砂時計に混ぜたのは アルタイルの残骸
いつか両手が温度を取り戻して 僕が紺色を仰ぐまで
砂と星屑は落ちていく ただ さらさらと落ちていく

枕に蹲る 理念のズレた少女
暇潰しに電子地図を ....
前年比を上回っているのか 弾き出せない心指数
落下した電卓 累計が磨り減ってゆくなんて

完全自惚れだ 

      擦れた声の私の天使 退行してゆく子供の天使に
      ララバイを ....
 水金地火木土天海冥
 そのすべてが一直線に並ぶという
 惑星直列というとても珍しい現象です
 今夜、外に出て空を見上げてみましょう

 先生が言ったとおりにしたボクだったが
 土星の輪っ ....
1.

荒田電装の
スレートの屋根に
砂を
まきながら
夏の午後が
とおりすぎてゆく

猫背の遠浅が
満ちてゆくように




2.

大量に捕った
ショウリョウバ ....
プールの授業は嫌いだから
学校を休みたいという
息継ぎが
うまくできないらしい

ネットで検索してみる
吐かなければ息は吸えない
水中で吐くこと
頭をあげる向きと
タイミングにコツが ....
苦味と甘味の狭間で鳴る かぎ裂きの浜辺を
ひとり遅れて
虹は歩いた
問いには応えず
奏でる指から流れる血
嵐の先をしめす標
会いたい人に会えぬ代わりに
言葉ばかりが目に降りそそぐ


 ....
星の形なんて何型かほんとうのところ 手のひらかざして 模れない
五感が星の刺客たちを招いたんだ 悪者なんていないとね

六感が足を洗わせたんだ 悪は飽くなき最良へ招かれる きっと
悪の巣の絡ま ....
アキレス腱を断裂してもう走れなくなって
陸上部をやめて俺たちのサークルに来た後輩がいた
短距離走者だった奴はクラウチングスタイルから
ロケットスタートを決めようとして全パワーを右足先にかけた
 ....
斬られるのが下手 月明かりを笑って返す 銀のブレスレットは誰かがくれたものではなかった 
それは私が私自身のためにたてた誓いのブレスレットだった 
また再び涙が溢れようとも決して怯まないと 
必ず立ち上がり一歩踏み出すと 
心に決め ....
太陽のしたり顔を避けて
君の水辺へ下って行きなさい
蜉蝣の翅のように影を透かしながら
夏の斧で頭を割られるその前に

美しく人目を避けながら
地下のカフェへ逃げ込みなさい
壁画を歩く蛇の ....
遠くへと叫ぶ声は、振り返る者を待つことはない、乾涸びた情熱でも、いつか灯る火種を隠しているのなら、持ち続けることは滑稽じゃない、お前の干からびた白骨は、お前自身の言葉で再生されるのを待 .... 酸欠状態で喘ぐ金魚が
水面を見上げる角度で仰いだ空は
怖いほど明るい色をしていた

アイスクリームよりも呆気なく
溶けて流れ出したフレーズを
おろおろと掬い上げようとしたら
それは舗 ....
シニフィアンとシニフィエ


シニフィアン(意味するもの)とシニフィエ(意味されるもの)

シニフィアン(意味するもの)から
分解される言語の
かけらとかけらを組み合わせれば
無意識に ....
たびたびからだは貫通するが
すこしも風がとおらない
あの背中のうえではなんども裏がえった
裏がえりつづけて
すっかり風そのものになってしまった
あれは何百年まえだったかしら
冬に放った雪玉は
楡の木立を弾んで踊り
地蔵の額にこつんと当たる
なにかと思った地蔵は手を上げ
叩いた手には血を吸った蚊
閉めきった襖は光を遮り
格子はいつもかくかくと白い
赤いお手玉ぽ ....
たどりついた夢は
果てしない野生の花の大地を
かき乱す風の
熱をはらんだかおり

風の激しさが
花に命を満たし
揺れながら変わりゆくのは
大地の愛をはじめて知る花の表情

新しく生 ....
3時間を越える紙芝居になるなんて セーラムのメンソールは苦手
でも始まりはゴールデンバットだった 二十歳未明

ベランダの一人蛍ごっこ エアロスミスが流れていた
UKロックはまだ わからなかった 

KOOLのマイルドも苦 ....
真夏の青空を
吸い込む
くちびるから
生まれる蝶の
羽根の色は
南太平洋の耀く
海の色よりは
ずっと淡く
抜けるような天空の
青空の色に近い

在りし日の情熱からは
傍らで誰か ....
まつ毛に神経を注ぐ それが まなざしを深く見つめることの出来る
光線の反射を逃がす 導かれるに値する景色を見つめさせてくれる

見たいものだけ 見させてくれ
異性に恋する焦がれの痛みを 和らげ ....
レーダー照射してやろうか 吊り橋の真ん中で二人は懐中電灯を消した
月も山の木立に光を隠した

手を延ばせばそこには異性がいた
何時も顔を合わせている相手だったが

不意に訪れた二人だけの世界に戸惑って
互いに黙っ ....
歴史の波に飲み込まれ
沈んでいった者のその殆どは
後世に残らぬぼくらのような名もなきひとたちだ

それは昔も現代(いま)も
そして未来も変わらない事実だとぼくは想う

故に如何なる理由が ....
この遮りの雲海の
流し 渡る 天翔る河

「寂しくはないかい」
「凍えてやいないかい」

極光を また遠くの日と重ね
枯れた縁の花を想う
逃げ水追うが如く 
行けど近づけぬ景色に 滴 ....
    風の入らぬ蒸し風呂部屋で
    汗を拭きつつもろこし齧る
    年に一度の逢瀬より
    うだる暑さに流されて
    来年こそはエアコンに
    冷たくされたい女の ....
光が届かない場所で賑やかな音楽 人生は線分上にあるって誰かが言ってた
僕は線分の上で踊るバレリーナ ちょっとすね毛が醜いが歌だって歌えるさ

発酵した愛なんても〜沢山なんだ 純粋な惑星に住みたいんだ ポパイとオリーブみたいにね ....
ヒヤシンスさんのおすすめリスト(2301)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ケセランパサランの居着く砂- 黒乃 桜自由詩113-7-12
女式- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-7-12
なんて思い出が- 平瀬たか ...自由詩3*13-7-12
午後のスケッチ- 佐東自由詩6*13-7-12
水のハーブ- 佐野権太自由詩9*13-7-12
苦味と甘味の狭間で鳴る- 北大路京 ...自由詩313-7-12
ノート(虹)- 木立 悟自由詩513-7-11
星斬侍- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-7-11
アキレス最低の戦い- 和田カマ ...自由詩4*13-7-11
斬られるのが下手- 北大路京 ...自由詩813-7-11
月明かりを笑って返す- 北大路京 ...自由詩413-7-11
誓い- 文字綴り ...自由詩1*13-7-11
地下のカフェで- ただのみ ...自由詩24*13-7-10
灰の中の目玉- ホロウ・ ...自由詩2*13-7-10
猛暑日- nonya自由詩32*13-7-10
シニフィアンとシニフィエ- はなもと ...自由詩513-7-10
貫通- はるな自由詩413-7-10
お手玉- 春日線香自由詩413-7-10
大地の愛は花という命を産む- めれんげ自由詩7*13-7-10
3時間を越える紙芝居になるなんて- 北大路京 ...自由詩3*13-7-10
喫煙語り- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-7-9
蝶はくちびるから生まれる- りゅうの ...自由詩11*13-7-9
下克上の恋- 朝焼彩茜 ...自由詩413-7-9
レーダー照射してやろうか- 北大路京 ...自由詩3*13-7-9
淀む- イナエ自由詩7*13-7-8
真実の片言- HAL自由詩6+*13-7-8
箱庭にて_天翔る河より- 黒ヱ自由詩213-7-8
笹の葉うだる- 石田とわ自由詩17*13-7-8
光が届かない場所で賑やかな音楽- 北大路京 ...自由詩413-7-8
人生を線に例えると- 梅昆布茶自由詩1613-7-8

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