願望
ねこ歩き

冷え切った風が 星屑を集めて
君は望遠鏡でのぞいた 見えもしないだろ?
見当違いな毎日を コーヒーで温める季節だ
届くかな 痛々しい程のフレグランス

手を伸ばせば 泥まみれ
息が詰まる程に 空気は重い
それならいっそ 海の底に
沈めてくれればいいのに

操り人形と言われながらも
あくる日も答えを探す
意味など吹き込まれてない 神様も存在しない
ただ夢を信じる 希望を持つ人でありたい

細い糸が いくつも絡まって
切れるのを待つ人 繋がるのを願う人
淡い色が いくつも重なって
滲むのを受け入れ 褪せるのを受け止め

また明日が来る また明日が来る
あくる日も答えを探す
意味など吹き込まれてない 神様も存在しない
ただ苦悩を続ける 

自らを何者かと、問えないまま
また明日が来る


自由詩 願望 Copyright ねこ歩き 2013-10-06 21:06:52
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