恋しても恋されても
いつも僕らに残されているカードはひとつで
愛情を裏返しては その意味を確かめて
素知らぬ振りして笑い合った

どうしてもどうしても
足りないもの探す癖があるんだ 僕たち ....
あぁ 想像の域をこえないで
6畳間に敷かれた闇を揺らしていく

胸を突く思いが漏れて 光になる
輪郭を探るように触れる 常に僕らは 泳いでいる回遊魚

忘れたはずの傷み抉り出して キスをし ....
革張りのソファーに腰かけて 良質な音楽に身を委ねて
ニュースタンダードな暮らしを送る毎日
デザイナーズマンションで優雅に
赤ワインでも片手に ダーツの旅をしよう きままに きままに

アンテ ....
PCのログインの音 パスワードを打つキーボード
僕にしか聞こえない 部屋の隅で誰かが目を開いてる

歓声を余所目に 僕はまたここへ来て
履かずにはいられない シューズでまた外へ

ほら 拍 ....
さあ 嘘で塗り潰した世界を僕に見せてよ
真夜中に漕いだ船が向かうは 銀河の果て
なんちゃって本当は ただの湖で 鳥たちが羽ばたいた
幻想を装うかのように夏の雪が降る

夏の雪が降る

桜 ....
誰も探してない 衛星が周る
指を差した子供の向こう側 闇に飲み込まれて
まさか夢見ているだなんて想像もしてない
母親は「星が光ってる」なんて嘘を吐いた

それでは、中継が繋がっております
 ....
あぁ 幸せならすぐそばに
どんな音して 君のそばに?
射し込む光が一面中に
埋め尽くした光景は いつの間に

色をなくしてしまったの?

きっと問題はないよ
流れる奇跡を 手放そうとし ....
賞味期限切れのクロワッサンを
もったいないからと君がほおばった
テレビの画面では焼き直しのミュージック
チャンネルを切り替えて いつか聞いたニュース

1000年前から飽きている
降っては ....
ついさっき読み終えた推理小説
完全犯罪を謳ったクセして捕まった
僕だったらもっとうまくやったのに
僕だったらもっとうまく殺ったのに

TVニュースで垂れ流しの喜怒哀楽
どれもこれもが狂って ....
かつての細胞が 未だ僕の中に生き残っているとして
記憶を二度三度、ノック ノック 「聞こえますか?」

かくして才能は 綿菓子が千切れて憂鬱が落ちた日に
あらわれたんだ あられもないSCENE ....
不可思議の海へ飛び込んで 崩れた満月を嘲笑ってた
暗闇に火は点かなくて 萎れた煙草を君は指で撫でた 何遍も

虹をつくるレシピが 虚無の奥へと逃げ込んでから
何度も何度も 掲げてきたはずなのに ....
オレンジジュース、シュガー、バター
OK 一通り出そろった、そうさ
あれもこれも意味のない羅列

僕らの人生なんて 所詮そんなもんさ
鉄槌で打たれた様な衝撃も
御手製の愛で出来た点滴も
 ....
死が救済なら この繊細な肌 の下に潜む心を
いますぐに いますぐに

死が制裁なら その精彩を欠いた瞳の奥の闇を
いますぐに いますぐに

意味もなく生を与えられた
飾りつけの観葉植物も ....
つつましい暮らしに 理想を幾重にも重ねて
泳いできた この海は 今や何もない絶望に見える

向かい側のシートに
切り取ったような家族の構図
夕暮れのライトが幸福を照らす
河に乱反射する輝き ....
さあ、ほら、はじめよう
君の夢にまで見た世界
ありえないような正解

間違いだらけの制裁と 受け入れ難い救済を
望む間もなく 僕の胸を撃ち抜く銃弾

僕が故にまた来た世界
味気ないばか ....
プリンは柔らかい方が好き
スプーンで掬う その一瞬で

ミシンで縫いつける日々が過ぎ
MAROON5なんて聴く 趣味の一環で

読書は好き?散歩は好き?
季節は 追いかけっこなんてしてな ....
冷え切った風が 星屑を集めて
君は望遠鏡でのぞいた 見えもしないだろ?
見当違いな毎日を コーヒーで温める季節だ
届くかな 痛々しい程のフレグランス

手を伸ばせば 泥まみれ
息が詰まる程 ....
君と辿る真夏のアスファルト
降り注ぐ太陽光 零れ落ちる夢模様

通り過ぎるバスの音
僕ら逃す運命の鼓動 追いかける記憶と過去

まるで孤独を紛らわすみたいな
そんな日々を繰り返してた
 ....
巻き過ぎたネジは戻せない
ダイヤの輝きのような日々を また磨く記憶
色褪せた地図に目を凝らし
油垂らして燃えてゆく 魔法の時間が消えてゆく

迷い込んだ日々から抜け出せない
誰かが傾けた方 ....
ギリギリのデザインで 君を喜ばせたくて
浮ついたメールも 泥まみれの湖に捨てた

散り散りの運命と それを照らす太陽光
慌てて閉めたカーテンの隙間から吹く風

蜜柑色の満月を 望遠鏡で臨ん ....
行き場のない気持ちに 名前をつけてみても
誰も呼んでくれやしない ねえ 声に出して
だから みんな 悲しいって 悲しいって
名前で呼び合うの まるで私たちの世界みたいに

痛みを伴って産まれ ....
ふてぶてしく また君は煙草を吸って
窓際で揺れる 鉛色の空に吐き捨てる

燃え尽きる寸前の くすんだ魂みたいな炎
煙たい匂いが僕の身体中を巻きつける

灰となって鏤められた屑を舐めながら
 ....
思い描いていたものとは、ちょっと違うみたいだ
怒り 嫉み 憎しみ 苦しみ 悲しみ
買い込まないままで 暮らして生きた

感情を持てることそのものが贅沢だって
甘える事すら憚られるから
やが ....
こんなにもなにもないものなんだ
こんなにもなにもないものなんだ

積み重ねてきた幾月で
泳ぎ渡って着く孤島で

生きている意味なんて探し続けていたんだけど
プラネタリウムが作り出した 匿 ....
あぁ 世界は思ったよりも深い闇で
ドブ川に捨てた魔物の叫び声も 君に似ている

塗り潰した群青に穴を空けても
向こう側の風景しか見えない
塗り潰した想像に穴を空けても
向こう側の風景しか見 ....
日の目を浴びない真夜中の嘘吐きも
孤独ぐらいは知っている

ひと気を嗅げない紛い物で上っ面だけ装った
酷く痛んだイミテーション

僕が人だって どうして君は言える?

「火の粉を散らし ....
酔った勢いでなんか
I love you は言えない
雲の切れ間から
現れた満月が濡れ始めても
僕は言葉にはしない

起った勢いでなんか
I love you は居えない
蜘蛛が吐き出 ....
完成間近のジオラマ
100年経っても “まま”だからって壊したんだ
小さなことに拘った
画線だらけのキャンバスも そろそろ飽き飽きしてんだろう?

飛べたらいいのに
みんな その航路は違う ....
ああ、もう嫌になるな
先の見えない コーヒーは冷めたんだ
砂糖もミルクも足したりしなかった
その結果 飲まずにコーヒーは冷めたんだ

フランクフルトまで飛んでいって
口コミで聞いたスーベニ ....
スターバックスに埋もれた獣の匂いも
映画館のポップコーンで誤魔化した欲望も

溶かしてしまえばいいのに
紳士/淑女 気取って 掻き混ぜるフラペチーノ

シューベルトの滲ませた五線譜も
 ....
ねこ歩き(37)
タイトル カテゴリ Point 日付
繰り返す脳が、悟る死期が、蘇生する再生が自由詩117/5/22 22:29
回遊魚自由詩416/1/10 12:16
哲学を辞めた病める人自由詩015/10/31 23:17
履かずにはいられない自由詩115/8/10 0:22
頭の中の靄、表現すべく綴る即興の詩自由詩315/5/25 23:40
廻る自由詩215/4/19 22:57
forest~野生の動物たち自由詩014/9/23 23:08
すべてが予定調和のアンソロジー自由詩0*14/8/31 23:49
なにもかもがすべて狂っている自由詩0*14/8/17 22:49
真夜中のジーン自由詩014/7/13 23:59
夜の調理自由詩114/5/11 22:54
寿命自由詩314/3/16 20:44
救済自由詩114/2/23 21:14
あらゆる死に方自由詩113/12/1 20:48
明けない夜はない自由詩013/11/20 22:05
プリンは柔らかい方が好き自由詩113/11/10 22:59
願望自由詩213/10/6 21:06
繰り返す真夏のエコー自由詩013/6/28 23:58
寂びた螺子自由詩113/6/23 20:53
濡れる群青自由詩413/5/12 15:51
春遠からじ自由詩013/4/3 21:39
オーバードース自由詩013/3/13 21:29
凪化自由詩013/2/26 21:23
匿名の海で自由詩413/1/28 23:35
向こう側の風景しか見えない自由詩113/1/11 22:38
robot自由詩012/12/18 0:54
I love you は言えない自由詩212/10/31 0:04
羽ばたけないひと自由詩012/10/19 23:31
冷めたコーヒー自由詩012/10/5 0:11
フラペチーノロッカーズ自由詩012/8/31 10:33

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