誕生日おめでとう
嘘而
どっかの世界の廃校に
1人のカラスと1人の死体と1人の人間
ほこりと湿気とパステルカラーな思い出がまじって
視界をぼかす。
誰のせいだ?
いつの間にか水の中でえら呼吸
真っ白い雪は夏に降ってほしいものだ
魔法を使えば?
それだけは駄目って、真っ赤な血が呟く。
さて、現在。
夢とか人か夢とか人とか
いろんなことを考えて、君もいつかは廃校と化す
それでいいの?
どっかの世界の天才が
1人の異才と1人の奇才と1人の非才を連れてきて
僕に問う。
廃校を造ったのはお前か
パステルカラーの思い出なんて、よく言ったもんだ
黒も白も青も赤も
みんな知ってるくせに
僕は魔法なんて、とっくの昔に使えなくなった