夏草に息をつまらせながら
とぎれとぎれのたよりない光跡を追いかける
光跡は小さな流れに出会う
同じ場所で僕たちも出会った

滝のしぶきがかかる地下道を通り抜ける時
すれちがう幸せな記憶をた ....
透明になって殺風景 紫陽花が長い雨を腐敗させる
6月の暗い休日
僕は母と二人で鎌倉を歩いていた
有名な縁切り寺を目指して

放蕩を重ねた父のせいで
僕たち家族は離散していたのだが
未だに借金だけでは繋がって ....
ギターは女のよう 心をこめなければ響かない
ギタリストはやわではいけないんだ 夜は長い

ときにしくじる事もあるさ ときにはね
でもねインプロビゼーションは最高 もう漏れそうだぜ

雨上が ....
月の影が浮かぶ空は
深紅に染まる まだ早い夕方に
揺れた水面に映る
僕の横顔に蹴りを入れてみた


森を背負った湖に
そっと寄り添って 眠りたい
葉を抜けたその風が
僕の中を ....
きみは大人になりたいと想っているのかな
そうか大人って格好いいとかなんか賢いとか想うもんね

ぼくが言うのもなんだけど
大人って馬と鹿ばっかりだよ

大人にならなくて好いんだよ
大人にな ....
会えなくて星を見る あらゆることが
どうでもイイのだけれど
とりあえずは
ちゃんとしようとおもう

それでヒゲをそったり
ツメをきったり
カミをととのえたりして
きょうもでかけていく
ひとのセワなんかす ....
心を 解放して欲しいけど 今は 無理だから
せめて 開放して 少しでも 楽に なって欲しい

誰かに話せば 楽になれると 知っていても
第一声が 難しいことって 良く有るね

その 誰か  ....
見つめたい目がない 着払いで嫌がらせ送られてくる ポプラが空を掴む
悲しみにざわめきながら
母の袖を引く幼子のように

風の指先がかき分ける
激しく 優しく
トランスする巨人たち

幾千万の囁き
言の葉は巻貝を廻る
古の涙から ....
空と海の水平線から、あなたの足跡を辿ります。

水平線の向こうの星の瞬きの中に見え隠れする、微かな星の囁きを頼りに結ばれる並行世界。
そこから私は、何時もあなたを想っています。
あなたの笑顔の ....
ぼくら背中合わせで
羽根を千切った
きらきらきら
昇華してゆく

世界を残して
すべて消えてしまう
きらきらきら
海になって
ぼくらは再生する
人を畏れない 愚かさに 小娘め!と舌打する 私も未だ小娘

 頭に腹が立ち塞がりに来る 魔物を避けれないこともある

刑務所に入ってでも殺す価値があると 魔物は思える そんな感情を白状するよ
 ....
それを決めるのは自分。

そんな言葉を聞いた。

それはきっと他の誰でも無い、

自分の為に存在する言葉だからなのだろう。

大丈夫。

それを刻むことで、

僕の両足は安 ....
「夕凪」

遠い昔
粉々になった水平線が
白い海鳥に姿をかえました

白い海鳥の
さいごの羽ばたきで
のばされた夕凪で
ひきよせられる
白い骨



「内緒」

わたし ....
竜骨座の主星カノープス 大小のマゼラン星雲 月に遊ぶ人魚 南天の星々は僕を魅惑する

散文的な日常 それも嫌いではないのだが 僕はほんらい空の生き物らしい

ただ地上では羽をもがれたバッタのよ ....
さて また、あのすすり泣き
深夜不気味な静寂と
心の中を踏みにじる
遠吠えのような鳴き声と
嗚咽を漏らしたすすり泣き

寝静まった街の中
街路樹に風
   風だけがざわざわと
聞 ....
少し横顔を見せただけで
思わせぶりに去っていく夏

雨が 家々のトタン屋根から
ライラックの葉の一枚一枚から
信号機の黒ずんだカバーから
夏を洗っていく

雨が 夜更け ....
夏の香りをコバルトに立ち 足跡はどこへ辿る

慕う人の鮮明な記憶なしに 足跡はどこへ辿る

 これからは通り過ぎる 切なさえ 斬る 泣きながら前へ突き落とす 護衛
 これからが貫き過ぎ 安堵 ....
色硝子のようにあざやかに
此の世へと迸りつづける君の生

でありながら同時に
{ルビ果敢=はか}なく無へと消え入りつづける君の生

誰よりも
あやうくきわどく揺らめきつづける ....
かなしみとは獣のようなものだ

この涙はどこからくるのだ
あのおおきな海原からか
ぼくの中に海があるのか
ああ
どうりで
母の腕へと温かい

ぼくに流れる潮がかなしみだと知った
 ....
僕の小さな幸福論

TSUTAYAでアランの幸福論を探した もちろんヒルティの幸福論でも良いのだ
幸福な気分になりたかったんだ しばらく味わっていないような気がするんだ

幸福は乾いた日 ....
風は南南西から
遥々やってきた

私は窓を開けて
南南西からの風
をいっぱい招き
入れ風と戯れた

生きている実感
頭から足の爪先
この手の指先に
南南西の風被う


風は ....
安心すると
ねむくなる

亀になって
ねむくなる

君のこうらはどうしたの
ずうっとうしろに脱ぎ捨てて
だからかな
とがってる
かみつきそうな
顔してる

待っててやるから
 ....
運命を結びなおしている 春には桜に頬を染め
梅雨の紫陽花に頬を濡らす
夏は向日葵と背比べし
秋の紅葉に赤く乾く
冬に山茶花の詩を書いたことがあるだろうか

詩人ってやつは流されやすくて困る
言葉を生ける為だけに ....
谷中ぎんざの通りには 
石段に腰を下ろした 
紫の髪のお婆さんが 
せんべいを割り 
群がる鳩に蒔いていた。 

向かいの屋台は 
木の玩具屋で、おじさんは
「ほれっ」とベーゴマを   ....
朝、カーテンを開いたら 
眼下に広がる野原に幾千人のブタクサが 
黄色い房の身を揺らし皆で何かを言っている。 

物書きを志す{ルビ故=ゆえ}に  
家族に慎ましい日々を送らせてしまっている ....
ヒヤシンスさんのおすすめリスト(2301)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- カワグチ ...自由詩613-6-29
透明になって殺風景- 北大路京 ...自由詩4*13-6-28
鎌倉_縁切り寺- 和田カマ ...自由詩6*13-6-28
ギタリスト- 梅昆布茶自由詩1513-6-28
Lake_dream/舟詩- 東野 遥 ...自由詩213-6-28
ct.(カラット)- HAL自由詩1*13-6-28
会えなくて星を見る- 北大路京 ...自由詩413-6-27
あたらしいトイレットペーパーをホルダーにセットしたり- シャドウ ...自由詩2*13-6-27
再開- 藤鈴呼自由詩2*13-6-27
見つめたい目がない- 北大路京 ...自由詩513-6-26
着払いで嫌がらせ送られてくる- 北大路京 ...自由詩513-6-26
風と踊るもの- ただのみ ...自由詩19*13-6-26
誠の綺羅星- えぬこ自由詩213-6-26
銀貨- 自由詩313-6-26
畏れよ_小娘め!- 朝焼彩茜 ...自由詩613-6-26
大丈夫だよ。- 三月雨自由詩3*13-6-26
引き潮/あとさき- 佐東自由詩12*13-6-26
南十字星- 梅昆布茶自由詩1413-6-26
余命- ……とあ ...自由詩13*13-6-26
夏の横顔- Lucy自由詩22*13-6-25
夏の護衛- 朝焼彩茜 ...自由詩8*13-6-25
少年刻- 塔野夏子自由詩10*13-6-25
猛獣使いにさよならを- ゆったい ...自由詩513-6-25
小さな幸福論- 梅昆布茶自由詩2113-6-25
南南西の風・・・- tamami自由詩713-6-25
いねむり亀- 朧月自由詩413-6-24
運命を結びなおしている- 北大路京 ...自由詩613-6-24
詩人ってやつは- 中村 く ...自由詩313-6-24
谷中日和__- 服部 剛自由詩1013-6-24
朝の声援_- 服部 剛自由詩3*13-6-24

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