盆休みは一週間
田舎のペンションで過ごす
都会的なものはない

リラックスした家族
自然に笑顔が溢れる

キャンプのような感覚で
家族全員で協力し合う

夕飯を食べながら
満天の ....
赤々と燃える送り火を眺めながら
今年も夏の終わりが近いことを知り
一抹の寂しさが、胸を過る

盆が過ぎれば間もなく
朝の空気が変わる
早朝、太陽が昇る前
ほんの少しだけ
軽くひんやりと ....
花びらを握りしめた
手のひらをそっとほどく
花びらは蝶になり
夜明け前の赤い空へむかって
円を描きながら飛んでいく


指先から聴こえる
川の鼓動をたよりに
目を覚ました足で
鼓 ....
何も言わずに其処にいる

決まったところにいる

適度な距離感とも言える

微妙な距離感とも言える

手の届かない場所にいる


まるで太陽、でも太陽のように

万能でないこ ....
そこはかとなく日々刻々に感謝している

なにかいいことがあったわけではない

なにかに恵まれているわけでもない

ひねくれているわけでも寛容なわけでもない

与えられたものや手にいれた ....
風が吹いてくる
夢をさらって 追いまどい
所かまわず星を散らす

遠くから歩いてきた
揺れる陰に怯え

さまよい歩く道の果て
落ちてきたリンゴを磨き上げ
かぶりついた 

罪の味 ....
  乱雑に積まれた古本の階段をうっかりと
 踏み外して雪崩る時間
目眩き
感光した 
 若き夏の日の窓辺
   白く濁る波の音 
         瞑り流されて
     大好きだった  ....
鳥は知らない
自分のもっている翼が 
どんなに貴重なものかを

コウモリは知らない
自分のもっている超音波レーダーが 
どんなに貴重なものかを

タカは知らない
自分のもっている ど ....
もしも 魔法が使えるなら
この地球上の
すべての兵器を楽器に変えよう

すべての弾を
花の種に変えて
世界中を花だらけにしよう

種は花を咲かせ
花は再び実を結び
きっと甘い果実が ....
雨が降りました
きらきら
赤く眩しい雨が
沢山たくさん降って
町も赤く染まりました

昔話です

貴女は笑いました
わたしはどんな顔をして
貴女の前に立つべきだったのでしょう
 ....
異国のホームで

異国のことばでアナウンスが鳴る

ぼくはあなたを突き飛ばす

そのまま消えて霊界に消える

あなたは白い花いちりん

揺らしながら坂道をくだっていく

街路樹 ....
握りしめた手のひらがほどけるときがいつかやってきたら
私は何か大きな憎しみに似た罪を赦せるのだろうかそれと
もまた別の何かを求めて自己を握りしめる旅をはじめるの
だろうか。いつかは私一人にな ....
雨色の絵具
乾かない涙と癒されない傷のために
散り果てた夏の野の花を
鎮魂に疲れ果てた大地へ捧げる
生者の燃え盛る煉獄へ
死者を捉えて離さない
空砲の宣言と
紙で織られた翼のために
憤 ....
蝉の声が木霊する八月
風もいくらか涼しく感じる

この頃一日が飛ぶように過ぎてゆく

一時間が 一分が 一秒が
飛び去ってゆく

人生も暮れかかり
淋しく感じるこの頃

蝉時雨の ....
しんしんとして降り積もる雪が
身に染み寒さは体に渡り
涼しさと凍えの境目も
分からないほど火照った体で
観客はいない二人だけのワルツを踊る

取り合った手と手
そのまま凍ってしまって
 ....
キーボードの上で
テントウムシが{ルビ触覚=おぐし}を直している
ENTERの右の
7HOMEと8←との間
溝にハマった姿勢だが
寛いでいるようにしか見えない

{引用=どこから とか
 ....
移ろいの中で
影がゆれる

レトロな風に
吹かれて

アンティークを並べ
空へ

幸せは
あたりまえの中に
あるから

優しさにつつまれ
モノクロームを
見つめる
風に乗り
真夏の匂いが立ち込める黄昏時
草葉に注ぐ夕日と影
蜩の声は空を舞い琴線に伝う
目に映るもの
聞こえる声
とり巻く全てのものに心惑う夕暮れは
束の間 平和だった幼い頃を思い出す
 ....
流された夜に
静かに呻く唄は
仄暗い水路に
ゆるやかに隠され
存在すらも
不確かな 憂鬱

トドメは 鈍色の刃で
煌めく 星の瞬きより
深く 突き刺さるよう
凍る季節を待ち侘び ....
ああ なんていい風だろう

みんみん蝉が緑の木立に鳴いて
大きな鳥が素早く飛び立ち
鬱々とした気分が
涼やかに洗い落とされていく

この高曇りの八月十一日

[目を閉じれば未だ
橙 ....
はなをたむける
みずをそなえる
てをあわせる
そしておいのりする

かみさまに
ごせんぞさまに
きのうのわたしに

いまここにわたしがいるのは
きのうのわたしががんばったから
み ....
響きの粒子揺れている
暗がりから明るみへ
ゆらゆら粒子の揺れに揺れ

生きる糧としての音楽は
わたしの孤立を心の穴を
響く旋律振動で充たし
新たな力を注ぎ込む
そうしてわたしは立ち上が ....
海は想う
 「わたしを包み込むこの方は誰?
 凪いだわたしを優しく撫で
 荒れ狂っても受け止めてくれるこの方は


空は想う
 「ちょいと撫でりゃこの通り
 吐息一つで身をよじりやがる ....
日々の暮らしの中で
言葉の海を泳ぐようになった

なにが良いのか
悪いのかわからぬまま
てきとうに
真剣に詩を紡いでいる

私という一人の男が
悩んだり
叫んだりして
右往左往し ....
言葉と言葉を継ぎ合わせる
赤い夜の拒絶の淵

別れの白い花びら
漂う岸辺

波の上に
なぜか海鳥が湧く
船の灯りは夏の夜の饗宴

古から
空に浮かび続ける訳を
尋ねる旅人
満 ....
 盂蘭盆会

暮れてゆきそうでゆかない
夏の空に
うすももいろに
染まった雲がうかぶ
世界はこんなにも美しかったのですね
なんども見ているはずの景色なのに
まるで初めて見たように思うの ....
真昼の光の深層
魚のような身のこなし
リズムゆらめく角度から
乾いた{ルビ鼓膜=スネア}くすぐるブラシ


目蓋の裏を青く引っ掻いて
一匹の夜が踊り出す
はだけた胸
地を蹴るつま先  ....
手にしたものは
零れ落ちてゆく

空しい野望
抱きしめて空へ

黒雲がうかぶ
ころがる風
訳のわからない
感情

 ....
暗闇のなか
玉ねぎを炒める香が
道向こうの団地から
風に乗ってやって来る
瞬間、
懐かしい顔顔顔 浮かんで
自然と涙が溢れ流れる
〈温ったかいな温ったかいな〉
僕は公園のベンチに座りな ....
白い蝶 光の眩暈
追って追われて
追われて逃げて
見えない糸が絡んだように
もつれてはなれ
はなれてもつれ
火照った空気に乗っかって
この夏の向こうへ


恋と憎しみは良く似ている ....
ヒヤシンスさんのおすすめリスト(2301)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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送り火- 忍野水香自由詩617-8-18
彼岸花- あおい満 ...自由詩517-8-17
たまには一人になりたい時だってあるでしょう- ムウ自由詩317-8-17
そこはかとなく- 吉岡ペペ ...自由詩317-8-17
林檎- 星丘涙自由詩7*17-8-16
ある感覚の喪失- ただのみ ...自由詩3*17-8-16
詩人は知らない_- st自由詩217-8-16
0815- 忍野水香自由詩317-8-15
- 卯月とわ ...自由詩417-8-15
異国のホームで- 吉岡ペペ ...自由詩317-8-15
イデア- あおい満 ...自由詩417-8-14
生者の鎮魂- ただのみ ...自由詩10*17-8-14
蝉時雨の中で- 星丘涙自由詩8*17-8-14
永遠のワルツ- 這 いず ...自由詩417-8-14
真夏の夜の夢の手前- ただのみ ...自由詩12*17-8-12
帰らない日々- 星丘涙自由詩4*17-8-12
真夏の匂い- 忍野水香自由詩717-8-11
暗渠_ankyo- 藤鈴呼自由詩3*17-8-11
今日の午前に- ひだかた ...自由詩12*17-8-11
ありがとう- Y.T自由詩5*17-8-10
音楽- ひだかた ...自由詩5*17-8-10
じっあーつ- ただのみ ...自由詩9*17-8-9
詩作- 星丘涙自由詩11*17-8-9
つぎはぎの詩- 星丘涙自由詩5*17-8-9
夏のあとさき- そらの珊 ...自由詩18*17-8-6
リズム- ただのみ ...自由詩6*17-8-5
幻想- 星丘涙自由詩3*17-8-5
なみだ- ひだかた ...自由詩7*17-8-2
去来蝶- ただのみ ...自由詩12*17-8-2

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