開高健の《輝ける闇》について三島はこう批評している
“ただ在ったことを見たものを書いただけじゃないか”と

もちろん言っておくが
三島文学を否定しない
開高文学を否定しない

三島も愛す ....
黄昏の街を駆けて行く影法師
眩暈にも似た既視感に
いつまでも立ち竦んでいた
きっと夜はまだ遠い

*

退屈な雨の午後
迷宮のような街を眺めていた
陰鬱な気持ちを弄ぶように
霧雨が ....
どこにも居場所がないような
そんなどうしようもない気分の午前1時
返ってこない友達からのメールの返信を待ちわびて
何度も何度も送受信ボタンを押してしまう悲しい習性
笑っている人が羨ましくもある ....
草原を照らす月を眺めていた グレイハウンドバスはバーモントの月に似合っているし
僕に煙草をおくれよ まだポケットに残ってる筈さ ねえ君

僕たちは広いこの世界を放浪してきた 旅の終わりはいまだに ....
大きな庭より素敵な小さい花がある 君がいて人生が美しい 壊したくない腕に抱きしめられている ペットショップで
赤ちゃんを買ってきた
うまく育てれば二十年生きますと
ペットショップの人に言われた
赤ちゃんはかわいかった
けど次第におとなになって
すねたりして
おとなし ....
あのときより
たくさんことばをしって
いたみもしって
やさしさもしって

なのに

すべてを
あなたにじょうずに
つたえる
すべがなくて

よるのおとを
ききながら
ひ ....
すきなひとのあとを、ついてあるく
ひとつ
ひとつの、ものごとを
手にとって
安全か、においを嗅いで
そのあとを、ついてあるくか考える
かわいい服を着ることをあきらめないで
な ....
君の手をひいて幸せへ抜け出す 真夏の夜に飲む
一杯の冷たい水で充分だ
想像力は限界を超え
はるか宇宙へと飛翔する
月は不気味に光っている
もうすぐ夜が明ける
星々も消え
やがて黄金の太陽も昇るだろう
平和な殺戮は淡々と行われる
青臭い血の匂い 寡黙な絶叫
ゆるやかな風は心地良く運ぶ

住居を追われ逃げ惑う虫たち
ピンポイントで狙いを定める
鳥たちは戦闘ヘリ

うららかな陽射しの ....
雨が止んだら 
この小さな島を出よう

雨が止んだら
引き潮の今 この瞬間から 過去の陸を心で強く強くするんだ

雨が止んだら
娘の湿った日記を もう涙で湿らすことのないよう 前へ前へ進 ....
池の縁
額紫陽花の青い花片
咲き誇る菖蒲の盛り過ぎ
梅雨晴れの中 君と歩く

池の中
花睡蓮の白い蕾
亀の波紋と蛙の声
梅雨晴れの池の縁 君と歩く

去年の今頃も二人訪れた
城址 ....
困難のトンネルを這い
産まれて
同時に
死がひとつ立ちあがる

混沌のうちから
産まれて
言葉にまみれ
詩がひとつ立ちあがる

墓場さえない
うたは埋もれて
読み人知ら ....
寝る前はハッピーエンドだった 夜が朝を連れてくる冬が花を咲かせるように 淡い光があたりを満たしている そういつもそうなんだ 違った世界
瞼の裏の光景さ 気にするほどでもない そうさ海をゆく

失速してストンと墜ちる そんなことを繰り返して生きている まあいいさ
光 ....
なにものにも出番があるに違いない
そうおもわれてしまわれている
いつか
いつか

部屋のすみにおかれた文具のように
ひっそり

それはあなたがわすれていったものたち
だれがせめられる ....
詩人とは
善悪を審かず
赦しを与えず
深く沈んだ魂の叫びに
耳を立て
微かな救済の言を
差し出すものである

しかし詩人擬きは
つねに贋作を詩と誇り
腐敗臭さえする凡庸な言葉を並べ ....
なんねんかまえ

誰かに振り回されて

なんねんかまえ

何かが落ちてきて

あなたを苦しめるものを

ぼくはぼくのいのちで解毒する


アボカドは素晴らしい果物だ

プ ....
父は修行中らしい
はじめての経験だから
父も大変なのだ
だから みんなで助けて
供養して下さいと
和尚様が言う

およばずながら
いちの子分 長女 私
そのに 長男 次男
そのつれ ....
明日の空は赤い。明日まで生きてみよう。 私 が遠い 高ぶる感情は
抑えなければ ならなかった

誰に 躾けられた 訳でも無く
生まれ付いた 自制心は
私を 苦しめた

笑っても 戸惑っても パニクっても
静かに しずかに

指を立て ....
ふーふ てなことばは好きではないから
とりあえずの選択肢でお互いよきパートナーでいよう
なんて真面目な顔して言ったら笑われてしまった

どっちだっていいよ 本質は変わらない

というような ....
きっと夏の晴れた日の朝には
水を求めて何処かの
乾いた草原で
遊牧民族が
馬や山羊たちとともに
次の場所へと
引越する支度をしている

地球の反対側とつながる
国境の意味が
なくな ....
おいしいうそをついて
世界はおわらない
寝がえりをうったら
あの子が泣いてた
ゼリーみたいな涙してさ
フレンチトーストを焼いて
バナナを切ってヨーグルトと混ぜて
コーヒーメーカーのスイッチを入れる

フレンチトーストは焼きが甘いが
どうせ蜂蜜をかけるのだから味は変わらない
バナナは昨夜買っ ....
ヒヤシンスさんのおすすめリスト(2301)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- HAL自由詩3*13-7-3
ため息- 未有花自由詩24*13-7-3
LESSON_1- 涙(ルイ ...自由詩313-7-3
草原の月- 梅昆布茶自由詩13*13-7-3
大きな庭より素敵な小さい花がある- 北大路京 ...自由詩713-7-2
君がいて人生が美しい- 北大路京 ...自由詩413-7-2
壊したくない腕に抱きしめられている- 北大路京 ...自由詩413-7-2
天寿- 小川 葉自由詩813-7-2
「いたみをしっているあしあと」- 玉兎自由詩813-7-2
絶対に大人にならないこと!- はなもと ...自由詩513-7-2
君の手をひいて幸せへ抜け出す- 北大路京 ...自由詩213-7-1
断片- 渡辺亘自由詩613-7-1
草刈り考- ただのみ ...自由詩24*13-7-1
雨が止んだら_(椎名_誠より続編・敬意を込め)- 朝焼彩茜 ...自由詩713-7-1
梅雨晴れ- ……とあ ...自由詩13*13-7-1
無名の人- シホ.N自由詩613-7-1
寝る前はハッピーエンドだった- 北大路京 ...自由詩913-6-30
夜が朝を連れてくる冬が花を咲かせるように- 北大路京 ...自由詩313-6-30
遠く離れて海をゆく- 梅昆布茶自由詩813-6-30
太陽はしっていた- 朧月自由詩613-6-30
世迷い言- HAL自由詩5*13-6-30
アボカドプリン- 吉岡ペペ ...自由詩313-6-30
空の鳥- 砂木自由詩18*13-6-30
明日の空は赤い。明日まで生きてみよう。- 北大路京 ...自由詩313-6-29
私_が遠い- 北大路京 ...自由詩413-6-29
幼すぎて- 藤鈴呼自由詩4*13-6-29
記念日に一本ずつ- かんな自由詩7*13-6-29
ジャックされた夏の断片- りゅうの ...自由詩7*13-6-29
おいしいうそ- はるな自由詩713-6-29
フレンチトースト- 青井自由詩513-6-29

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