知らないでいたって別に困るようなことはなにもないけど、余計なことをたくさん知っている方が人生は楽しいんじゃないかと思うんだよね、どんなに金を貯めても魂が肥えるわけじゃないからね、俺が欲しいのはいつ ....
子供の頃から 雨の日が嫌いじゃなかった
暗闇から蘇りほんのひととき 美しく生きる蝶のように
いつも元気のない お前の汚れを洗い流す
誰にも省みられない 可哀想なお前の意思 ....
水の揺り籠に包まれて
血管と血管を絡め合い
喜怒哀楽を受け取った
言葉になる前の感覚は
第六感へ丁寧に蓄えて
外界への手土産とする
星が動いて螺旋を描き
トンネルを眩しい方へ
光の矢となり走る魂、
響き迸り灼熱帯び
光の海から沸き立つ言の葉 、
何も観えぬまま魂の死を待つのか
死者たちの魂が問い掛ける
美貌のまま自らの肉を引き裂き
滝に呑まれる君 ....
○「ババア」
昭和生まれのババアは
子ども時代は父母に仕え
嫁しては夫に仕え
老いては孫に仕える
○「米騒動」
主食である米の農家の売り渡し価格が
今年は玄米30キロ13500円だと ....
いまもなお、見える客と
経った店員の間に白いフィルムを刻む
縫い合わせた果実は 無言の
「ママ。覗き込んでいる」
自称老執事の眼球であるなら
生産は会話で 順番待ちは 対象物から、 ....
肌にヒリヒリとした
痛みこそ忘れ去られた闇は
東の、明けきらぬ雲の幕に覆われている
耳にのこるICUの輸液ポンプのモータ音
蛍光灯で煌々と照らされる空間は
ただ白っぽく ....
生物は みな美しい
無生物も みな美しい
路傍に転がる小石
光にかざすと キラキラして
たからものの引き出しに入れた
河原でみつけた緑色のかけら
ざらざらした不思議な手ざわりで
....
今日も煙草を買ってしまった
しかし最近の僕は
煙草以外出費しているものがない
煙草をやめたならば・・・
考えただけでゾッとするが
この恐怖も
煙草自身が生み出しているものなんだ
....
あなたは私の太陽
あなたが妻にと望んでくれたから
私は初めて生きる理由ができた
あなたが行ってしまえば
私に生きる理由はない
それでも言うよ
「もういいよ」と
私の人生、無価値でいい
ゴミ同然
生きる資格なんてありはしない
名も残らず、詩も残らず
ゴミならば
塵に帰ることこそ本望
それでも死ぬのは怖い
生きてないなら死んでいるのと同じことな ....
みあげると
秋月だった
あさの5時
空が白みはじめるころ
うすい水色の空に
うすく白い秋月が消え入りそうに
笑っていた
窓を開けると肌寒く
鳥の鳴き声が
遠 ....
緩く縛った紐ほどほどけ始めていることに気付けない、それはあまりメジャーじゃない真理だ、それは状態として変化していないせいだ、硬く縛った紐には緩やかな状態から変化した跡というものが見える、だから、そ ....
あのネ 私ネ 石だった気がするの
別に、なにかを目指しているわけでもなく
風に乗ってやってきた 潮風に運ばれてやってきた
そして、思うことは 置かせてくれて、ありがとう
あのネ 私ネ 人を ....
君は生臭いと顔を顰めた
初めてだからか
まな板に
グリルに
君の理想から離れている分だけ
動作が荒々しくなり大音量を響かせる
僕は緊張の糸が唇に絡まって
手伝おう ....
カーボンニュートラルは
温室効果ガスの排出量と吸収量を
均衡させることである
具体的には人為的に排出された
温室効果ガスを吸収したり除去することで
実質ゼロを目指す取り組みである
しか ....
{ルビ娘=コ}の、らびりんす。ミニチュアのバターが入れた、ミルク缶を潜めて、コーンフレークを巣食う、避難用リュックがバカにして、このこのこの!
わらうわらう。ぜんぶ過去だ。おぞましさの疼痛を、せ ....
窓から見える小高い山
緑生い茂るその腹に
数年前の豪雨災害で
怒涛の如く樹木はなぎ倒されて
深くえぐられた大きな傷は
年月をかけて
少し目立たなくなった
人のからだのように
山のからだ ....
氷鳴る
グラスの縁に刺さっている
大きめなカットレモン
摘み上げて絞れば
目にもこまやかに射しこんでくる
濃度を増す酸っぱさ
其処は尾道の坂の途中にある喫茶店
....
時は正しく秒を刻む
僕は時間に敏感に追われ
今、取り残されている
こうあるべき
こうでなきゃならない
そんな考えも
今、脳内編集されて
だるさの中に流されている
あゝ、と言 ....
羽根が送られてきた。ご丁寧にシーリングワックスでとじられている、差出人を書いてない封筒、
ここ何日か この羽根のことばかり考えていた。アーク森ビルの陸橋を渡る途中、ピーポ君の看板が立っている。こ ....
皆が必死で組み立てて
動かそうとした原動機
いつかの稼働を夢見て
部品を並べた原動機
しかし現実は甘くない
決して部品は揃わない
触れることすら叶わない
目の前に並ぶ紙の束
机 ....
荒縄で首を吊るされて、
いつでも蹴とばせる踏み台に立っている
渇いた唇には砂粒がひっついて、
処刑を見るために大勢の人だかりだ
この町を仕切る保安官に
貴様が法律ではない! と怒鳴った
....
ガスコンロの焚火をつけて、
朝食用の目玉焼きやウィンナーが、
熱せられたフライパンのなかで活発に弾けるように、
いつも活き活きとバタバタしていたね、
炊飯器からいつでも熱々のご飯を茶碗によそっ ....
「口でするとは言ったけど
口に出しても良いとは
言っていないわ(怒)」
そんなこと言われても
僕はどうすれば良かったのでしょうか?
あなたが上手過ぎて
堪えきれなかったんです
確 ....
陰中の陽だ
陽中の陰だ
胡蝶の夢だ
ほんで
おかげさまだ
と
おもいついたまま
..
なんか語呂 ....
幻影の中に、死者の声が響く
兄さんの背中を追いかけて
風土病が蔓延るこの街で
無限の夢を見ることは
憂国の涙に似ている
アメリカの空の下
落ち葉が舞い散る
過ぎ去 ....
人は無量大数より多くの素粒子からできています
その刹那の明滅があらゆる行動となり
言葉も生まれます
解き放たれた言葉は素粒子を振るわせ
共鳴しながら滅びては生まれ
新たな ....
身動きの取れない心地良い泥沼だ
それはそれは優しい陽射しに
希望は焼き滅ぼされ
陰は濃く深くなる
カラッと晴れる3連休
なんと意味のないことだろう
好きだった人にもらったガ ....
なるほど
と言うのが年下の何某の口癖、質問もしてこない。理解したかと思えば、実践の時は知らなかったことになっている。何度も同じことを教えて、その度に
なるほど
くわぁ、と頭に血がのぼ ....
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