、Rさんと二人やったんかっ?さっきまで。」

 それは或る日の午後
 旧館寮母室から日誌を書き終えて
 廊下へ出て来た私の片腕を掴み、たずねる四十代の先輩
 「はい。そうですけど。 ....
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
見渡すかぎり 認められたい花
 ....
僕はお天気屋さん
空が晴れると
心も晴れる
空が曇ると
心も曇る
空が雨だと
心にも傘をさす
今日は久しぶりの晴れだ
それだけで何かいいことがあるような気がしてくる
黒猫がにやぁとぼくを誘うので
ついて行くと其処は巨大な化学プラントだった
あちこちに蒸気が噴出している
あと五分しか時間がない
ぼくはバルブを閉めにかかった
黄色いヘルメットの男がバルブを開 ....
  

つまり笑顔の絶えない
しっとりと濡れてる
やさしいだけみたいなあの部屋を想うと
泣けるのです

黄昏の駅のホームに
ゆっくり流れる
ひとへのおもいやりを
掠れた ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
対比し足し引いた水宮うみ1*24/3/11 16:19
鏡像(17)「死の砦」①リリー4*24/3/11 15:51
週明け中田満帆224/3/11 12:18
鏡像(16)「寮母さん」リリー5*24/3/11 12:12
ゆっくりとsoft_m...5*24/3/11 11:30
白蓮の咲く頃けいこ2*24/3/11 9:18
独り言3.11ホカチャン2*24/3/11 8:49
冬の朝秋葉竹224/3/11 8:02
鏡像(15)「長い夜」リリー4*24/3/11 7:49
夢十夜 ③レタス5*24/3/11 6:11
水曜日には幕をあげるアラガイs5*24/3/11 6:01
バス停佐白光3*24/3/11 0:20
クマの申告アラガイs4*24/3/11 0:14
はる本田憲嵩1224/3/10 23:40
切れ長の目に生まれたかったまーつん5*24/3/10 23:08
回り終えた心水宮うみ2*24/3/10 21:40
月夜の町303.co...424/3/10 21:16
かち324/3/10 21:07
春のかたち夏井椋也6*24/3/10 21:06
夕刻の五線譜そらの珊瑚8*24/3/10 18:54
稼ぐ原田たけし2+24/3/10 17:37
五行歌、原野ひだかたけし8*24/3/10 17:22
河原で石をひろう人たち菊西 夕座5*24/3/10 16:49
※五行歌「私は熱を知る」こしごえ4*24/3/10 15:18
※五行歌「小鬼の しろい肌に」3*24/3/10 15:17
鏡像(14)「疑惑」リリー4*24/3/10 11:26
認められたいホカチャン4*24/3/10 8:51
お天気屋さん3*24/3/10 8:08
夢十夜 ②レタス6*24/3/10 7:04
リリシズムが泣くのです秋葉竹324/3/10 6:57

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