なんて綺麗なんだろう
銀杏は黄土と薄緑が混ざりあい
その葉が落とす影の模様
どこまでも澄んだ青空を
斜めに上る飛行機は窓さえ見え
その向こう遥か先には
半月より少し大きな白い月
僕との距 ....
この雄大な大地に拮抗しうる音楽は

中島みゆきでもモーツァルトでもなく

チャイコフスキーの交響曲第五番だけだった

そんなかっこいいコピーがあった

今朝これをガンガンにかけた車か ....
 
 
かおりのいえの
あかりが
まだついている

あいかぎで
かおりの
いえにはいる

くることを
しっていたのか
りょうりを
つくっている

ゆめかも
しれなかった ....
この3週間
あたしは
貴方から離れなかった

出張の時以外は


南の部屋で打撃を受け
北の部屋へ泣きついた

さらけ出す
情けない みっともないあたしを

ごめんなさい
 ....
海は広い。


果てしなく世界を結ぶ。


その波は、時に激しく荒れ狂い、時に優しくさざめく。


きっと、私の感情もそんなもんで、すごく落ち込んで泣きじゃくり、真剣に死ぬ方法を模索 ....
欲しいもの
手に入れられず
泣きじゃくる
子供のような
私の回路

この想い
ないものねだりと
わかっててもなお
きみ想う

初夏の雨降り
相合い傘

公園の子供に
草笛 ....
今年は、やたらと、
三連休が多い。
罪なことよ。
だってその長いむなしさに耐えきれず、
つい、
また、
女を買ってしまうから。

「女を買う」というけれど、
むかしのような粋はそ ....
橋の所に咲く花は
来る川の水を見ていたし
ゆく川の水も見てた

橋の所に咲く花は
泣く私も見ていたし
笑う私も見てた

秋の風は香りを運びますねと
語りかけても
ひとりたつだけ
 ....
天の使いに呼び出されるのを待った
今日は私の中の悪魔に 呼び止められた
昨日の 明日に向かった 未来だ
私は過去の物語を 私の人生に作り上げる
ああ 私は そして 今日も語る
影になればいい
私自身が影に
お日様に背を向ける
地球の様々な国のように
影になればいい
影が
影が
影が私

結局私の母も
影で通した

ずっと輝かせてくれてありがとう
も ....
雨に唄えば暮れるばかり
忘れてたよ 君はあの日
笑っていた?泣いていた?
どっちだっけ?

思い出せないや

雨に唄えば胸に痛み
心はずっと
覚えていたみたい
雨に唄えば響く聲
 ....
草むらは切り開かれ
キリギリスはいなくなった

裏山は切り崩され
クワガタはいなくなった

沼は埋め立てられ
ザリガニはいなくなった

代わりに蟻のような人間が来た
巣穴を広げ
 ....
どあを開けると
豪雨の中にいた。土砂降りの雨に頭から突っ込んでゆくときみがいた。ぼくに何かを語っていた。ぼくの発する言葉は雨粒に叩かれて水和して消えた。ぼくはいたたまれなくなって 別のどあを開けると ....
いつも銅像の姿で座っていた 
認知症の婆ちゃんは、ある日 
死んでしまった爺ちゃんを探して 
杖を放り出し、雨にずぶ濡れながら 
駅までの一本道を、ずんずん歩いた。 

最近、壁の前に立ち ....
ほんとうに心配なことは 
まるごと天に預けよう 
あまりに小さいこの両手は 
潮騒を秘める貝として、そっと重ねる 

 
幸福よ、お前は何故 
いつも私を苦しめる? 

幸福よ、お前は何故 
いつも私を試みる? 

私は只、眠れぬ夜の淵で
待ち侘びる幼子になり 
乙女の胸に安らいたい・・・ 

幸福は ....
世の中に逆らい
世の中に流され
人に頼られ
人にお願いされる。

人に逆らい
人に従わず
良かったと思う
人が信じられない。

人にバカにされ
人に見下され
人に尊敬され
人 ....
泣きはらした

I miss you
I miss you・・・

何回も
何回も
歌い 涙をながす

ココロの中身を
ながす

ながしだす

そのまま
眠った

気 ....
 
 
バッタの匂い、そして夕暮れ
船籍を持たない貨物船が
狭小な港に停泊している
たくさんの名前を積んで

名前に奪われた名前がある
名前を奪った名前がある
誰も知らないところでひ ....
光りをなくした
名もない星たちが
うつむいては 化石のように
眠っている



ちゃんと笑ってあげたら
隙間に触れることだって できたのに
平穏という残酷な家の灯りに
夜の積み木を ....
立ち止まるひと
立ち止まらないひと

その違いってなんなんだろうね

わたしなんか立ち止まらないひとだと思ってたのに
こんなとこに5年間も立ち止まってしまっていて

指先器用でギターと ....
苦しみのみ
楽しみなし
悲しみのみ
憎しみなし

働いて働いて
何のために生きて
いるのだろうか?
必要とされる。

人の喜びのため
自分を極限まで
苦しみを続ける
粉々に砕 ....
小さな
小さな
雫が
霧となって
街を覆う

光は
雲から
隠れ
街は
薄暗く
重たい

ソファーに横になり
窓から
世界を覗くと
ひどく
心が
静かに

何の ....
涙腺は笑いながら
狂った様に騒ぐ
両の眼から溢れ流れるのは
泪という透明な血液だ

嬉しい、愁しい、切ない
心が壊れそうな時にも

零れ落ちて土に染みてく
泪が涙腺の悲鳴であり
透 ....
 もうふた月ほどたつだろうか。わたしは毎日、すこしずつ家財を捨てている。家財、といっても、どれもさまつな――そのほとんどは夫と共有して、それなりの思い出がつまっているのだろうが、もはやさまつとしかいい .... ココアがくつくつ
揺れている
背中を壁側に

テーブルに
冷たいシャツ
袖口から右の指先
左の指先

息を吐き出し
口内炎にいじめられ
舌はだらしなくまるめ
文字をぽちぽち
 ....
幼さをテトラポッドの棘とげに爪先立ちで残してきた夏  

木漏れ日から乱調の秋降り注ぐ エンブレムなんて破り捨てよう  

遠き日に屋根へと投げた乳歯が今落ちてきたよう昼の初雪  

ふく ....
ハチ公口を抜けると
そこは大きな
スクランブル交差点

あたしは
道玄坂へ向かう
キミと待ち合わせた
バーに

でも
うまく渡れないんだ
何度も通っているのに

何人もの人に ....
どこから迷いこんできたのか

まさか探し物ではあるまいに
落ち着きもなく
       庭木の葉っぱに
黒い蝶がそばえている

(それは
   おらの半生を見るようだ)

ちよっと ....
切り裂かれた風は哭いた

撫でてくれるものも無く

抱き締めてくれるものも無く

切り裂かれた風は哭いた

僕は

聞いているしか無かった
 
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