僕に良いことがなくても 君に良いことがあれば 今日は良い日 緑の庭の階段で 
座る少女に 
覆いかぶさる葉群から 
木漏れ日はふりそそぎ 

何かを両手に包む、少女は 
嬉しそうにこちらをみつめ 

テラスの椅子は
かたかたっ…と風に揺れ 
 ....
伝言はない 
ただそこに ティファニーのシャーベットグリーン

メッセージはない
ただそこに 蒼のレンズを外した 自分史の空の色

云わない
ただそこに オーラの触覚を挿したオパールの花 ....
暑中お見舞い申し上げます――  

越後湯沢の詩友から届いた風の 
便りには自筆で風鈴の絵が描い
ており、葉書の真中の空白から 
ちり〜ん
と風に靡く紙の下から密やかな
鈴の音が、鼓膜の ....
痛いのは生きているから

生きているから会えたんだ

痛いのは愛しているから

愛しているから欲しいんだ


手のひらに

お月さま

透かして見れば

あったかくって
 ....
相手は運命と思ってない 夕方になっても
蝉が鳴きやまない

うちの玄関先にある蝉スイッチは
OFFにしといたはずなのに
いつの間にかONになっていた
(ヒグラシスイッチなら歓迎するけどクマやアブラは勘弁してほしい ....
夕暮れても
大地の熱は
冷めやらず

もうすでに
花も穂も枯れ
ただの茎となったすすきは
すとろうとなり
土に埋まる子らは
それを吸って
生き返る

一本であったら
孤独に揺 ....
土砂降りの夜、億劫な足取り
だれきった仕事、荒れ果てた手

フラストレーションは底無し
穴の空いたバケツで水を汲むように

酒を飲んだって、女を抱いたって
腐った心は潤いを知ることはなく ....
(朝起きた瞬間から嬉しくって1日が始まる。
気付かなかった、チューリップも香りがするんだね。
空がこんなにきらきらしてることも。)

この寂しさは

(ある朝起きて、全部がつまらなく見えた ....


正確な円い輪郭を、灰色に淀んだ空にくっきりと浮き上がらせる
午後の弛んだ日射しも少しばかり傾き始める
根深い霧がこの港町から抜けることはなく
ここでの昼とはほんの少し明るい夜のことを言 ....
三日続いた熱帯夜
夏の始まりの、花火。
高速バスの窓越しに
ぼうっと見つめてる

もう一度の 恋の始まり
嘘の予感と知ってても
夜空に輪郭を追ってしまう

汗に濡れた髪が
 ....
力の抜け感に 心地よく応えてくれる スミレ色の風
我の張る もろい盾をすり抜ける 経験値の皺くちゃ

階段の装飾を磨いて あなたが上がりやすく
踊り場の窓には スミレ色の風が心も透き通るように ....
義理のほうが高いチョコ 素足で夏を渡るよ

片足立ちの小石の上で足を擦る
渡り切れない小川の真ん中

一匹
木漏れ日をぬけて
羽根を濡らして 染めて
谷を越える

うなり始めた風
光に濡れながら

 ....
 
向日葵がすっくと一本

お天道さまにごあいさつ

わたしも真似てごあいさつ



 
薄いピンク色 果肉より食い気に成り下がる

ハーゲンのストロベリーアイスクリーム

愛してやまない 

 庶民のシュートができた時の喜びのような幸せを

 感じて 薄いピンク色 濃くあ ....
とろんとろに
とけはじめてる
ゆでめんのような道端で
ひまわりの言語が
じりじりと焦がされてゆく

夏 ですね

いつかの遠浅に
置き忘れたままの
白い椅子に腰かけて
ちょっと  ....
ずいぶん遠くの砂浜には
朝方に打ち寄せる小さな流木が
たくさんありました。
きっと誰かの海辺の
記憶の果てにあるはずです。
どのぐらい時間をかけて
どこから来たのか
わかりません。

 ....
枝豆を茹でる
さやには産毛がひしめいて
そのあおい膨らみに
おまえが未成熟のまま
刈り取られてしまったことを
想う
夕立は夏の序曲

塩をふって
硝子の器に盛り
冷蔵庫に冷やしてお ....
山の入り口からただ一つの一軒家を過ごして笹の攻める狭い道をゆく
獣でさえ通いそうなこの道で行く末を想う

知り合いはいない ただ一人 風はやや強いがしのげるほどだ

もう末もない人間が何を想 ....
何かの偶然で

チョコレートとバナナを食べる時がある

それは特別に用意したものではなく巡りあわせ

チョコレートを口に放り込んで小腹具合にバナナを齧る

またはバナナに途中ちょっと飽 ....
涼夏申し上げます

氷のしぶきを想像したいと思われる候 いかがお過ごしでしょうか

私は夏バテすることもなく元気に過ごしています

今日は仕事も休みでリビングに寝転がり クーラーの下 側に ....
どの道も
少し進んだところでたち消える
草原の三叉路
生い茂る草は風の方角に
倒れては起き上がる波

恋慕い
探し求めたものを見失い
(つまり触れ得た事のないものの喪失のあげく)

 ....
いつもお世話になっております

熨斗を貼り 達筆に筆で御中元と払い 留め
下書きは 私の名前を控えめに 払い 留め

中身は日持ちのする涼しげな水羊羹はどうかしら
それとも昔ながらのお煎餅 ....
女の子が一人で
木陰に立っていて
朝からずっといるし
ここらへんでは見ない子だから
なんだか不思議だなと思う
誰かを待っているのかな
それともかくれんぼをしているうちに
家に帰れなくなっ ....
一人で乗った観覧車が止まった きれいな水に変えたら死んだ 小さな手 小さな体 小さな足
大きな手 大きな体 大きな足
笑顔は同じ 違う匂い
寝顔は同じ 違う声

私はいつの間にか大きくなって
君もいつか大きくなる
私はいつか小さくなって
君は ....
夜の無人島は試金石のようだ

あなたの口が おさかなみたいに 
「ほら みてごらん海蛍だよ」とうごいて
漆黒に さよふく海の限りの無さを
その生き物は 敬虔な光りで流れる

潮に洗われて ....
ヒヤシンスさんのおすすめリスト(2301)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
僕に良いことがなくても_君に良いことがあれば_今日は良い日- 北大路京 ...自由詩1413-7-17
風のひと_- 服部 剛自由詩9*13-7-16
感覚折込- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-7-16
風鈴の絵_- 服部 剛自由詩9*13-7-16
痛いのは- 吉岡ペペ ...自由詩213-7-16
相手は運命と思ってない- 北大路京 ...自由詩713-7-16
蝉スイッチ- 佐東自由詩8*13-7-16
すとろう- そらの珊 ...自由詩20*13-7-16
逃亡癖- 中原 那 ...自由詩113-7-16
_- なかうち ...自由詩113-7-16
霧の町の断片- 飯沼ふる ...自由詩413-7-15
もう一度の予感- 御笠川マ ...自由詩113-7-15
スミレ色の風- 朝焼彩茜 ...自由詩613-7-15
義理のほうが高いチョコ- 北大路京 ...自由詩313-7-15
キャンプサイト- ぎへいじ自由詩14*13-7-15
ごあいさつ- 殿上 童自由詩22*13-7-14
ひんやりピンク色- 朝焼彩茜 ...自由詩7*13-7-14
夏の伸びしろ- 佐東自由詩6*13-7-14
海辺の夜空に小さな灯かりがきらめいて- りゅうの ...自由詩7*13-7-14
枝豆- そらの珊 ...自由詩15*13-7-14
峠を超える- 梅昆布茶自由詩1413-7-14
チョコバナナ- 灰泥軽茶自由詩1413-7-13
暑中お見舞い- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-7-13
旅の終わり____渡らない鳥に- Lucy自由詩23*13-7-13
御中元- 朝焼彩茜 ...自由詩10*13-7-13
巴旦杏- 春日線香自由詩213-7-13
一人で乗った観覧車が止まった- 北大路京 ...自由詩613-7-13
きれいな水に変えたら死んだ- 北大路京 ...自由詩613-7-13
役割- ミツバチ自由詩3*13-7-13
滑らかな試金石- るるりら自由詩13*13-7-13

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77