おすそ分けが零れてゆく 至福の風に細かく入り込んで

おすそ分けを零してゆく 浅葱の風が目に沁みる 清涼感

 心の裾をなびかせてゆく 愛する人を包みながら

 心の裾が戯れてゆく 愛する ....
道路に落ちた雨粒たちが 車が走る度 ドレミだけしか必要ない

 耳慣れした淡白な音色を走らせる

空中に住んでる雨粒たちが 着地する場所に迷わず ストレートに

 本能に従い澄んで魅せる
 ....
  切れ長の目
  切れ長の唇
  くっきり彫られた鎖骨

渋味 紫色の打ち掛け模様は 男華の菖蒲

 側室に成り上がった時
 生きるのをやめた

政治の星の字も心得ぬ 丸みの弱い女 ....
こがね色の麦畑に群がる恋心 戯れる
少女を追いかける青年の瞳は 青い

少女が戯れるのは 恋を問えない みつあみ

何が嬉しいのか さやさや揺れる 麦の穂の温もり
何が楽しいのか 微笑む少 ....
我を張っている
我を忘れて

  集める炎の中心に 焦りに煮た冷や汗
  額から離れぬ 汗の辿り 焦げ匂いがする

我を張っている
我を呆けて

  ピンポン玉が姿に似合わず 人々の ....
強靭な歌声に溶け込み 楽器がバックヤードからも響かす

母国語の発音 制限なしに 全世界共鳴の音 夢制限

 感じる自由 感嘆の記号の華火
 表現の自由 暗証コード斬る アンプラグド

 ....
貴蝶。あたしを、肌色の二足歩行なんて呼ばないで

貴蝶。大胡麻斑蝶は、黄金の蝶よね。貴蝶

貴蝶。浅葱斑蝶は、空と海を担う蝶よね。貴蝶

貴蝶。高貴な羽根の粉は、ティンカーベルからの贈りも ....
あたたかい湯船につかると いつも思う

貴方が一生懸命 働いてくれているからと

 感謝の湯にふやけるまで 愛情に浸る

一緒に嫁いだネコも 
今では 貴方のお膝の上が お気に入り

 ....
草草をすりつぶし 黄金のキャンパスに 乗せてゆく 
エメラルド色の空を

瞳の色を心にしまい
エメラルド色に 空を乗せてゆく

緑のあふれる世界にしようと

 最後の画家
 
 英 ....
桜に 小枝の妖精が宿る前に

成すべき事柄 一つや二つ

肌の再生を促す様に

 進まざるを得ない 次に吸う息 透明度を増す為に

 その都度の知恵を 揺るぎない色彩に 吐き出す様に
 ....
OPA6階のタワレコに 時間を踏みに行く

試聴器イヤホンを耳に刺し リズムをとる黒人

デジロックもラウドックも 若かりし しらけたに 転がり出す

 何か新しいアイディアを

あれ ....
再び四季の変わり目に

生まれる春のベージュ色

邪気なし無敵の思考人か
無邪気の天使か 桃色に染める

ベージュ色にくっついて 離れぬ 七色越え

哲するに守る 袴姿の者から テレ ....
所属先は 大地が第一

かかとの磁石が離さない絶対愛

愛されつつも翼を求める可能性

透明 素直に埃を煌かせる 酸素の自由名「空」


居場所は 命の中

生まれた時から 上が ....
みえるひとって
苦しくはないのかな

あらゆる人の悲しみ
あらゆる人の痛み
すべて 引き受けてしまうのに


みえるひとの痛みは
どこへ行くのだろう

月のない夜に紛れて
そっ ....
凝り固まった思考は
乾いた生肉のように

僅かばかりの弾力を残し
じっと

身じろぎもせず
音楽を聴いている


街灯の下
あたりに歩く人の姿は無い
無表情な乗用車の
遠慮のないヘッドライトの光
と時折すれ違いながら ふらふらと進む


耳をふさいだまま歩くのは
 ....
君知るや

曇天の向こう

青空広がり

日が輝くことを
サンミゲルをラッパ飲みしながら

いつの間にかスラム街を歩いていた

失意を演出するような

怠惰と自棄をまとって歩いていた

廃線のまわりにはバラックが並び

カラフルな洗濯もの ....
あふれかえってる
私の身の回り
触れないままで今日も終わる
愛おしむなんて言葉を
飾っているくせにね

捨てることも苦手で
活かすこともできないで
まるで自身のよな
部屋 モノ すべ ....
風よ
俺がお前に愛されているのなら
雲を運んで太陽を覆い隠してくれないか
太陽は俺の目には眩しすぎるから

風よ
俺がお前に愛されているのなら
雨雲をどこかに吹き飛ばしてくれない ....
それは
冬 限定の屋台

あたしの
生まれた
県北の街
深谷市西島の
母の実家の前に
現れる

夕食前の
薄腹の空いた時間

銭湯のまん前の
母の実家は
タバコ屋さん
 ....
花散る郷に住む君は
夢見る頃も葬り去りて
ただただ路傍の石の如く
硬くなり逝く

木枯らし吹き曝す郷に住む君は
昔日の彼方に迷い込み
失くしたものを
いざり漁る

 ....
拍手の束、の様な雨音
あめのおとはすきよ、結核で死んだ祖母はそう言っていたらしい
灰にやられ、目をつぶる
山が噴火したのだ
自然はいつでも私を泣かせる

傘をさして歩く
無目 ....
黒揚羽が跳ぶ

墓場の霊気を浴びながら


黒揚羽が跳ぶ

思い出の蜜を吸うために


黒揚羽が跳ぶ

生前の悔いを晴らすために


黒揚羽が跳ぶ

必死で誰 ....
いま
このときに
あたしに
できることは
なんなんだろう?

といかける
といかける

めがくらんでいる
あたしに

たとえ
2次元でも
つながっている

あたしと
 ....
眼鏡をはずした その人は
鋭い瞳をしていた

はっ
一瞬息をのんだ

心臓がバクバクする

今まで見たことのない
ヒカリを放っていた

話していた 
その人とは違う
別人を見 ....
カシオペアってどれだろう
懐かしい北斗七星は何処だろう
オリオンの一角も捉え得ぬ眼球は
地面に転がって冷えている
でも、宇宙はもっと寒いんだよ

?昭和の音?という玩具がある
夕景のフィ ....
夜の帳をチラリと開けて
陽はアポロンに擬態して
ヤァヤァ我こそはと名乗り
襲い掛かりて正義となる
信仰はロマンスがあるが
聖戦には夜明けが来ぬと
嘆いて夜の女王は墜つ
そして、また、夜が ....
今日も何も手にしていない そして遠のいていく目の前の夕暮れに
ぼんやりと自分のことを思っている 誰かのことを
そして 思い浮かべる また遠のいては 私の中の人たちのことを
止むことのないこの ....
たぶんこのまま
消えたらいいな
うすねず色の
雲がかかって
脳みその中が
ぬるく泡立つ
ヒヤシンスさんのおすすめリスト(2301)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
おすそ分けの風- 朝焼彩茜 ...自由詩4*12-5-7
雨粒に寄せて- 朝焼彩茜 ...自由詩7*12-5-2
側室と菖蒲- 朝焼彩茜 ...自由詩3*12-5-1
実りの瞳色- 朝焼彩茜 ...自由詩9*12-4-26
冷やし汗- 朝焼彩茜 ...自由詩5*12-4-24
音楽家に捧げる- 朝焼彩茜 ...自由詩6*12-4-19
貴蝶(きちょう)- 朝焼彩茜 ...自由詩9*12-4-15
感謝の湯- 朝焼彩茜 ...自由詩9*12-4-12
最後の画家- 朝焼彩茜 ...自由詩4*12-4-10
初夏までに除夜の鐘が成る- 朝焼彩茜 ...自由詩6*12-4-9
OPA6階のタワレコから- 朝焼彩茜 ...自由詩212-3-31
ベージュの春- 朝焼彩茜 ...自由詩212-3-26
所属先- 朝焼彩茜 ...自由詩7*12-3-24
みえるひと- 伊織自由詩8*11-6-8
思考停止- 水瀬游自由詩211-3-21
車に轢かれる夢を見ていた- 自由詩5*11-3-21
君知るや…- 蒲生万寿自由詩1*11-3-20
自殺しないための装置- 吉岡ペペ ...自由詩611-3-20
雲間の月- 朧月自由詩311-2-5
風よ- 洋輔自由詩1*11-2-5
屋台- 森の猫自由詩18*11-2-5
惑乱- 蒲生万寿自由詩1*11-1-31
雨音、そして。- 田園自由詩411-1-31
黒揚羽- Seia自由詩311-1-25
できること- 森の猫自由詩5*11-1-25
狂人- 森の猫自由詩6*11-1-20
懐古する自動人形- salco自由詩30*11-1-19
夜明け- プランタ ...自由詩111-1-18
船出- 番田 自由詩111-1-18
あわ- はるな自由詩210-11-10

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