蛹の時代は終わったと
鱗粉まみれの陽光を謳歌する
ここには花が少ないからと
蜜の代わりに蜂蜜を
葉の代わりに
デッキチェアを

さようなら、また今度、遊びましょう、晴れの日に。
そ ....
ひとりベットで

嘘泣きをしてみた

無理だった

こんな声、出るんだ

知らなかった

何があっても動じない人だねって

最近言われるから

泣いてやろうかと

思っ ....
気がつけば
とても遠くまで来てしまっていて
見たこともない風景に囲まれて
わたしが
呆然と立ち尽くしているのを
わたしは
見つけた

怖くなって眼を閉じたら
見たこともない風景は
 ....
じーちゃんは 耳が遠い
ばーちゃんは 歯がなくて発音が悪い

二人の会話は
何度も聞き直し
何度も言い直し
互いの顔を
くっつけるように近づいて
可愛らしくて
仲がいい

ばーち ....
「少女の名前」

ちょんちょんと
ケンケンを
庭石でしている
突然かがみこむと
名も知らぬ花に
手を伸ばす
摘みゆかれる花
かわいそうなお花さん
お花はきっと痛いから
摘まないよ ....
鈍色に、はぐれて
まやかしの夢を見る
空の重さに耐え切れず
落下するものを/

(そは、ありなんや

/握り締めて
熱の、かけらに酔う

鈍色の、底
契るべきものなく
 ....
最高の褒め言葉をくれる人がいるそうだ

タダで


広告料でも入っているんだろうか

いや

実はすごく自意識過剰なんだろう


世の人は

自分に利益のないことは

 ....
窓辺のてーぶる
並んだふたつの影を朝日に落とす
じゃがいも・いちご
似ても似つかぬ後姿の影を背に
似た たましいの まなざしそろえ
窓の外に光のたまる
明るいほうへ   *

 

 ....
午前1時
上手く眠れずに

煙草を吸おうとして
小さな丸い換気口を開けると

コォー コォー
とガランとした舗道を
駆ける風の音がした


清らかで濃密な
午前1時の音だ
 ....
もぅ つかれちゃった

ぼくはなにもできないのに

みんな、きたいをかけてくるから

ごめんね おかあさん おとうさん


そう言い残して

四葉のクローバーは自殺して


 ....
友よ、
すでに日の光を受けている君の震える足で
「初めの一歩」を踏み出そう
まだ描かれてはいない、空白の明日に向けて

深夜の闇の部屋の中で
耳を澄ますと聞こえて来る

胸 ....
スノーワルツにあわせて
銀盤の上をまわる少女

胸を押さえ
そらに向かって

左手を掲げる

壊れて出ない
一番たかい音を求めて

未完のワルツを踊り続ける
空 に 見 つ け た

君 の 羽 根
曇空が緑にとどいて
海を見せてゆく
緑は
しあわせになる



船が船を呼んでいる
砂浜と鉄路のむこうに
声にかがやく枯れ野があり
波をこがねに照らしている


 ....
夜の浜辺で一人
寂しい叫びを{ルビ宇宙=そら}に放り投げる

震える声は
一枚の手紙となって、舞い上がり
静かな波の唸りの上を、舞い上がり
海の{ルビ面=も}の、
月の光の道の上を、舞い ....
今朝、あつ子は眼鏡だった
俺はあつ子をかけて新聞を読んだ
悲しい記事をであつ子は泣き
楽しい記事をであつ子は笑う
俺のあつ子、眼鏡は泣きも笑いもしないのだよ
そう言うとあつ子は黙って ....
おおきくいきをすいこんで
少しずつ、大きくなっていく
何かをひとつ手にするたびに
少しずつ削られていくとして
今ポケットの中で
残されているもの


ひかりが、まぶしい
冬の午後
 ....
故里行きの廃線が決まった

子供達の広場が掘り起こされると
すべり台の横あたりから
縄文の玉が三千年の時を超えて
いくつも転がりだした

あの場所で
昭和スキップをしたときに失 ....
今日も行くわよドラッグストア!
新製品が目白押し
入り口近くでドリンク剤が
横目で誘惑してくるよ
エステティックはT○C!
そうは言ってもエステは高い
ローン組んだらつぶれたなんて
よく ....
ぷうわり、ぷん
ぷうわり、ぷん

君はシャボン玉のことをこう呼ぶ
膨らんで飛んでゆくさまが
ぷうわり で
弾けて消えるさまが
ぷん なのだろう

ぷうわり、ぷん
ぷうわり、ぷん
 ....
アリプールで
ミクロの透明感

重力感ふり落ちるプチ人マンダラフィギア
壁掛けのネジを無限に配列し
がががとすり切れる子供の肩口
刻印は自由 肉片は関節

それでいく
それでいく ....
「やがてぼくらは輪郭のない自由になる」に寄せて
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=10962





R.D.レインという精神医学 ....
さみしさはあなたに伝えない
寄りかかるためのことば
ことば?

誰か私の手をとって

さみしさはあなたに伝えない
あなたを追い込んだのはきっと私だ
あなたはひりひりと私を捨てる
私は ....
        

カブトムシ
17匹
もらったの

貰い得の
キノコ
コクワガタ
タニシ

みんなよく来たなと
戦場で死に損なった父が
夏休みの天麩羅を揚げていて
熱 ....
■宮澤賢治

 さて、先日図書館で宮沢賢治を借りてきたのです。ネットで詩をはじめた自分にとってあんまし本てのは食指が動かんかったわけです!!!!(ダメすぎ)面白いくらい詩を読んでないわけなのですが ....
蒼い霧のなかの笑み
塩の光がつくる馬
曇を歪ませ 熱は駆け抜け
止まらない空を追いかける



足跡のような湖が
山の間につづいている
冬は地平の桃色の奥
静かに静 ....
じじつ、
こよみのうえで
生き返ってしまう
完熟メトロは、
じゆう(ふわらいどう)
mice of us の 一切放棄した
皮ベルト…ラジコン…ベルトコンベア…ラジオード…
それらはそこ ....
さて、そろそろいいか?
やっと俺自身の時間だ、と彼(仮称)は言った

彼(仮称)の背後にはどうだ、と言うんばかりの極度に圧縮された高気圧と言うべき物が、言うべき物が!

にゅるん

 ....
ごくどうの
ぼうけんかが
ふゆのさんみゃく
こおりのあらし
そうなんちゅう 

さむくてさむくて
うんこけんきゅうかになったら
あったたかった
ひげはこおりつきそうだけど

うん ....
ぼくはよく考えるということをしようと思って
正座をして
ジーンズが電気ストーブで焦げないようにして
冷めた珈琲をすすり彼を真似る


素敵なことが起こってきたので
このまま勘で行こうと
 ....
木葉 揺さんのおすすめリスト(1400)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
船旅のアゲハ- いとう未詩・独白905-2-5
嘘泣き- RT未詩・独白205-2-5
わたしの匂い- 大覚アキ ...自由詩10*05-2-3
なかよし- さち自由詩25*05-2-2
少女の名前- 梼瀬チカ自由詩9*05-2-2
水平線の濁りについて- いとう未詩・独白6*05-2-2
ホメオスタシス- 蒼木りん未詩・独白3*05-2-1
早朝の青空に消ゆ_みすずノ星の_澄んだ瞳に見守られ・・・- 服部 剛自由詩12*05-2-1
午前1時- 松本 涼自由詩4*05-1-31
クローバー- くしゃみ自由詩11*05-1-30
迷える若人へ- 服部 剛自由詩7*05-1-30
壊れたオルゴール- ベンジャ ...自由詩3*05-1-26
あ、- 有邑空玖携帯写真+ ...32*05-1-26
緑のうた- 木立 悟自由詩605-1-26
満月に吠える、野良犬- 服部 剛自由詩15*05-1-25
明朝- たもつ自由詩1205-1-25
信じられる、大きさに- 霜天自由詩705-1-24
ビー玉沿線/昭和スキップ- AB(な ...自由詩105-1-23
ドラッグストア!- チアーヌ自由詩16*05-1-23
ぷうわり、ぷん- 岡部淳太 ...自由詩5*05-1-23
壁抜けレーシング- 瓜田タカ ...自由詩305-1-23
輪郭のない自由- いとう散文(批評 ...6*05-1-22
Daisy- umineko自由詩4*05-1-22
夏休み- あおば自由詩105-1-22
宮澤賢治に寄せて- 嘉村奈緒散文(批評 ...53*05-1-21
光の歩- 木立 悟自由詩305-1-20
【_faction_】- 吹雪自由詩505-1-20
一つの細胞が死んだ- 汰介自由詩305-1-19
ひょうてんかのぼうけんか- 銀馬車で ...自由詩5*05-1-19
旅は、その程度の- nm6自由詩1105-1-18

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